ウクライナ軍がロストフ州およびクリミア半島でロシア軍のレーダーを破壊
ロシア領内のレーダーを破壊

9月4日、ウクライナ軍がロストフ州(ロシア)に設置されていたレーダーシステムを攻撃。その後、公開された衛星画像によって、このレーダーは実際に破壊された可能性が高いことが明らかになった。
衛星画像で確認された戦果

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、オープンソースインテリジェンス活動を行うTelegramチャンネル「DniproOfficial」が攻撃前後の衛星画像を比較した結果、レーダーシステムのドームアレイが破壊されていることが確認されたという。
画像:Telegram @DniproOfficial
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航空管制用レーダー

ウクライナ軍による攻撃のターゲットになったのはロシア製のレーダーシステム「RLK-1」で、ロシア南部における航空管制用レーダーとして重要な役割りを果たしていた。
画像:Telegram @DniproOfficial
RLK-1の役割

「Militarnyi」いわく、RLK-1のおもな役割は「航空機の特定・追跡、飛行経路の誘導・調整、無線によるフライト支援、航空無線通信、固定衛星通信」など。
敵のレーダーを狙い撃ちするウクライナ軍

ウクライナ軍は最近、被占領地域やロシア領内で敵のレーダーシステムに対する攻撃を強めている。たとえば、今年8月にはクリミア半島に設置されていたロシア軍のレーダーシステムが標的となった。
クリミア半島でのレーダー破壊

8月11日、ウクライナ特殊作戦軍はロシアの占領下にあるクリミア半島で実施した作戦により、敵のレーダーシステムを破壊したと発表。これにより、ロシア軍は一帯での戦闘能力を低下させたと見られている。
作戦の詳細は公表されず

作戦は夜間に行われたというが、ウクライナ特殊作戦軍がどのような方法・兵器でレーダーを破壊したのかは明かされていない。作戦に参加した部隊や破壊されたレーダーの種類、攻撃が行われた場所などは発表されている。
画像:Facebook @usofcom
作戦を実行した部隊

「Militarnyi」によれば、作戦を実行したのはウクライナ特殊作戦軍参加のルフ・オポル部隊だという。
破壊されたレーダーの種類

また、ターゲットとなったのはクリミア半島のアブリコシウカ村付近に設置されていた旧ソ連製のレーダー「TRLK-10 スカラ-M」で、「一次および二次の空中目標を探知する能力」を備えていたという。「Militarnyi」が報じた。
画像:Telegram @DniproOfficial
「TRLK-10 スカラ-M」とは?

「TRLK-10 スカラ-M」は航空管制用に開発されたレーダーであり、飛行経路上や空港・飛行場の進入管制区内で使用されるものだ。最大探知距離はおよそ350キロメートル。
ロシア軍も使用

ウクライナの軍事ニュースサイト「Defense Express」によれば、クリミア半島に設置された「TRLK-10 スカラ-M」は民間航空機の管制を行うと同時に、「ロシア軍の飛行状況確認や航空任務の調整を行う上で不可欠な要素」となっていたという。
ウクライナ特殊作戦軍による発表

ウクライナ特殊作戦軍の広報は「このレーダーが破壊されたことにより、ウクライナの民間インフラや市民を狙う敵の航空機は運用能力が大幅に低下するだろう」と発表したが、当初はレーダーの破壊が確認されていなかった。
作戦が実施された時期

ウクライナ特殊作戦軍によれば、「TRLK-10 スカラ-M」に対する攻撃は8月9日から10日にかけての夜間に行われたとのこと。
衛星画像の分析

その後、前出のオープンソースインテリジェンス「DniproOfficial」によってターゲットの衛星画像が公開され、「TRLK-10 スカラ-M」が実際に破壊された可能性が高いと判明した。
画像:Telegram @DniproOfficial
ロシア軍のインフラ攻撃能力が低下

「Defense Express」によれば、このレーダーを失ったことで、ロシア軍は「ウクライナの主要インフラや民間地域を攻撃するための戦闘機を飛ばす」能力が低下するものと見られている。
ロシア軍にとってのリスク

同サイトいわく:「敵レーダーおよび航空管制システムの機能低下は敵の作戦計画を制限するばかりか、ウクライナ側の航空・ミサイル作戦の威力を高める」一帯に配備されたロシア軍の航空装備は今後、より大きなリスクに直面するとのこと。
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