日中関係冷え込み…「春節」の中国人観光客“激減” 「韓国」人気旅行先1位に 中国に“新スポット”も
約95億人が移動するとみられる中国の大型連休「春節」が始まっていますが、日中関係が冷え込んだ影響が日本国内で出ています。これまで来ていた中国人観光客が激減した観光地を取材しました。
■史上最長の9連休 “95億人の大移動”

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中国の旧正月「春節」にともなう大型連休が15日から始まりました。今年は史上最長の9連休。春節の前後合わせた40日間で過去最多、のべ95億人の“大移動”が見込まれています。
NNN上海 渡辺容代記者
「連休が始まった上海の駅構内ですが、前に進むのも難しいほど大変混雑しています」
ただ、日中関係の緊張が続く中、中国政府は日本への渡航自粛を呼びかけています。
帰省客
「日中関係があまりよくないから安全を心配しています」
帰省客
「(国が日本への旅行を)勧めていないのもあって、できるだけ国家の呼びかけにこたえないと」
■中国人客減…抹茶専門店やメイドカフェは

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東京・浅草の抹茶専門店では、17日の抹茶作り体験の予約はゼロ。
並木雲楓フィールドキャスター
「予約が入ってないのは珍しい?」
雷一茶 お抹茶体験店 統括店長
「例年だと春節の時期は中国の団体のお客様、家族連れが多いが、2月に入ってからは1件も入っていないのが現状。店内をゆっくりと楽しめるという声を日本のお客様から多く頂けるので、私たちとしては来ていただけるお客様に、より楽しい時間、おいしい商品をゆっくりと楽しめる時間を提供できるよう接客にあたってます」
春節の連休であれば、例年、初日から中国人観光客が多いという秋葉原のメイド喫茶も…。
イングランドからの観光客
「もえもえキューーーン」
代表
「去年と比べると(中国の観光客は)10分の1くらいに減っていて、今までだと1番多かったのが中国の方だが(今は)6番目とか7番目」
ただ、売り上げへの影響については。
代表
「外国の方が減った分、日本人が入りやすくなるので売り上げで言うとそんなに変わらない状態を維持できている」
■東南アジアの観光客を狙う動きも

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こうした中、中国以外からの観光客を狙った動きも。福岡空港ではイチゴの試食会が行われました。
韓国からの観光客
「甘い」
──日本のイチゴは好きですか?
韓国からの観光客
「はい」
九州のイチゴの品質をアピールするイベントですが、主なターゲットは東南アジアからの観光客だといいます。
九州農政局 局長
「今まで中国や韓国・台湾の方が多いわけですけれども、タイ・ベトナム・シンガポール、東南アジアの方にもしっかりと九州イチゴの魅力をアピールしたい」
■一番人気は韓国に 去年に比べ5割増

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中国の大手旅行会社によると、春節の海外旅行先として例年人気だった日本。去年は3位でしたが、今年は大きく順位を下げ、トップ10にも入っておらず1位は「韓国」という結果に。
韓国メディアはあるシンクタンクの調査結果として、春節の連休中に最大25万人の中国人観光客が韓国に訪れる見通しと伝えています。
これは、去年に比べ5割増だということです。
ソウルの美容クリニックに話を聞いてみると…。
JAYJUN美容外科・皮膚科 中国語室長 パク・チュニさん
「今年は例年の2倍以上中国からのお客さんが増えました。旧正月の間は予約がパンパンです」
■国内観光の特需に沸く中国の村

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こうした中、「中国国内」の観光も人気になっています。
政府は約450億円を投じ、「お年玉」や「消費券」を配布して国内での消費拡大を狙っています。
その恩恵は、これまで注目されていなかった地域にも…。
山々に囲まれた中国南西部・貴州省の村。目玉は、去年9月に開通した巨大な橋、花江峡谷大橋。川の水面からの高さは625メートルで世界一です。床がガラス張りの部分からは背筋が凍るような“絶景”が。
観光客
「怖いです、本当に怖いです」
地元政府は観光客を呼び込む起爆剤として、バンジージャンプも設置。
◇

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記者も挑戦してみました。625メートルもの高さから飛び降りた、その景色は…?
NNN上海 渡辺容代記者
「世界一の橋ならではの爽快な体験ができました、怖かった」
橋の周辺には、観光客を見込んで飲食店などが続々とオープン。村は、これまでにない“特需”に沸いています。
飲食店店主
「ここの住民にとって経済効果は目を見張るものがある。これも橋が私たちにもたらした“ボーナス”だ」
日中関係が冷え込む中、日本と中国の観光業にも変化が出ています。
(2月17日放送『news zero』より)