2ヶ月連続でロシアの多連装ロケット砲の破壊に成功したウクライナ:敵陣内部での活動能力が向上か

2ヶ月連続の戦果

2ヶ月連続の戦果, 複数の角度から攻撃, ウクライナ海軍による「おもてなし」, 地上から撮影された動画も, OSINTアカウントが攻撃地点を特定, 初めての成功ではない, 無人システム大隊のオペレーターが発見, ソ連時代に開発された車両, カウンターに活用される, 弾薬が残っていた可能性も, BM-21の「最期の瞬間」, 大きな戦術的意義, ロシアの爆撃が弱まる

ウクライナがドローンを使って、前線から離れた位置で多連装ロケット砲の破壊に成功した。8月に引き続き2両目の戦果で、ウクライナの敵陣内部での活動能力の向上を指摘する声もある。

前線から55km

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ウクライナの軍事メディア「Militarnyi」によると、今回攻撃を行ったのはウクライナ海兵隊第30海兵軍団麾下の第426独立無人システム大隊に所属するドローンオペレーターらだ。破壊されたのはロシアの自走多連装ロケット砲「BM-21グラート」で、前線後方およそ55kmの地点でのことだという。

画像:X @UA_NAVY

複数の角度から攻撃

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同メディアによると、攻撃されたBM-21は火を噴き、「それ以上の運用は不可能となった」という。公開された動画には、BM-21が複数の角度から攻撃され、搭載していたロケット砲が炎上する様子が映されていた。

画像:X @UA_NAVY

ウクライナ海軍による「おもてなし」

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ウクライナ海軍は動画を添付したX投稿でこう述べている:「ヘルソン州にお越しのロシア連邦空挺部隊へのおもてなし。第426大隊は侵略者をもっともふさわしい手段、すなわちBM-21グラートへの精密攻撃でもって歓待した。結果として、ロシアの多連装ロケット砲は忘却の彼方へと送られた」

地上から撮影された動画も

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この動画で攻撃を受けたBM-21とされる車両を地上から撮った動画もSNSで流通している。それを見る限り、攻撃を受けた時点ではBM-21のロケット弾は装填されていなかったようだ。それでも、車両の受けたダメージは甚大だ。

画像:X @britishmi6

OSINTアカウントが攻撃地点を特定

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SNS上で「blinzka」の名前で活動しているOSINTアカウントは、周辺情報からこの攻撃が起きた地点を、ロシアが占領しているヘルソン州クラスネ村付近と推測している。これは「Militarnyi」いわく前線から55kmほどの地点だ。

画像:DeepStateMap

初めての成功ではない

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この攻撃について、「Militarnyi」は「前線から数十km離れた地点でグラートの破壊に成功したということは、ウクライナ軍の敵陣内部における活動能力の向上を示している」としている。たしかに、ウクライナ軍は8月中旬にも同様の攻撃に成功していた。

画像:X @UA_NAVY

海兵隊の戦果

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前回の戦果は8月10日のことだ。ウクライナ軍事メディア「Defense Express」によると、ウクライナ海兵隊の第38独立海兵旅団所属の兵士たちが、前線にほど近い地点(詳細は非公表)で同じくBM-21の破壊に成功したという。

無人システム大隊のオペレーターが発見

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同旅団内の無人システム大隊「コルサール」のドローンオペレーターが他の部隊の協力のもとでロシアのBM-21を発見、攻撃プランを策定・実施したという。

ソ連時代に開発された車両

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軍事メディア「Army Recognition」によると、ロシアのBM-21「グラート」はソ連時代に開発された比較的旧式の自走多連装ロケット砲(MRLS)だという。開発されたのは1960年代で、支援火力の提供が主な用途だ。

カウンターに活用される

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BM-21が特に活用されているのは、対戦車ミサイルや砲兵などへのカウンターだ。軟目標への攻撃が主だが、HEAT弾を使えば防御陣地などの硬化目標にも利用できる。

飽和攻撃を実施

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「Defense Express」によると、BM-21は40発のロケット弾を数秒間で発射可能で、ウクライナの陣地に飽和攻撃を仕掛けるとして「その無差別な火力は悪名高い」のだという。

動画の内容は

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第38独立海兵旅団が公開した動画では、ロシアのBM-21は林沿いで単独活動しているところが発見されている。それを受けて、ウクライナ軍はFPV攻撃ドローンを派遣、攻撃に向かった。

画像:Facebook @38obrmp

弾薬が残っていた可能性も

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BM-21が搭載していたロケット弾を発射後だったのかは判然としないが、ドローンの攻撃を受けた後に生じた爆発の規模からは、まだ弾薬が残っていたように見える。

画像:Facebook @38obrmp

BM-21の「最期の瞬間」

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ドローンの攻撃を受けたBM-21はただちに大きな火球に包まれた。同旅団はこの動画を、当該BM-21の「最期の瞬間」だったと述べ、完全に破壊したことを示唆している。

画像:Facebook @38obrmp

大きな戦術的意義

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「Defense Express」によると、BM-21に代表されるMRLSの破壊に成功したことには「比類ない戦術的効果」があるのだという。こういった危険な兵器は「軍の防御陣地にも、市民生活が営まれているエリアにも等しく重大な脅威となっていた」からだ。

画像:Facebook @38obrmp

ロシアの爆撃が弱まる

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「Defense Express」はこう続けている:「『グラート』の破壊に成功したことで、周辺地域におけるロシアの爆撃強度が低下する」

画像:Facebook @38obrmp

297両目の戦果

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宇露双方の損失を明確な証拠に基づいて集計しているオランダのOSINT組織「Oryx」は、開戦から8月27日までにロシアは累計297両のBM-21を失ったとしている。

画像:Facebook @38obrmp

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