遭難した登山客を7時間かけて救助 ⇒ ホテル代を支払わず、現在は音信不通に。当局が声明「善意を利用するような行為」(イギリス)
イギリス北西部カンブリアの湖水地方で2025年12月29日、2人の登山者が遭難した。
遭難者の若い男性2人は、イングランド最高峰のスカーフェル・パイク(標高978メートル)で道に迷い支援を求めた。
要請を受けたワズデール山岳救助隊が現場に出動。夜間の救助活動は、7時間に及んだ。

救助活動の様子 / Wasdale Mountain Rescue Team
団体によると、30日の未明、2人は山のふもとへ無事に下山したが、体はずぶ濡れで空腹だったという。
近隣の宿泊施設「ワズデール・ヘッド・イン」のマネージャーは、2人に軽食と空いていた部屋を割引価格で提供した。
2人は支払いに同意していたものの、「テントにお金を置いてきた」と説明。翌朝には、さらなる値引きや朝食の用意、交通手段の手配を要求してきたという。
施設側は2人に対し、宿泊代を可能な限りすみやかに送金するよう求めた。だが、数週間が経っても支払われず、現在は音信不通になっていると、団体は主張している。

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宿泊施設「ワズデール・ヘッド・イン」
さらに、貸与していた下山用のヘッドライトも返却されておらず、団体は投稿で以下のように呼びかけた。
「私たちは、救助した人を裁くことはしません。しかし、善意を利用するような行為は、理解に苦しみます」
「活動はボランティアによって無償で提供されています。費用を請求することはありませんが、皆さまからの支援は常に歓迎しています」
「設備費や運営費、そして今回のような130ポンド(約2万7000円)の損失を補うためにも、ご支援いただけますと幸いです」
投稿は反響を呼び、団体には今回の損失額をはるかに上回る、約4000ポンド(約85万円)の寄付金が集まった。
団体は投稿を更新し、寄せられた支援に対して感謝を述べた。寄付金は、宿泊先への支払いと団体の運営費に充てられるという。
投稿には「善意を踏みにじった2人の登山者は恥を知るべき」「感謝も礼儀もない態度に言葉を失う」「救助に関わる人たちを誇りに思う」といった声が上がっている。

イメージ写真 / Halfpoint Images / Getty Images