ウクライナ軍が昨年9月に挙げた大戦果:ロシア弾薬庫に大規模なドローン攻撃を仕掛ける
ロシア軍に大損害をもたらした攻撃

昨年9月、ウクライナがロシア領内の弾薬庫を攻撃して大きな戦果を挙げたことを覚えているだろうか。この攻撃はロシアに軍事的・政治的な損害を与えただけでなく、ウクライナ側の戦意向上にも大きく貢献した。
弾薬庫を狙ったドローン攻撃

攻撃が実施されたのは2024年9月17日のこと。ウクライナ軍がロシア領内にある弾薬庫に大規模なドローン攻撃を仕掛けたのだ。この作戦はみごと成功を収め、ロシア軍は相当な規模の弾薬を失ったとみられている。
トロペツの第107武器庫を攻撃

『フォーブス』誌によると、攻撃目標とされたのはロシア西部の町トロペツにある第107武器庫だったという。BBCによると、この武器庫はウクライナとの国境から380kmほどの距離にあるとされている。
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大規模な弾薬保管施設

『フォーブス』誌のデヴィッド・アックス記者は、この第107武器庫はウクライナで戦うロシア軍に多くの弾薬を供給していたとしている。ウクライナはこの、大規模な弾薬保管施設を狙ってドローン攻撃を仕掛けたようだ。
画像:European Space Agency, Copernicus via Defense Express
最大規模の攻撃

アックス記者はウクライナメディア「RBC-Ukraine」を引用しつつ、攻撃には100以上のドローンが使われたとしている。それが事実だとすると、2022年2月のロシアによる全面侵攻開始以来、ウクライナ側がロシアに対して行った攻撃としては最大規模のものだった可能性がある。
何が保管されていた?

第107武器庫に実際に何が保管されていたのかは明らかになっていない。だが、ウクライナのOSINTグループ「Frontelligence Insight」が分析を通じた推測を提示している。
砲弾やロケット弾、銃弾、弾道ミサイルも

それによると、トロペツの武器庫には砲弾やロケット弾、銃弾などが保管されていた可能性があるという。さらに、多数の弾道ミサイルなどより強力な武装もあったかもしれないとされている。
「かなりの戦果」

『フォーブス』誌によると「Frontelligence Insight」はこうコメントしているという:「誇張ではなく、これはかなりの戦果です。何千トンにも及ぶ爆発物や砲弾、ロケット弾を破壊したかもしれないのです」
画像:European Space Agency, Copernicus via Defense Express
弾道ミサイルも

また、ウクライナ保安庁のある高官によると、トロペツの武器庫には多種多様な武器や弾道ミサイルが保管されていたという。米政治メディア「ポリティコ」などが報じている。
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「イスカンデル」用の弾体など

その高官はこう語っている:「ロシア軍はその保管庫に戦域弾道ミサイル複合『イスカンデル』やミサイルシステム『トーチカ』用の弾体、その他の対空ミサイル、滑空爆弾、砲弾などを置いていた。ウクライナを攻撃するためのものだ」
核爆発かと思った住民も

「我が方のドローンが目的地に着くやいなや、激しい爆発が始まった。地域住民は核爆発かと思ったほどだ。一帯は6km四方に渡っていまも燃えている」
画像:Telegram @vchkogpu
「地球上から抹消」

この高官の発言は『キーウ・インディペンデント』紙も報じており、そちらでは同じ人物のコメントとして、ウクライナは「ロシア国防省のミサイル・砲弾倉庫を文字通り地球上から抹消した」というものも伝えられている。
画像:Telegram @vchkogpu
動画も公開される

ウクライナ保安庁はこの攻撃の様子とされる動画も公開しており、そこでは確かにかなり大規模な爆発が確認できる。攻撃の結果、大規模な火災が発生したという報道も複数出ている。
画像:Telegram @vchkogpu
衛星写真でも確認

『ワシントン・ポスト』紙は「かつて保管基地があったと思われる地域に巨大な火災が発生していることが、衛星写真から確認できる」としている。
NASAのシステムにも検知される

同紙はさらに、NASAの火災モニターツール「FIRMS」でも、2024年9月18日に第107武器庫が火災に見舞われたことが確認できたとも報じている。
画像:NASA via X @Tendar
ゼレンスキー大統領のコメント

ロイター通信によると、ゼレンスキー大統領も国民に向けた夜の定例会見でこの攻撃について言及し、次のように述べたという:「昨晩、ロシア領内で顕著な戦果が挙げられました。これによって敵はさらに弱体化するでしょう。関係者の方々の、正確な働きに賛辞を送ります」
政治的にもダメージ

BBCの試算によると、トロペツの武器庫には3,900万ドル(約57億円)相当の武器弾薬類があったという。だが、ロシアの損失は経済的なものには留まらない。自国領内でこれほどの損失を許したとなれば、政治的にも大きな痛手となっただろう。
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ウクライナの戦術的変化を示していた

これ以来、ウクライナはロシア領内やウクライナの被占領地域にある、ロシア軍の武器庫を何度か攻撃している。トロペツの武器庫への攻撃は、ウクライナがロシア領の奥深くにある目標への攻撃にシフトしたことを示していたようだ。
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