米中間選挙では共和党不利、トランプ政権にレームダック化のおそれ(最新の世論調査)
共和党を見限る米国の有権者

2024年の大統領選を制し、破竹の勢いを見せたトランプ大統領と米共和党。ところが、返り咲きを果たしてから1年も経たないうちに、米国の有権者らは大挙してトランプ氏率いる共和党を見限り始めている。
後塵を拝する共和党

実際、共和党系の調査機関2026年の中間選挙に向けて行った世論調査でも、共和党が民主党に7ポイント差で後塵を拝していることが判明。トランプ氏にとって深刻な問題となっている。
トランプ陣営の元世論調査担当者

トランプ陣営の元世論調査担当者であるトニー・ファブリツィオ氏とボブ・ウォード氏が運営する調査会社「ファブリツィオ・ウォード」は12月18日、有権者1,000人を対象とした全国規模の世論調査結果を発表。それによると、中間選挙の投票先として民主党が共和党を7ポイント上回る支持を得ていることがわかったのだ。
共和党に対する警告

米メディア「Mediaite」によれば、ファブリツィオ氏は2016年、2020年、2024年の各選挙でトランプ大統領のチーフ世論調査担当者務めており、その発言はトランプ政権内で重みを持つ。しかし、共和党に対して警告を発しているのは同氏だけではない。
トランプ流の政治にうんざりする米国民

トランプ大統領の政策路線と支離滅裂な行動は共和党の人気を損なってきた。そして、最近のデータの多くは米国民がトランプ氏の手法にうんざりしていることを示しているのだ。
その他の世論調査でも……

たとえば、政治分析サイト「レース・トゥ・ザ・ホワイトハウス」が中間選挙に関して行った世論調査では、回答者の45.9%が民主党候補を選ぶとしたのに対し、共和党候補を選ぶとしたのは41.1%にとどまった。
具体的な調査方法

同サイトいわく、「この調査では、次の選挙で民主党と共和党どちらの候補に投票したいかを全国の有権者に尋ねた」とのこと。
中間選挙の行方を占う指標

さらに、「2026年の中間選挙でどの政党が優位に立つのか、一方の政党が接戦州でも大勝する『なだれ』が発生するかどうかを知る上で有用な指標となる」としている。
どの調査でも民主党が優勢

トランプ陣営にとってはさらに憂慮すべきことに、世論調査集計サイト「リアルクリアポリティクス」も民主党有利という予測を出している。12月23日の時点で、民主党が共和党を3.7ポイント(45.9%対42.2%)上回ったのだ。
トランプ大統領の行動や政策が原因

英紙『インディペンデント』いわく:「事態を悪化させているのは共和党の象徴的存在であるトランプ大統領自身の行動や政策に、米国民がうんざりし始めたことだ」
「トランプ氏は大統領権限を逸脱している」

トランプ氏に対する国民感情を示す最新かつ信頼性の高い調査の一つとして、クイニピアック大学が12月17日に公表した世論調査がある。それによると、回答者1,035人のうち54%が、「トランプ氏は大統領権限を逸脱している」と考えているそうだ。
民主党有利の情勢ではあるが……

下院で過半数を占めるべきはどの政党かという質問については、民主党と答えた人が47%、共和党は43%だった。ただし、クイニピアック大学の調査結果は民主党が全面的に有利であることを示すものではない。
民主党に対する厳しい評価

というのも、2025年10月の時点では、民主党支持が50%、共和党支持が41%であり、民主党のリードは現在よりも大きかったのだ。さらに、最新の調査では、議会における民主党の仕事ぶりを評価すると答えた有権者はわずか18%にとどまり、73%が否定的な見方を示している。
奇妙なデータ

一方、共和党については、35%が議会での仕事ぶりを評価。58%が評価しないと回答した。これは奇妙な事態だが、それでも中間選挙においては民主党がやや優勢だと見られる。クイニピアック大学はこの現象について、共和党支持者の方が自党の議員を積極的に支持する傾向があるためだと分析している。
共和党は下院で過半数を維持できるのか?

2026年に共和党が下院で過半数を維持できるかどうかは今後のトランプ氏の政策に加え、熱心なトランプ支持層を選挙に動員できるかにもかかっているだろう。
トランプ支持を離脱するMAGA派

ところが、NBC放送が発表した最新の調査結果によれば、トランプ大統領の支持率は岩盤支持層の間でも低下しているようだ。MAGA派の共和党支持者におけるトランプ氏の支持率が78%(4月時点)から70%へと8ポイントも下落してしまったのだ。
弱まるMAGAの波

NBC放送は12月14日付けの記事の中で、「依然としてMAGA派の7割は大統領の仕事ぶりを『強く支持する』と答えているものの、今年初めに比べ、MAGA運動の一員だと自認する共和党支持者の数は減っている」と伝えた。
トランプ政権がレームダック化する可能性

2026年中間選挙の行方は依然として不透明だ。しかし、トランプ大統領と共和党がかつてほどの人気を保っていないことは明らかであり、民主党が下院を奪還する可能性もある。そうなれば、トランプ政権はレームダック化し、政策を押し通す余地がなくなって膠着状態に陥るおそれもあるのだ。
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