初の「後発地震注意情報」、今後1週間の「特別な備え」呼びかけ…青森で震度6強・3道県で計51人けが

 8日午後11時15分頃、青森県東方沖を震源とする地震があり、青森県八戸市で震度6強を観測した。気象庁によると、震源の深さは54キロ、マグニチュード(M)は7・5と推定される。気象庁は9日午前2時、地震の規模がより大きな「後発地震」が発生する可能性が相対的に高まったとして、「北海道・三陸沖後発地震注意情報」を初めて発表し、対象地域に今後1週間の特別な備えを呼びかけた。

地震で道路が陥没し、転落した車両(9日午前10時30分、青森県東北町で)=永井秀典撮影

 北海道と東北の太平洋側などでは一時、津波警報や注意報が発表され、岩手県久慈市で70センチの津波を観測したが、その後全て解除された。震源地付近で9日午後8時までに震度1~4を観測する地震が計17回起き、地震活動が活発な状況が続いているとみられる。

 読売新聞の9日午後5時時点の集計では、北海道、青森、岩手、宮城、福島の5道県で最大9282人が避難した。北海道、青森、岩手の3道県で計51人が負傷し、青森県では高校の寮生1人が避難の際に転んで肩の骨にひびが入った。

 青森県東北町の国道394号では路面が大きく陥没し、巻き込まれた軽乗用車の50歳代男性が負傷した。国土交通省によると、青森県と岩手県で最大約1365戸が断水したが、9日夜までにほぼ復旧した。また文部科学省の同日午後6時の集計で、5道県の小中高校など計315校が休校。ガラス破損など施設被害も93校で確認された。

 原子力規制庁によると、青森県六ヶ所村の日本原燃・六ヶ所再処理工場で、使用済み核燃料を保管するプールの水の一部が地震の揺れでこぼれたが、安全に影響はなかった。東北電力の東通原子力発電所(青森県)と女川原発(宮城県)、北海道電力の泊原発(北海道)、東京電力福島第一原発(福島県)で、異常は確認されなかった。

後発地震注意情報の対象地域

 JR東日本によると、東北新幹線の盛岡―新青森駅間は9日始発から運転を見合わせたが、同日午後に運転を再開した。計35本に運休や遅れが出て、約1万7000人に影響した。

 後発地震注意情報は、日本海溝・千島海溝を震源とする巨大地震の被害軽減に向け、2022年12月から運用が始まった。対象地域は、震度6弱以上か津波高3メートル以上が想定される北海道から千葉県の7道県の182市町村。住民には16日午前0時まで、日頃の備えの再確認を促すとともに、すぐ逃げられる態勢の維持など特別な備えを求める。

各地の震度

 各地の主な震度は以下の通り。

 ▽震度6弱 青森県おいらせ町、階上町

 ▽震度5強 北海道函館市、青森県むつ市、野辺地町、七戸町、東北町、五戸町、岩手県軽米町、一戸町など