関東最強アパ「5724円」で高級リゾートの実力

「関東№1アパホテル」5000円代で宿泊した、素直な感想をお届けする(写真:筆者撮影)
ホテル代がようやく安くなってきた!!
【写真を見る】これで5724円はお得すぎる…! 眺望抜群な部屋の様子はこんな感じ
国土交通省が発表している『宿泊旅行統計調査』によると、インバウンド観光客の宿泊需要を測る重要指数「外国人延べ宿泊者数」は、2025年11月に前年同月比-3.7%(第2次速報値)。12月は-5.9%(第1次速報値)。これ以前の期間は前年比超えが当たり前だったことを考えると、劇的な変化が起きている。
格安ホテル続出!? 国内旅行は今が絶好のチャンス!
では日本人の宿泊者数はどうかと言うと、2025年度は年間を通して、前年同月比を下回る見込みだ。こういった「需要減」も影響しているのだろう。ここ最近は5000~6000円代で宿泊できる、リーズナブルな価格帯のビジネスホテルが“戻って”きている。ホテルに安く泊まりたいのなら、今が絶好のチャンスなのだ。
私は2025年2月9日、「関東最強」「関東ナンバーワン」との呼び声も高い、『アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>』に宿泊することにした。

アパホテル&リゾート<横浜ベイタワー>(写真:筆者撮影)
同ホテルは日本最大級の2311室を有した、35階建ての超高層ホテル。2019年9月20日に開業して以降、全国のアパホテルの中でも大きな存在感を放っている。なんでも露天風呂付きの大浴殿や屋外プール、レストランやカフェなど、まるで高級リゾートのようなサービスが1棟の中で楽しめるそうなのだ。
同ホテルの宿泊料金を検索すると、各種サイトで1泊あたり6000~7000円前後で、素泊まりプランが見つかった。私は予約サイト『agoda』で、チェックイン15時以降。チェックアウト10時まで。1泊5724円(諸税込み)の素泊まりプランを予約。
私は羽田空港から京急線に乗って横浜駅まで移動後、京浜東北線に乗り換え、空港から約35分~40分でJR桜木町駅に到着。ワクワクした気持ちを胸に、関東最強のアパホテルを目指した。
立地は最強。ホテルの窓から見えた衝撃の光景
JR桜木町駅(みなとみらい)は、観光地としての魅力と立地が非常に優れている。ランドマークタワー、赤レンガ、ワールドポーターズ……。お隣りの関内駅には横浜スタジアム。さらにお隣りのJR石川町駅には中華街。JR横浜駅までは電車で3分。東京駅までも(乗り換えがスムーズにいけば)30分弱で到着できる。
私は駅前からでもその姿がハッキリと確認できる、35階建ての巨大なアパホテルに向かって足早に歩いた。が、駅からホテルまで意外と距離があるようだ。みなとみらいの景色を楽しめるので体感時間はそこまでではないが、駅からホテルまでは10~15分くらい見積もっておくのがよさそうだ。
ワールドポーターズと赤レンガのすぐ近くに、お目当てのアパホテルはあった。入り口前には車の乗り入れができる空間があり、自動扉の先にあるロビーの天井は吹き抜け、開放感があった。一般的なアパホテルよりも豪華絢爛。明らかに“格”が違う……。

ホテル入り口前(写真:筆者撮影)

ホテルのロビー(写真:筆者撮影)
困ったお客様がいないか、スーツを着たホテルマンが目を光らせる中、私は15時30分頃にセルフチェックイン。出てきたルームキーは17階。エレベーターの待ち時間は“普通”といった印象。部屋の中も「ああ、安定のアパだなぁ」といった感想を抱いた。
ところがどっこい。部屋のカーテンを開けると、そこには「ザ・横浜」といった素晴らしい景色が広がっていた。こ、これは最高すぎる……。気が付けば、昼はスティックコーヒーを片手に10分。夜は缶ビールを片手に20分。計30分も窓の前に張り付いていた。

部屋は普通。だが、しかし⋯⋯(写真:筆者撮影)

これで1泊5724円はお得すぎる……(写真:筆者撮影)

部屋の窓から見えた夜景(写真:筆者撮影
飲食店の充実度は100点。大浴場は80点
「ホテル内の“冒険”に出発する前に、ちょっと遅めのランチを食べようかな……」
私は1階にある『アパ社長カレー』の専門店へ向かった。注文は店の前にあるタッチパネルから行う。ロースカツ社長カレー(税込1200円)にするか、横浜しゅうまい社長カレー(税込1200円)にするか、本気で頭を悩ませた後、コンパクトサイズの店内へ入店。

店員さんに話を聞いたところ、この店の利用者の約半分がインバウンド観光客だそうだ(写真:筆者撮影)
店員さんから「揚げたてを提供させていただくため、揚げるのに7分ほどお時間を頂戴します」と丁寧にアナウンスされ、まるで高級ホテルのような接客に、なんだかちょっとテンションが上がる。店内では揚げ物を揚げている音が響き渡っており、食欲をそそった。

提供されたカレーには千切りキャベツが添えられていた。ボリューミーで美味しかった(写真:筆者撮影)
食後はブラブラとホテル内を散策した。1階にはアパ社長カレー専門店、フルーツサンドやバウムクーヘンが楽しめる店、18時から26時まで営業しているラーメン店……。アサイーボウルを楽しめる店や、クラフトビールの飲み比べができる広めのレストラン、日本料理レストランに温かみのあるカフェなど、飲食店の充実度は100点満点。
ホテル3階には宴会場、食べ放題ビュッフェのあるレストラン、みなとみらいの絶景が楽しめる喫煙所……。4階には24時間営業のファミマが2店舗、露天風呂付きの大浴場、宿泊者は無料で利用できるフィットネスジム、炎が揺らいでいる幻想的な屋外プール……。35階にはレストランもあるようだが、残念ながら休業日のためクローズしていた。

ホテル内にあった案内板(写真:筆者撮影)
露天風呂付きの大浴場は、個人的には「80点」といったクオリティ。内湯は4種類(幻想的なライトが灯る湯船・ジェットバス・ジャグジーが2つ)。露天風呂は3種類(大きめの湯船・寝転べるタイプのジェットバス・五右衛門風呂3つ)。お湯の温度は38.5か40.6℃。水風呂やサウナはなく、露天風呂から外の景色は見えない。

男湯の大浴殿(画像:アパホテル公式サイトより)

ホテル内を歩いてるだけで楽しい(写真:筆者撮影)

喫煙所のクオリティ高すぎるだろ⋯⋯(写真:筆者撮影)
大満足のアパホテル。しかし、いくつか気になる点も…
忖度の無い私の感想をお伝えすると、私は今回の宿泊で「関東最強のアパホテルという噂は本当だった」「ホテルから1歩も出なくても十分楽しめる」「5700円でこのクオリティは反則級」だと感じた。
前述した通り、同ホテルは観光スポットのど真ん中にあり、とにかく立地がいい。ホテル内にはインバウンド観光客のほか、女性グループや男女のカップルなど、「横浜観光に来ました!」といった利用者の姿が多かった。ホテルに満足している人が多いからだろう。ホテルの中ですれ違う人は、笑顔の人の割合が多かった印象がある。
これは完全に私の主観だが、施設の充実度や立地のよさを考えると、1泊あたり6000円前後で宿泊できたら大満足。1万円前後で宿泊できたら満足。2万円を超えてくると、人によって評価が分かれてきそうだなと感じた。

控えめに表現して、大当たりのアパホテルだった(写真:筆者撮影)
あえて少し気になった点を挙げるとすれば、プールからの景色は正直イマイチ。「関西最強」との呼び声の高い『アパホテル&リゾート<大阪なんば駅前タワー>』の40階屋外プールと比較すると、どうしても見劣りするというのが私の素直な感想だ。
さらにこの日は、35階にあるレストランが休業日だった。同ホテルには展望台がなく、低層階の宿泊者が高層階からの景色を楽しむには、このレストランを利用するしか方法がない。同レストランは不定休のため、公式サイトで事前に確認するのがよさそうだ。
ちなみに4階にあるファミリーマートは夜の時間帯、お弁当の多くが売り切れていた。消去法で、私は夜2時まで営業しているラーメン屋に向かったが……。コンビニ飯の需要と供給をマッチできれば、より顧客満足度が高まるに違いない。

プールはこんな感じ(写真:筆者撮影)

ホテル内では「お弁当争奪戦」が繰り広げられているようだ(写真:筆者撮影)
私を含め、アパホテルと言えば「安く泊まることが最大の目的」である人は少なくないと思う。けれど「安くてクオリティも最強クラス」のアパホテルはたしかに存在するし、近年その数はどんどん増えている印象がある。
いったいアパホテルはどこまで進化していくのか……。今後のアパホテルの戦略と展開に目が離せない。