多臓器にダメージを与える超加工食品
臓器を攻撃する超加工食品

日常生活に溢れる超加工食品(Ultra-Processed Food=UPF)は、肥満、2型糖尿病、がんの原因になりうることは以前から指摘されてきた。
最近医療専門誌『ランセット(The Lancet)』に掲載された複数の研究レビューでも、超加工食品はあらゆる主要臓器に損傷を与える可能性があることが示唆された。
健康リスクをもたらす超加工食品

未加工食品や生鮮食品に代わって消費が急増している超加工食品は、慢性疾患やうつ病を始めとするさまざまな健康リスクにつながるとして、警鐘が鳴らされている。
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生物学的に人間には向いていない

「『ランセット』誌に掲載された最初のレビューには、超加工食品が人体の主な臓器のすべてに害を及ぼすことが示されています。これは、人間が生物学的に超加工食品の摂取に適応していないことを明確に示唆しています」と、著者のカルロス・モンテイロ教授は『ガーディアン』紙に語った。
利益増大のために露骨なキャンペーン

104本におよぶ長期研究を検証した著者グループは、超加工食品の消費が増えた背景について、メーカー側が利益を最大化するためにきわめて露骨な販売戦略を展開し、消費者の関心を引き付けたことを挙げる。
規制に抗うためにロビー活動

同紙に掲載されたレビュー『超加工食品:利益より健康を優先すべき時』には、「超加工食品産業は莫大な収益を生みながら継続的な成長を続けており、そうした事実が、超加工食品に対する規制に抗うためのロビー活動の資金源となっている」とある。
少数大手が市場を独占

さらに、「ネスレやペプシコ、ユニリーバ、コカ・コーラといった少数のメーカーが市場を支配している。超加工食品の消費量を管理するには、政府主導の包括的なアプローチが必要だ」と付け加えている。
超加工食品の定義

超加工食品とは、乳化剤や保存料、添加物、着色料、甘味料など、一般家庭にはおかれていない5種類以上の成分を含む食品と定義されている。そこにはファストフードやプロテインバー、ソーセージやハンバーガー、ポテトチップス、調理済み食品、シリアル、炭酸飲料など、幅広い食品が含まれる。
食生活の50%を占める超加工食品

現在、英国と米国では、人びとの平均的な食生活の50%を超加工食品が占めているという。若者や脆弱な環境におかれた人の場合、この割合は80%にまで上昇する。
「新たなビジョンが必要」

調査レビューの著者らによると、こうした問題に対処するには教育だけでは不十分であり、「地域の生産者を重視し、文化における食習慣と地域経済を守るような新たなビジョンが求められている」としている。
直ちに行動を

著者グループは、超加工食品と健康リスク障害の関連性を理解するためにはさらなる研究が必要であることを認めつつ、病院や学校といった公共の場における超加工食品の禁止や、広告規制の厳格化といった対応をただちに取るべきであると呼び掛けている。
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