ロシア軍のかなり高価な偵察用ドローンが前線で破壊される
ロシア軍の偵察用ドローンを破壊

ウクライナ軍第95独立空中強襲旅団に所属する空挺部隊が前線付近を飛行していたロシア軍の偵察用ドローンを捕捉し、これを破壊した。
公開された動画

ウクライナの軍事ニュースサイト「Defense Express」によれば、同部隊はターゲットを捜索している際に、ロシア軍の偵察用ドローン「フォルポスト」を発見したという。なお、その様子をとらえた動画は同部隊によって、SNS上で公開されている。
画像:Facebook @95BRIGADE
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逃げ切られてしまう可能性もあった

第95独立空中強襲旅団いわく:「あの『フォルポスト』は時速160キロメートル以上で飛行していたため、逃げ切られてしまう可能性もわずかながらあった。しかし、ことは敵の思うように運ばなかった。われわれはこれを撃破し(……)次のターゲットを探しに向かった」
画像:Facebook @95BRIGADE
700万ドルの損害

標的となったロシア軍の「フォルポスト」は任務を行っていたようだが、ウクライナ側の迎撃用ドローンによって破壊されたことが映像からわかっている。同旅団によれば、ロシア軍はこれにより、700万ドル相当の損害を出したことになるという。なお、ロシア軍の「フォルポスト」がウクライナ軍によって撃破されたのは、今回がはじめてではない。
8月に破壊されたロシア軍のドローン基地

ウクライナ海軍は8月22日、クリミア半島にあるロシアの空軍基地を攻撃しドローンを複数撃破したと発表。この戦果は衛星画像によっても裏付けが取れており、ドローン格納用の建物が破壊されたことが確認されている。
標的となったクリミア半島のヘルソネス空軍基地

ウクライナ海軍によれば、標的となったのはロシア軍によって占領されているクリミア半島セヴァストポリ市の郊外にあるヘルソネス空軍基地。ドローン格納施設が損傷し、内部にあったドローン5機が破壊されたが、うち2機は「フォルポスト」だったという。
画像:Wikimedia Maps, OpenStreetMap
ウクライナ海軍による発表

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、ウクライナ海軍は「攻撃の結果、イラン製ドローン『モハジェル-6』最大3機および『フォルポスト』2機が破壊された。これらは敵が黒海の海上を監視するために使用していたものだ」と発表したとのこと。
衛星画像で確認された戦果

同サイトいわく、この作戦は8月21日に実施されたもので、攻撃前後の衛星画像の比較によって、建物が被害を受けたことが明らかになった。
画像:Telegram @DniproOfficial
詳細は明かされず

ウクライナ海軍は作戦に用いた兵器や、標的となった建物をどのように破壊したのかについて、詳細を明かさなかった。ただし、「Militarnyi」は8月21日に基地一帯で大規模な爆発があったと伝えている。
画像:Telegram @DniproOfficial
地元住民が撮影した動画

なお、地元住民が撮影した動画がオンライン上で拡散されており、ヘルソネス空軍基地で発生した爆発・炎上の様子を見ることができる。一方、ロシア当局はこの爆発について、軍事演習によるものだと主張したという。「Militarnyi」が伝えた。
画像:X @Exilenova_plus
ロシア軍にとっては大きな痛手

また、ウクライナ側の主張通り、「モハジェル-6」3機と「フォルポスト」2機が確かに撃破されたのかどうかはわかっていない。しかし、この主張が事実であれば、ロシア軍は大きな痛手を被ったことになる。
「モハジェル-6」とは?

軍事ニュースサイト「Army Recognition」によれば、「モハジェル-6」は2017年にデビューしたイラン製のドローンで、航空爆弾「Qaem-5」を搭載することができる。イランが輸出用に生産しているドローンとしては、もっともヒットした部類だ。
画像:Wiki Commons By Fars Media Corporation, CC BY 4.0
強力な攻撃用ドローン

「モハジェル-6」には航空爆弾「Qaem-5」または「Sadid-345」を最大4発搭載できるほか、ハイドラ・ロケット用のランチャーを取り付けることも可能だ。固定目標や移動目標に対する精密爆撃を行う上で本領を発揮する。
画像:Wiki Commons By Fars Media Corporation, CC BY 4.0
「フォルポスト」ドローンとは?

一方、「Militarnyi」によれば、「フォルポスト」はイスラエル製の偵察用ドローン「IAI サーチャー」をロシアでライセンス生産したものだという。一部のモデルには兵器を搭載できるようになっており、偵察以外の任務も可能だ。
画像:Wiki Commons By Letagur, Own Work, CC BY-SA 3.0
「フォルポスト」のスペック

ウクライナ支援プラットフォーム「United24」いわく、「フォルポスト」にはロシア製の航空爆弾「KAB-20」をはじめとする兵器を搭載できる。また、航続距離は250キロメートルで、高度7キロメートルまで上昇できるとのこと。
画像:Wiki Commons By Vitaly V. Kuzmin, CC BY-SA 4.0
「モハジェル-6」のコスト

ウクライナのオープンソースインテリジェンス企業「Molfar Intelligence Institute」は「モハジェル-6」のコストについて、2022年時点で1,166万~1,790万ドルとしていた。しかし、現時点では値上がりしている可能性が高い。
相次ぐドローン撃破で積み重なる損害

一方、『ニューズウィーク』誌は「フォルポスト」のコストをおよそ600万ドルと見積もっており、ロシア軍は今年8月だけで合計4,698万~6,570万ドル相当のドローンを失ったと報じた。
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