着実に敵をすり減らすウクライナ軍:ロシア軍戦闘機を1日で3機撃ち落としたことも
ウクライナ侵攻勃発から3年半あまり

ロシアによるウクライナ侵攻が勃発してから、すでに3年半あまり。当初は圧倒的に不利だと思われたウクライナ軍だが、思いがけない粘り強さを発揮し、数々の戦果を挙げてきた。なかでも、昨年には1日で戦闘機3機を撃墜し、世界を驚かせたことがある。
Su-34を2機、Su-35を1機撃墜

当時、ウクライナ空軍の司令官だったミコラ・オレシチュク氏によれば、ウクライナの防空部隊は昨年2月17日に前線東部でロシア軍が運用する戦闘爆撃機Su-34を2機、最新鋭の戦闘機Su-35S1を1機撃ち落としたという。これはロシア側にとって、コストの面でも手痛い損害となった。
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撃墜現場を示す地図

オレシチュク氏は自身のTelegramチャンネルを通じて、撃墜現場の地図とともに戦果を報告した。
画像:Telegram @MykolaOleshchuk
S-35Sのパイロットは生還

その後、ロシアのTelegramチャンネルがSu-35Sの墜落を確認し、パイロットは生還したとした。ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」が報じた。
食い違う主張

一方、ロシアの情報筋はウクライナに駐留していた2機のSu-34が攻撃を受けたことは認めたものの、これらの戦闘爆撃機は空軍基地に無事帰還したと主張していた。ロイター通信はこれについて、事実確認は困難だが、ウクライナ側の主張が正しいとすれば、ロシア軍は1億ドル規模の損害を被ったことになるとした。
ロシア軍が失った戦闘機の数

両陣営の損害を画像や映像から集計してきたオープンソースインテリジェンス大手「Oryx」によれば、ロシア軍は開戦から昨年2月18日までにSu-34を14機、Su-35Sを6機失ったとのこと。
その後も撃墜され続けるロシア軍戦闘機

その後もロシア軍戦闘機の撃墜は相次ぎ、今年9月22日までに喪失が確認されたSu-35Sは8機、Su-34は39機、Su-34Mは1機となっている。
ロシア軍の航空戦力に大打撃

「Oryx」のデータによれば、ロシア軍は開戦から今年9月22日までに、合計163機もの航空機を失ったとされる。うち142機は撃破が確認されたとのこと。ただし、これは画像や映像から損失が確認できるものだけであり、実際の被害はさらに甚大な可能性がある。
非常に高性能なSu-35S

Su-35S(NATOコードネームでは「フランカーE」)はロシア軍が保有する最新鋭ジェット戦闘機の中でもとりわけ高性能だとされており、ウクライナの戦場には多数が投入されている。
多用途戦闘機の決定版

Su-35はSu-27の後継機として1980年代に開発された多用途戦闘機だ。Su-35Sはその派生モデルだが、ロシア軍では最新式戦闘機の決定版となっているようだ。軍事ニュースサイト「Military Times」が報じた。
画像:Dmitry Avdeev, CC BY-SA 3.0
高速で機動性が高い

同サイトいわく、Su-35は非常に高速で飛行し、機動性も高い。また、航続距離が非常に長いほか、高高度でも運用でき、搭載される兵器も充実している。したがって、「西側諸国の第4世代以降の戦闘機にとって大きな脅威となる」とのこと。
画像:Dmitry Terekhov, CC BY-SA 2.0
搭載されている兵器

Su-35Sは空中戦を主な任務としており、短距離ミサイルおよび中距離ミサイルを搭載しているが、地上目標に対して発射できるアクティブ・レーダー・ホーミング・ミサイルも運用可能だ。さらに、30ミリメートル機関砲を備えているほか、巡航ミサイルも発射できる。
画像:By Andrei Shmatko, CC BY-SA 4.0
Su-24とは?

一方、Su-34(NATOコードネーム:フルバック)は双発・双座の戦闘爆撃機で、Su-24の後継機として開発されたものだ。開発がはじまったのは1980年代半ばだが、初飛行は1990年、配備されたのは2014年になってからだという。軍事ニュースサイト「Army Recognition」が伝えている。
ロシア軍が多用する機体

同サイトいわく:「Su-34は制空戦闘機・要撃機・爆撃機の特性を兼ね備えた多用途機で、空中・地上・海上にあるさまざまな目標を撃破することができる」ウクライナの戦場では、地上攻撃作戦を含む、さまざまな任務に多用されているとのこと。
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