批判の声もなんのその:ホワイトハウスの改装工事がはじまり、意気揚々とするトランプ大統領
批判を受け流すトランプ大統領

トランプ大統領の肝いりでスタートしたホワイトハウスの改装計画。新たなボールルーム(大広間)の建設に先立って、東棟の一部を解体する作業がすでに開始されている。歴史的な建築物を取り壊すことに対して各方面から批判の声が挙がっているが、トランプ大統領は工事の騒音が「心地よい音楽」のように聞こえると述べ、反発などどこ吹く風だ。BBC放送が伝えた。
「お金のことを思い出す」

高まる批判

その一方で、防弾仕様のボールルーム建設には2億5,000万ドルもの資金が投入されるとあって、批判の声はかつてないほど高まっている。
また、この工事のために解体される東棟が米国における歴史的建造物であることも、物議を醸す理由のひとつだ。
一時停止を求めるNPO

そんな中、米国の史跡保護を推進するNPO「National Trust for Historic Preservation」は、ホワイトハウスは歴史的建造物であり、改装に際しては公的な検討プロセスを経る必要があると主張。トランプ大統領に解体作業を一時停止するよう求める書簡を送った。
計画の見直しを求める声

また、建築環境に関するNPO「Society of Architectural Historians」もホワイトハウス改装プロジェクトに「大きな懸念」を抱いているとコメント。計画の見直しを求めているという。BBC放送が報じた。
「完全なる冒涜」

さらに、米国の政治家や議員たちもSNS上で、相次いでホワイトハウスの改装に反対する投稿を行いはじめた。たとえば、共和党の元下院議員、ジョー・ウォルシュ氏はこの工事を「完全なる冒涜」だと糾弾している。
「ブルドーザーで一掃」

同氏はX投稿の中で、「わたしが2028年の大統領に出馬する立場だったら、国民の館に対する完全なる冒涜にほかならない、トランプ氏のボールルームをブルドーザーで一掃すると訴えて、選挙キャンペーンを行うだろう」という過激な主張を繰り出した。
「トランプ氏個人の自宅ではない」

一方、かつてトランプ大統領のライバルだったヒラリー・クリントン氏もX投稿を通じて、ホワイトハウスはトランプ氏個人の自宅ではないと主張。「(ホワイトハウスは)あなたがたの邸宅です。トランプ大統領はそれを破壊しています」と書き込んだ。
拡大し続ける格差

トランプ大統領の主張

ただし、トランプ大統領によれば、ホワイトハウスの改装費用は「多くの寛大な愛国者や偉大な米国企業、そして私自身」の献金によって賄われており、「米国の納税者にはまったく負担がかからない」とされている。
「既存の建物を損なうことはない」

さらに、トランプ大統領はかねて、新たなボールルームが「既存の建物を損なうことはない」と主張していた。『ワシントン・ポスト』紙が報じている。
「最大限の敬意」はどこへやら?

同大統領は今年7月、ホワイトハウス改装の大統領令に署名する際、「(ボールルームは)そばに建てられるが、接するわけではない。わたしは既存の建物を非常に気に入っており、最大限の敬意が払われる」と述べていた。
しかし、東棟の一部はすでに取り壊しがはじまっており、「既存の建物を損なうことはない」という主張は空約束だったと見なされても文句は言えないだろう。
ホワイトハウスによる反論

ホワイトハウスは各方面から高まる批判に対応するため、プレスリリースを発表。「イカれた左翼」たちは「ホワイトハウスに私費で壮大なボールルームを増設するという、ドナルド・ J・トランプ大統領の先見の明を理解できずにいるようだ。しかし、これは大胆かつ必要な増築だ」と反論したという。BBC放送が伝えている。
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