「落とし物拾った」と「盗んだスマホ」を交番に届け…謝礼金詐取か
「落とし物を拾った」とウソをつき、盗んだスマートフォンを交番に届けて謝礼金をだまし取ったとして男が逮捕されました。30回以上落とし物を届けては、謝礼を要求していたとみられています。
■「善意の行動」を装ったとみられる事件が…

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みなさん、落とし物を拾った経験ありませんか?
大学生(20代)
「ATMに前の人が置いていったカードを拾って交番に届けました」
――謝礼金考えた?
大学生(20代)
「『その人に戻ればいいな』って思いながら届けました」
公務員(30代)
「自分が拾われたらうれしいので、いつか自分が落とした時に返ってくるかなと思ってやってます」
「落とし物を拾って届ける」という、「善意の行動」を装ったとみられる事件がありました。
詐欺などの疑いで逮捕されたのは、中井三義容疑者(57)です。自ら盗んだスマホを落とし物と偽り、持ち主の男性から謝礼金5000円をだまし取った疑いがもたれています。
落とし物を届けて受け取る謝礼は「報労金」と呼ばれ、拾った人が持ち主から、物の価値の5%~20%にあたる金額を受け取ることができます。
支払いの有無や金額については、原則として“当事者間の話し合い”で決めることになっています。
■60回以上の落とし物の届け出…30件以上の謝礼金を要求か

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警視庁によりますと、事件発覚のきっかけとなったのは去年10月、お昼時の都内の飲食店でのこと。
被害者の男性が水をくもうとテーブルの上にスマホを置いたまま席をたちました。しかし、席に戻るとテーブルに置いてあったはずのスマホが消えていたといいます。その間、わずか1分ほど。
それに気づいた男性はすぐに110番通報。飲食店の防犯カメラには、中井容疑者とみられる人物が映っていたといいます。
その後、中井容疑者が向かった先は交番でした。
中井容疑者「スマホを拾った」
“落とし物を拾った”と実名で届け出たといいます。
それから、およそ1週間後。被害者の男性が中井容疑者に連絡をすると…。
中井容疑者「すぐに報労金(謝礼金)がほしい」
口にしたのは“謝礼”に関する要望でした。そして、謝礼金の受け渡しなどのために実際に顔をあわせると。「そのスマホ高いんでしょ」といい1万円を要求。話し合いの結果、中井容疑者は謝礼として5000円を受け取ったといいます。
別れ際にはこんな“アドバイス”も。
中井容疑者「落とさないように、スマホはカバンにしまった方がいいよ」
これまで60回以上の落とし物の届け出をし、30件以上の謝礼金を要求していたとみられる中井容疑者。調べに対し、「落ちていた物を拾って交番に届け出ただけで、報労金(謝礼金)を受け取るのは当然の行為だ」と容疑を否認しているということです。
警視庁は、中井容疑者が謝礼金目的で盗みを繰り返していたとみて捜査を進めています。