50代主婦の「リアルなひとりごはん」。みそ汁から、お湯を注ぐだけのお吸い物に変えた
子育てを終え、だれかのために食事をつくることを卒業した人もいるのでは。そこで、50代主婦の「リアルなひとりごはん」をご紹介します。ここでは、元祖節約主婦としても知られる、若松美穂さんに伺いました。

50代、子育てを終えた今の「リアルな食事」は?
【写真】お気に入りの「しそわかめ」ふりかけ
子どもが巣立ち、ひとりごはんの機会が増えた
基本的にひとりで仕事をしているので、朝食や昼食も家でひとりで食べることが多いです。同居している母とも生活リズムが大きく異なり、食事は人それぞれ。とくに子育てを終えた世代は、ひとりごはんの回数も増えることでしょう。もしかしたら、それを寂しいと感じる方もいるかもしれません。
ちなみに、私がもっとも寂しいと感じたのは18歳の頃。宮城県の小さな町から上京したときです。実家は自営業で従業員の方も多く、大家族のような環境で過ごしていました。ですから、急なひとりごはんは本当にしんどかったのです。今のようにSNSやビデオ通話もなかったですし、電話代も高かったですから。
どんなことも、慣れるまでは大変。18歳でも、50代でも、60代でも…いくつになっても、周囲に当たり前にいた人がいなくなれば、寂しさを感じるのかもしれません。
●だれかに食事を「つくらなければいけない」責任から解放
ですが、正直なところ、子育てをやり遂げた達成感と、だれかのためになにかを「しなければいけない」と考えなくてもよいというホッとした気持ちを今感じています。好きなテレビを見ながら、ときにはお茶を飲む母と会話をしつつ、静かに食事をすることに落ち着きを感じています。
18歳の頃はあんなに寂しかったごはんの時間が、今では「取り戻した自由な時間」に感じるのだから不思議なものです。
野菜は少人数で使いきりやすいものを選ぶ
子どもたちが家を出てからは、買い物に行く機会が格段に減りました。たくさんの野菜を買っても余るだけなので、少人数で使いきりやすいものを選びます。
たとえば、オクラ、三つ葉、小松菜、ピーマン、空心菜(くうしんさい)は代表格。そのほか、キノコ類、本数別や個数別で買える根菜、トマト、アボカドも買います。ブロッコリーやホウレンソウは冷凍のものを使うことも。レンコンやとろろ用のイモ類も小ぶりであれば買うことがあります。
●とろろ昆布のお吸い物で心も満たされる
子どもたちがいた頃はみそ汁をつくらない日なんてなかったのに、今は1週間に数えるほどしかつくりません。ただ、温かい汁物は身体がポカポカしておなかも満たされるので、やっぱり献立にほしいと感じることも。
そんなときの定番メニューは、地元・宮城県のとろろ昆布を使ったお吸い物。お椀に三つ葉や豆苗、とろろ昆布とめんつゆをいれ、お湯を注げばできあがり。1人前ずつできるので、とても便利です。
好きなお皿を使う思い出とともにいただく満足感

出かけた先でお皿を買うことが多いわが家。ごはんを好きな皿にちょこちょこ並べることもあります。
たとえば、しょうゆ入れは軽井沢で買ったお皿。ガラスのものは横浜で購入。おひたしの入った丸い皿は、子どもたちと栃木県の益子町でつくったもので、箸置きは金沢で。そんなことを思い出しながらの食事も楽しい時間です。
お気に入りのふりかけでお米がすすむ

また、おかずが少ないときのために、「なにもなくてもこれがある!」と思えるご飯のお供を常備しておくと、お米がすすみます。

母も大好きな井上商店の「しそわかめ」。多めに買っておいてと言われたので、5個買ったつもりが、箱をあけた瞬間に「うわ~」と叫びました。6個入りを5セット購入してしまい、30個も届くという…。結局「おいしいから」と周囲に配りまくり、あっという間になくなったのでした。
夜はゆったりと一品+ワインだけの日も

夜のひとり時間は、食欲もそれほどわかなかったり、片付けが面倒だったりすることも。それも気ままでよいと思っています。若いときにはあんなに飲めたお酒が、今は少なくてOK。むしろたくさん飲んだら寝つきが悪くなります。
この日はガラスのおちょこにワインを注ぎ、小さめのステーキ肉を細切りにして焼き、トマト・タマネギ・シイタケと生クリームを使ったソースで味つけ。もちろん使ったのは、小さめのフライパンです。
このように暮らしの変化を受け入れて、今の自分、その日の自分に合った食卓を楽しんでいるところです。