デンマーク家具は「日本の美意識」影響…デンマーク国王が万博でスピーチ、愛知万博も訪問

 大阪・関西万博で24日、デンマークのフレデリック国王が同国の「ナショナルデー」にあわせて、会場の 夢洲(ゆめしま) を訪問した。専用ホール「レイガーデン」でスピーチを行い、大屋根リングや日本館などを視察した。

大屋根リングを見学するデンマークのフレデリック国王(手前左から2人目、夢洲で)=原田拓未撮影

 昨年1月の即位後、国王がアジアの国を訪問するのは日本が初めて。英語で行ったスピーチでは20年前の愛知万博も訪れたことに触れ、「万博は相互理解と文化交流を生み出す場で、国際協力のために今なお極めて重要だ」と指摘。日本でもファンが多いデンマーク家具が「日本の美意識や簡素さ」などの影響を受けていることを例に、日本との友好関係を紹介した。

 デンマークが隣国スウェーデンなど4か国と出展する北欧館で「北欧諸国がより良い未来を作ろうとしている姿を理解してくれることを願っている」と述べ、日本語で「ありがとうございました」と締めくくった。

ナショナルデーで披露された記念パフォーマンス(夢洲で)=原田拓未撮影

 会場で国王のスピーチを聞いた大阪大2年の学生(19)はデンマーク語を学んでいるといい、「デンマークと日本との間に150年以上の外交関係があると強調していた点が印象に残った。国王を直接見ることができ、うれしかった」と話した。

 デンマーク王室は欧州最古の王室とされ、日本の皇室とも交流が深い。国王が皇太子時代に挙げた結婚式には当時皇太子だった天皇陛下が参列された。母親のマルグレーテ前女王は王女時代の1970年に大阪万博を訪れている。