軍艦を持たずに海戦に挑むウクライナ軍、水上ドローン「マグラV5」で敵を圧倒

黒海で苦境に立たされるロシア軍

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2022年にウクライナへの全面侵攻を開始したロシア軍は、陸上では人海作戦や物量でウクライナ軍を圧倒しているが、黒海では失態を重ねている。水上ドローンたった1機によって数億ドルの損害を被ったケースもあるようだ。

威力を発揮する「マグラV5」

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プーチン政権がウクライナ侵攻を開始してからというもの、ウクライナ軍はロシアの黒海艦隊を相手に目覚ましい戦果を挙げてきた。しかし、軍艦を持たないウクライナ軍はどのように作戦を遂行しているのだろうか? その答えは水上ドローン「マグラV5」だ。

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ユニークな水上ドローン

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ウクライナ国防総省情報総局のアンドリー・ユソウ報道官はテレビ会見の中で、ウクライナ軍が黒海で戦果を挙げているのはユニークな水上ドローン「マグラV5」が登場したおかげだと明かした。

ウクライナ製の「マグラV5」

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ユソウ報道官いわく、「マグラV5」はウクライナ製であり、活躍の秘密は製造元の技術力にあるそうだ。

ロシア黒海艦隊

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同報道官はさらに、「(マグラV5は)敵の艦隊を撃破するだけでなく、船上の武器や兵士もまとめて排除するためのユニークな手段となっています」とコメント。

オペレーターの操縦スキル

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また、「マグラV5」の目覚ましい活躍はドローンオペレーターの操縦スキルや、情報総局の専門家の協力によって成り立っているという。

特殊部隊「グループ13」

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ユソウ報道官は、この作戦において情報総局の特殊部隊「グループ13」が重要な役割を果たしたことを明かしつつ、「マグラV5」が黒海でもっとも有効な兵器だろうとした。

黒海艦隊の損害は5億ドルあまり

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同報道官はまた、「ウクライナ国防相情報総局の特殊部隊が『マグラV5』を運用した作戦を行った結果、ロシアの黒海艦隊は現時点までに5億ドルあまりの損害を被ることとなりました」とコメント。

「SpetsTechnoExport」社が製造

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「マグラV5」を開発したのはウクライナの民間企業「SpetsTechnoExport」社だ。『キーウ・ポスト』紙によれば、同社に関する情報はあまり公開されていないというが、同社の水上ドローンには世界中から注目が集まっている。

「マグラV5」のスペック

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『キーウ・ポスト』紙によれば、「マグラV5」は全長5.5メートル幅1.5メートル、積載量は320キログラム。海面から50センチメートルほど顔を出して航行するという。

遠方のターゲットを狙うことも可能

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「マグラV5」の航行速度は時速41キロメートル、最大速度は時速78キロメートル。航続距離は833キロメートルもあり、遠方のターゲットを狙うことも可能だ。

低コストな手段

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『キーウ・ポスト』紙によれば、製造元の「SpetsTechnoExport」社は2023年7月に開催された防衛産業展示会で「(「マグラV5」は)遠方から発射できる上、コストも手ごろな手段です」と説明。

オペレーターの安全確保

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同社によれば、「(マグラ)V5は無人制御式なので、作戦に必要な人員を最小限に抑え、過酷な状況下でも死亡リスクを下げることができます」とのこと。

有効性は証明済み

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「マグラV5」の有効性はこれまでに重ねてきた数々の戦果からも明らかだ。たとえば、軍事情報サイト「The War Zone」によれば、この水上ドローンは2023年11月に黒海艦隊に所属する軍艦2隻を撃沈したという。

大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」

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ロイター通信は2024年2月、「マグラV5」6機がクリミア半島のアルプカ近海で、大型揚陸艦「ツェーザリ・クニコフ」を撃沈したと報道。

画像:Screenshot via X @DefenceU

ゼレンスキー大統領のコメント

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ゼレンスキー大統領は当時、国民に向けた演説の中で「今日、黒海がまた少し安全になり、われわれウクライナ国民のモチベーションも高まりました。これは重要なことです…… われわれは黒海から、ロシア軍のテロリストたちの装備を排除するでしょう」とコメントした。

哨戒艇「セルゲイ・コトフ」

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また、BBC放送によれば、3月5日にはロシア黒海艦隊の哨戒艇「セルゲイ・コトフ」が「マグラV5」の犠牲になったという。

画像:Screenshot via Facebook @DefenceIntelligenceofUkraine

最近の戦果

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さらに、ウクライナ国営のウクルインフォルム通信が国防省情報総局の発表として伝えたところによれば、5月6日には特殊部隊「グループ13」が「マグラV5」を利用して、クリミア半島のウズカ湾でロシア海軍の高速艇を撃沈したとのこと。

ウクライナ国防省情報総局のコメント

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これについて、ウクライナ国防省情報総局は「ウクライナ軍による攻撃のおそれから、侵略者たちの黒海艦隊は主要艦艇をクリミア半島から遠く離れた場所に再配置せざるを得なくなりました。また、ウクライナの領海内に違法に留まっている高速船に対して、ウクライナ軍は作戦を続けています」とした。

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