いまも跡を引く第二次大戦中のミステリー:楽団長の失踪、ナチスの「鐘」、ロサンゼルスの戦い……

「エニグマ」は解読されたけれど……

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第二次世界大戦が終結してから、80年もの歳月が経過したというのに、当時巷間をさわがせた事件や噂のなかには、いまだに満足のいく説明の見つかっていないものがある。過去に思いを馳せながら、歴史のミステリーを紐解こう。

写真:ナチス・ドイツが用いた暗号機「エニグマ」

謎に包まれた、音楽家グレン・ミラーの最期

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第二次世界大戦当時の音楽を代表する存在といえば、誰もが耳にしたことがあるビッグバンドのリーダー、グレン・ミラーだろう。だが、その最期はいまだに謎に包まれている。

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ノルマンディー上陸作戦の少しあと

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1944年12月、ノルマンディーへの上陸作戦も終わり戦争終結も見えてきたころ、ミラーはパリにいる兵士たちへの慰問を強行、英仏海峡を渡った。

機体ごと消える

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悪天候のため二度もフライトがキャンセルとなったミラーだったが、ついに12月14日にフランス行きの飛行機に搭乗。だが、その飛行機が英仏海峡で行方不明となり、機体はついに発見されなかった。

ハインリッヒ・ミュラーの消失

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戦場の霧の中に消えた人物はミラーだけではない。1939年から1945年にかけてドイツ秘密警察、ゲシュタポの局長を務め、ホロコーストでも指導的立場を担ったハインリッヒ・ミュラーもそのひとりだ。

ハインリッヒ・ミュラーとともに写るミラー(写真右端)

去り際を知る

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1945年5月1日、ソ連軍が迫るベルリン地下でヒトラーが自殺。それを見届けたのを最後に、ミュラーは姿を消した。

杳として知れぬ行方

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以降のミュラーは生死すら定かではない。身元不明の遺体となったという説もあるが、1960年にアルゼンチンで逮捕されたアドルフ・アイヒマンのように何処かに逃げ延びたという説も根強く存在する。

写真:エルサレムでのアイヒマン裁判(1961)

U-977とU-530

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戦争末期の混乱にまつわる謎はほかにもある。ドイツの潜水艦U-977とU-530はなんらかの任務を帯び1945年の3月と4月にそれぞれヨーロッパを出発、1945年7月及び8月に突然アルゼンチンに現れた。

戦後の処罰を恐れた?

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この2隻の潜水艦がどうしてヨーロッパでの終戦後こんなにも長い時間をかけて大西洋を横断したのかは明らかになっていない。もっとも有力なのは、ヨーロッパでそのまま降伏するよりはフアン・ペロン大統領率いるアルゼンチンに渡ったほうが寛大な処遇を受けられると乗組員が考えた、という説だ。

南米にナチスの埋蔵金が?

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だが、この2隻はなんらかの重要な貨物を運んでいたのだ、という憶測も根強い。そういった説では、南米に逃れたナチ高官のための物資や資金(金塊)を運んでいた、と言われる事が多い。

奇跡の兵器「鐘」

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戦中、ドイツは劣勢を覆すための「秘密兵器」をいくつも開発していた。結局、そんな「奇跡の兵器」のほとんどは最後まで絵に書いた餅に終わったが、じつは実現していたものがあるという説が存在する。その兵器こそ「鐘(Die Glocke)」だ。

写真:Markus Winkler / Unsplash

ポーランドの作家が提唱

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この説を唱え始めたのはポーランドの作家、イゴール・ウィトコフスキだ。それによると、「鐘」はいわばタイムマシンのようなもので、反重力エンジンとして周囲の人間をたちどころに殺害することができるのだという。

漫画のようなアイディア

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いかにも嘘くさいし、ほとんど陰謀論の類だと言っていいだろう。だが、ナチスが現在のミサイルのプロトタイプを実現したことや、宇宙から衛星を通じて太陽光を兵器化する「太陽砲」構想があったことなどを考えれば、ドイツの科学者がどこかで「鐘」を作っていた可能性を完全に否定することも難しい……かもしれない。

消えた「琥珀の間」

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ロシアのサンクトペテルブルクにある、エカテリーナ宮殿内の「琥珀の間」は部屋全体を琥珀や金箔・鏡などで飾ったもので、帝政ロシアの偉容を体現するかのような存在だった。だが、1944年に侵攻してきたドイツ軍に持ち去られてしまう。

後に復元

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持ち去られた装飾類は5億ドル(約720億円)以上の価値があったと見積もられている。ちなみに、復元作業が完了した「琥珀の間」が2003年から公開されている。

ロサンゼルスの戦い

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1942年2月24日、アメリカのロサンゼルスの町に大日本帝国海軍からの攻撃が来るという警報が鳴り響いた。

嘘のような出来事

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厳しい灯火管制が実施され、ロサンゼルス中が大混乱に陥った。翌日、5名が死亡したと発表されたが……肝心の攻撃はなにもなかった。

真珠湾が記憶に新しいころ

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この出来事は「ロサンゼルスの戦い」と呼ばれる。後の調査では、真珠湾攻撃後に神経質になっていたところに、気象観測気球を日本軍機と誤認したせいだろうと言われている。

「フー・ファイター」

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UFOという言葉が一般化する前の第二次世界大戦中、英米軍では未確認の飛行物体のことを「フー・ファイター」と呼んでいた。有名なロックバンドの名前もここから取られている。

ナチスの秘密兵器かシアトルのロックバンドか

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「フー・ファイター」の目撃者たちはそれを地球外からの飛来物とは考えず、ナチスの秘密兵器だと思ったようだ。それが巡り巡って90年代を代表するシアトル発のロックバンドになるのだから、歴史はわからないものだ。

写真:バンドの「フー・ファイターズ」(エイリアンではありません)

科学的に説明可能、とされる

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その後、未確認飛行物体を巡ってCIAで開かれた「ロバートソン委員会」では、これらの一見不可解な報告は「セントエルモの火」と呼ばれる現象などで科学的に説明がつく、とされた。

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