新型ドローンが登場:グレネードランチャー搭載型ドローンで攻撃力を上げるウクライナ軍
ウクライナ軍が投入した新型ドローン

ウクライナ軍がロシア軍との戦闘において投入した新たな切り札。その正体はグレネードランチャーを搭載したドローンだとされている。
ドローンオペレーター部隊が使用

5月13日、ウクライナ独立大統領旅団傘下の第3機械化大隊に所属するドローンオペレーター部隊「ブラヴァ」は、戦場で新型ドローンを使用したと発表。
画像:X @wilendhornets
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ウクライナ製ドローン「クイーンホーネット」

その新兵器とは、ウクライナ製の一人称視点(FPV)ドローン「クイーンホーネット」に改造を施し、使い捨てグレネードランチャーを搭載したものだった。また、このドローンを用いた戦闘の様子は製造元のワイルドホーネッツ社によって、オンライン上で公開されている。
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ロシア軍の陣地を攻撃

公開された動画には、ドローンがロシア軍の陣地に接近する様子が一人称視点で捉えられていた。その後、ドローンオペレーターは機体をさらに接近させ、敵陣地に向けて手榴弾を発射した。
画像:Telegram @wild_hornets
別のターゲットも攻撃

さらに、この動画には別のターゲットに対する攻撃の様子も含まれていた。こちらは並木の陰にあるロシア軍陣地を狙ったものだったようだ。ただし、ニュースサイト「ビジネスインサイダー」は2つ目のターゲットについて、映像が不鮮明だと指摘している。
画像:Telegram @wild_hornets
爆弾投下用のドローンを改造

ワイルド・ホーネッツ社製の4枚翼ドローン「クイーンホーネット」は通常、爆弾投下用のプラットフォームとして用いられるものだ。しかし、ウクライナ各地で戦闘が続く中、その他の弾頭も扱うことができるよう、アップグレードが施されてきた。
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新型ドローンの開発と試験

実は、ブラヴァ部隊は2024年9月の段階で、グレネードランチャー搭載用のドローンをワイルド・ホーネッツ社と共同開発していることを発表していた。ウクライナの軍事情報サイト「Militarnyi」によれば、同部隊はこのときすでに実地試験を行っていたらしい。
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ウクライナ兵のコメント

あるウクライナ兵はこの新兵器について、「農薬散布用ドローンはすでにありましたが、角度の調整が困難です。優秀なオペレーターをもってしてもドローンを見失うリスクは高く、コストも相当なものです。しかし、クイーンホーネットの登場によって、さまざまな可能性が開かれるようになったのです」とコメント。
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「クイーンホーネット」の性能

ワイルド・ホーネッツ社製の「クイーンホーネット」は比較的安価なドローンであり、短距離飛行であれば、積載物を9.5キログラムまで運搬することができる。また、積載物が軽い場合、射程距離は17キロメートルに達するという。
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グレネードランチャーを搭載するためのモデル

「Militarnyi」によれば、改造型のクイーンホーネットはグレネードランチャー「ブルスパイク-AP」を搭載しており、ロケット推進式の高性能グレネード「OG-22M」を発射できるとのこと。
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射程距離の改善

ワイルド・ホーネッツ社は2024年9月、グレネード搭載型のクイーンホーネットを実地試験した際、「いまや、通常のロケットランチャーを5キロメートルあまり離れた場所で運用することができるようになりました。これは軍隊にとって、新たな可能性を拓くものです」と説明していた。
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量産される可能性は?

ただし、「ビジネスインサイダー」は、ワイルド・ホーネッツ社がグレネードランチャー搭載型のクイーンホーネットを量産するのか、ウクライナ軍がこの兵器を大規模に配備するのかどうかについては今のところ明らかになっていないと指摘。とはいえ、ウクライナでドローンベースの兵器プラットフォーム開発が進んでいることは確かだ。
多数のウクライナ企業がドローン開発に参加

実際、ワイルド・ホーネッツ社以外の企業も軍事用ドローンの開発に積極的であり、ここ数ヵ月は、ショットガンやアサルトライフルなど、さまざまな武器を搭載したドローンが実戦投入されていることを示す動画がオンライン上で流布している。
機関銃を搭載したドローン

また、ワイルド・ホーネッツ社も2024年11月に、アサルトライフル「AK-74」を搭載したクイーンホーネットがロシア軍陣地を攻撃する様子を捉えた動画を公開。このドローンについては、同年8月の段階で、その存在が報じられていた。
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ショットガン搭載型ドローンで敵ドローンを撃墜

ウクライナ軍は機関銃やグレネードランチャーを搭載したドローンで敵陣地を攻撃する一方、ショットガン搭載型ドローンを用いて敵ドローンを撃墜していることが、最新の動画から明らかになってきた。
画像:Telegram @mb2omb30
ドローンによる戦闘を捉えた動画

実際、2025年1月には、ウクライナ軍の第30独立機械化旅団に所属する第2機械化大隊が、ショットガン搭載型ドローンを駆使して敵ドローン20機を破壊する様子を捉えた動画を公開している。
画像:Telegram @mb2omb30
軍事用ドローン開発はどこに向かうのか?

ウクライナにおける軍事用ドローン開発がどこに向かうのかは不明だが、現代戦におけるドローンの用法に大きな変化をもたらすことは間違いないだろう。
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