【解説】エプスタイン疑惑にイギリス激震 広がる影響…トランプ氏にも
イギリスでは先週、国王の弟であるアンドルー元王子が逮捕され、今度は前の駐アメリカ大使が逮捕されました。エプスタイン氏の人脈をめぐって、影響が広がり続けています。日本テレビ報道局・小栗泉特別解説委員が解説します。
■エプスタイン氏との「交流」世界中に波紋

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イギリスでは、王室の権威と政治の中枢にいま「激震」が走っていると言っても過言ではない状況です。
きっかけは、先月30日にアメリカの司法省が新たに公開した300万点を超える、いわゆる“エプスタイン文書”とその関連資料です。
これらの資料から、アメリカではトランプ大統領、クリントン元大統領、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏、世界的スターのマイケル・ジャクソンさん、イギリスではザ・ローリング・ストーンズのミック・ジャガーさん、そして逮捕されたアンドルー元王子とマンデルソン前駐米大使といった、エンタメ界から政財界、王室の超大物たちの名前が出てきて、エプスタイン氏との「交流」が世界中に波紋を広げています。
■任命責任問われる英・スターマー首相

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──特にイギリスでは、アメリカ発の話が飛び火して大きな関心事となっているようですね?
実は、今回逮捕されたマンデルソン氏を2024年に「駐米大使」に任命したのは、いまのスターマー首相です。
その任命責任をいま厳しく問われていて、身内の与党内からも「辞任すべきだ」という声が出ています。
現地で取材を続けるNNNロンドン支局の本岡英恵記者は「野党や与党内の一部にとって、マンデルソン氏の逮捕はスターマー首相を辞任に追い込む格好の攻撃材料となる。さらに来月には、イギリス議会がいわゆる『マンデルソン・ファイル』の一部を公開するとされている」と話します。
マンデルソン氏がエプスタイン氏とやりとりしていたメールなどの資料ですが、「内容次第では、スターマー政権は重大な試練を迎えることになる」ということです。
■トランプ氏、少女買春事件への関与を否定

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──激震の大元アメリカでは、トランプ大統領の名前も出ていますが、今後どのように進んでいきそうでしょうか?
トランプ大統領は、エプスタイン氏と過去に交流があったことは認めていますが「仲たがい」したと話していて、一貫して少女買春事件への関与を否定しています。
ただ、アメリカ政治に詳しい明海大学・小谷哲男教授に聞いたところ、新たな文書で決定的な証拠は見つかっていないものの、実際にはトランプ大統領は「白ではなくグレー。それも、より濃いグレーになってきている」といいます。
というのも、ラトニック商務長官やイーロン・マスク氏など、大統領に近しい人の名前が出てきていること。また、エプスタイン文書の公開されていない部分にはトランプ氏自身の疑惑も含まれているとの指摘もあり、トランプ氏に絡んだ新たな情報が出れば大打撃は避けられないといいます。
トランプ支持者からすれば、エリート層らによるこの事件の深層や闇をトランプ氏に暴いてほしいと思っていたのに「もはやトランプ氏は救世主になり得ない」と、支持者離れにつながるかもしれないといいます。
トランプ氏自身の疑惑に関して司法省が新たな捜査を行うのかどうか、アメリカ国民は非常に大きな関心を持ってこの問題を見つめているということです。
(2月24日放送『news zero』より)