油汚れには重曹、トイレにはクエン酸…大掃除、成功の鍵を握るのは場所や汚れで使う洗剤を見抜くこと!
大掃除の時期直前。本腰入れようとドラッグストアに行けば、“便利な洗剤”があふれている。しかしあまりにもその数は多く、すべてをそろえるとなると収納もコストもふくらんでしまう。
「掃除の洗剤は5種類で済みます」
そう語るのは、掃除や収納のアイデアをInstagramで発信し続ける、みなさんだ。

油汚れには重曹、トイレにはクエン酸…大掃除、成功の鍵を握るのは場所や汚れで使う洗剤を見抜くこと!
【みな】
結婚・出産を機に10年勤めた仕事を退職。家で過ごす時間が増えたことをきっかけに、暮らしを整えることに関心を持つ。子育てをする中で、いかに楽をしながら家をきれいに保つかに関心を持ち始め、洗剤や掃除法を調べた備忘録としてInstagramをスタート。次第に手軽な掃除や収納術に共感が集まり、現在のフォロワー数は56万人以上。「掃除方法を分かりやすく」をモットーに、季節に合わせた手軽で真似しやすい家事アイデアを紹介している。整理収納アドバイザー1級、クリンネスト1級取得。
掃除の基本は、汚れに合った洗剤を選ぶこと。その鍵となるのが“洗剤の性質”だ。アルカリ性・酸性・中性の洗剤に、研磨剤と塩素系漂白剤を加えた5種類があれば、家中の掃除はまかなえるという。前編では、それぞれの洗剤が得意とする汚れや基本的な考え方について紹介している。
続く後編では、実際にそろえておきたい5種類の洗剤と、使用場所や使い方などを説明してもらった。
「 アルカリ性洗剤」
油や皮脂、たんぱく質など酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を使います。キッチンで多く活躍できると思いますよ。代表的な洗剤と具体的な使い方や注意事項をご紹介します。
【酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)】
「オキシクリーン」などの酸素系漂白剤は、除菌・消臭・漂白が一度にできる優秀な洗剤です。特に、ニオイ汚れや黒カビの原因菌にしっかりアプローチできるため、定期的なメンテナンスにも最適です。
得意な汚れ:茶渋、布巾のニオイ、風呂釜の汚れ、洗濯槽のニオイ
主な使用場所:キッチンや浴室の排水口、マグカップの茶渋、洗濯槽、布製品のつけ置き
注意点:溶け残り防止のため、お湯(40〜50℃)でしっかり溶かす。
手荒れする可能性があるため、使用するときは手袋を着用する。

撮影/みな
主な使用方法:つけ置き掃除(排水口・布巾など)
1.40〜50℃のお湯に規定量を溶かす
2.汚れをつけ置く(5〜30分)
3.よくすすぐ
ポイント:・手袋を着用する
・必ずお湯に溶かして使う
・金属(鉄・銅)には使用不可
【アルカリ電解水】
「激落くん」などのアルカリ電解水は、水を電気分解して作られた pH12〜13前後の強いアルカリ性のクリーナー。拭き取りだけで汚れが落ちる日常掃除の万能アイテムとして人気が高まっています。界面活性剤を使わないため、小さなお子様やペットがいるご家庭にもおすすめです。
得意な汚れ:油汚れ、手垢、皮脂、ベタつき
主な使用場所:キッチンまわり、冷蔵庫、電子レンジ、窓ガラス
注意点:アルミ・銅・真鍮などは変色の恐れあり
主な使用方法:油汚れや皮脂汚れなど、汚れが気になる場所にスプレーし、ふきんで拭く。
ポイント:・界面活性剤不使用なので、冷蔵庫や電子レンジなど食品が触れる場所にも使いやすいのが特徴です。
【重曹】
重曹は、研磨力と消臭効果を持つナチュラル系の洗剤です。油汚れや焦げつき汚れに使いやすく、ペースト状にして使うとさらにパワーを発揮します。
得意な汚れ:鍋・グリルの焦げ、油汚れ、消臭
主な使用場所:魚焼きグリル、鍋、フライパン、冷蔵庫内の消臭

撮影/みな
主な使用方法:水に溶かし、重曹ペーストや重曹水として使用する。
◾️頑固な焦げつきに効果あり!重曹ペーストの作り方と使い方◾️
1.重曹:水=2:1でペースト状にする
2.汚れに塗り広げる
3.10〜30分放置
4.スポンジでこすって洗い流す
◾️油汚れの予洗いに!重曹水の作り方と使い方◾️
1.水200mlに小さじ1を溶かす
2.スプレーして数分おき、布で拭き取る
ポイント:・アルミ素材には変色リスクがあるためNG
・研磨効果があるため、強く擦りすぎると傷をつけてしまう可能性あり

画像提供/みな
「酸性洗剤」
水垢や石鹸カス、尿石、アンモニア臭はアルカリ性の汚れ。お風呂やトイレなどの汚れには酸性の洗剤が大活躍します。
【クエン酸】
クエン酸は水垢や石鹸カスなどのアルカリ性汚れに強い洗剤です。アルカリ性の汚れをゆるめて中和するため、蛇口のくすみや加湿器内部の白い汚れにも効果的です。
得意な汚れ:水垢、石鹸カス、尿石
主な使用場所:蛇口、ケトル、浴室、トイレ、加湿器
注意点:塩素系洗剤と一緒に使わないこと(有害ガス発生の危険あり)

撮影/みな
主な使用方法:水に溶かしてスプレーとして使うほか、加湿器の洗浄にも活用できる
◾️クエン酸スプレーの作り方と使い方◾️
1.水200mlにクエン酸小さじ1を溶かす
2.蛇口・シンクの白い汚れに吹きかける
3.数分置いてスポンジでこすり、水で流す
◾️加湿器のクエン酸洗浄方法◾️
1.ぬるま湯1Lに大さじ1を溶かす
2.タンクや受け皿を浸ける
3.30分放置後、よくすすぐ
ポイント:・頑固な水垢には時間を置くことで汚れがゆるみ、汚れが落ちやすくなる
・白いウロコ汚れに特に効果的

画像提供/みな
「中性洗剤」
日常の軽い汚れには中性洗剤を用意しておきましょう。
「ウタマロクリーナー」は家中に使える万能クリーナーです。中性でありながら油汚れにも対応しており、使いやすさと洗浄力のバランスがとても優れています。
得意な汚れ:油汚れ、皮脂、手垢、軽い黒ずみ
主な使用場所:キッチン、洗面ボウル、フローリング、壁、ドアノブ、スイッチ周り、家電まわりなど

撮影/みな
主な使用方法:
1.汚れにスプレーする
2.ふきんや雑巾で拭き取る
3.汚れが強い場合は、スポンジで軽くこすってから水拭きする
ポイント:・中性なので素材を傷めにくく、毎日の掃除に使いやすい
・キッチンの油汚れは温かいふきんで拭き取るとより落ちやすくなる
「研磨剤」
「ジフ」などの研磨剤入りのクリームクレンザーは、シンクのくすみやIHまわりの焦げなど、こびりつき汚れに強いアイテムです。
得意な汚れ:シンクのくすみ、IHの焦げ、ホーローの汚れ
主な使用場所:ステンレスシンク、ホーロー、洗面ボウル(陶器)
注意点:鏡やメッキ、プラスチックなど傷がつきやすい素材には不向き

撮影/みな
主な使用方法:
1.やわらかいスポンジに少量(5円玉サイズ)取る
2.円を描くようになでるように磨く
3.水でしっかり洗い流す
ポイント:・強くこするとキズの原因になるので要注意
・ステンレスシンクのくもり取りに最適
「塩素系漂白剤」
塩素系漂白剤は、カビ・黒ずみ・強いニオイに圧倒的な効果を発揮する、もっともパワフルな漂白剤です。
得意な汚れ:黒カビ、ヌメリ、雑菌、排水口のニオイ
主な使用場所:浴室、排水口、トイレの便器・フチ裏、まな板の除菌
注意点:・酸性洗剤(クエン酸など)と絶対に混ぜない
・色柄ものの布には使用不可
・手袋着用、換気を十分にして使用する

撮影/みな
主な使用方法:1.カビや黒ずみが気になる場所に直接スプレーをする。
2.5分ほど放置し、水でしっかり洗い流す。
ポイント:カビの根から断ちたいときや、ニオイの原因を一気に除去したいときに頼りになる洗剤です。ただし素材や安全面での注意が多いため、ラベルの使用方法を守って使いましょう。
洗剤の使い分けで手早く効果を実感

撮影/みな
洗剤を正しく使い分けることは、掃除の効率を高めるいちばんの近道だと、みなさんはいう。
「汚れの性質と洗剤の特徴さえ把握しておけば、必要な洗剤はそれほど多くありません。家にある洗剤を見直してみるだけで、毎日の掃除がぐっとラクになります」