ロシアの機密文書漏洩で、同国軍が今年に入って被った損害の規模が明らかに
ロシア軍が今年に入って被った損失

最近、ウクライナが暴露したロシアの機密文書データによれば、ロシア軍は今年に入ってから兵力数十万人、装備品数万点を失っていたようだ。
ウクライナのホットラインが公開

漏洩データを公開したのはロシア兵に投降をうながすウクライナのホットライン「I Want to Live」であり、ロシア軍は今年に入ってから243日間のうちに死傷者・行方不明者を28万1,550人も出したとのこと。ウクライナ支援プラットフォーム「United24」が伝えている。
戦死者の内訳

これらの死傷者のうち、任務中に戦死した兵士は8万6,744人。うち1,583人は将校、8,633人は刑務所から集められた受刑者たちだったという。
画像:Telegram @hochu_zhyt / Edited by The Daily Digest
行方不明者・負傷者

一方、行方不明者は3万3,966人で、うち1万1,427人が受刑者。負傷者は15万8,529人で、うち1万6,489人が受刑者。ウクライナ軍の捕虜となった兵士は2,311人だと報じられている。
第二次世界大戦の激戦に匹敵

「United24」いわく、「軍事アナリストらはこの損失について、第二次世界大戦中に発生した激戦に匹敵するものだと指摘している」とのこと。実際、第二次世界大戦中に旧ソ連が行った東プロイセン攻勢では、ソ連軍が12万6,000人もの兵士を失いながら戦闘に勝利した。
ポクロウシクをめぐる攻防

ホットライン「I Want to Live」によれば、ロシア軍はドネツク州ポクロウシクをめぐる攻防の中で、今年に入っておよそ12万人の兵力を失ったという。さらに、ロシア軍が被った実際の損失はもっと甚大だという見方もある。
ウクライナ軍参謀本部が発表したデータ

実際、ウクライナ軍参謀本部はロシア軍が今年1月から10月6日までに、29万2,000人の兵力を失ったと見ている。なお、このデータでは戦死者、負傷者、捕虜などの区別はなされていない。「United24」が伝えた。
開戦から現在までの損失

さらに、同参謀本部は開戦から10月6日までにロシア軍が出した死傷者は合計111万6,340人に上るとした。ウクライナ発表のデータは自国に有利な誇張が含まれている可能性もあるが、この数字は第三国による推計と大きくかけ離れたものではない。
英国防省による推計

英国のジョン・ヒーリー国防相は今年7月、ロシア軍が今年に入って出した死傷者はおよそ24万人に達し、開戦からの合計は100万人を突破したと発表。これらの数字はウクライナ軍参謀本部のデータや、漏洩したロシアの機密文書とほぼ一致している。
戦後も残る深い傷

「United24」いわく:「結局、この漏洩文書はたとえ戦闘が終わっても深い傷が残ることをロシア国民に対して警告するものだ。2022年2月以降に発生した(ロシア軍の)戦死者・行方不明者・負傷者の数は100万人をはるかに超えている」
ロシア軍が失った装備品

一方、漏洩文書には装備品の損失についても言及している。それによれば、ロシア軍は今年に入って1万3,145点失ったほか、ダメージを受けたものの修理可能な装備品は4万8,458点だとされている。
オープンソースインテリジェンスによる集計

また、映像や画像から両陣営の損失を集計しているオープンソースインテリジェンス大手「Oryx」によれば、ロシア軍が開戦から現在までに失った装備品の合計は2万2,909点。その内訳は撃破1万7,674点、損傷923点、放棄1,170点、鹵獲3,142点となっている。ただし、これは映像や画像によって確認され被害のみなので、実際の損失はもっと甚大だと見られる。
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