高市総理の「憲法改正」に世論調査で若者世代は賛成7割…瀧波ユカリ氏が問いの立て方に苦言「内容を問わないまま賛成・反対ってマジで意味ない」

高市総理の「憲法改正」に世論調査で若者世代は賛成7割…瀧波ユカリ氏が“問いの立て方”に苦言「内容を問わないまま賛成・反対ってマジで意味ない」
25日の代表質問で、高市総理は憲法改正への強い意欲を示した。ANNの世論調査では、憲法改正を進める動きに「賛成」がすべての年代で「反対」を上回った。
ニュース番組『わたしとニュース』では、テレビ朝日の政治部与党キャップ・澤井尚子記者と漫画家の瀧波ユカリ氏が憲法改正や高市政権が推し進める政策について考えた。
■憲法改正を含めた“高市カラー”目白押しの政策

25日の代表質問で、参政党の和田政宗衆院議員が「今こそ憲法の根本的改正を行うべきと考えますが、総理の考えをお聞きします」と問うと、高市総理は「内閣総理大臣といたしましては、憲法審査会における党派を超えた建設的な議論が加速するとともに、国民の皆様の間で積極的な議論が深まっていくことを期待しております」と述べた。
澤井氏は「高市氏が憲法改正に力を入れていることは間違いない。全てのことに挑戦すると施政方針演説でも言っていたが、憲法改正にもしっかり挑戦する、そして、挑戦しない国に未来はないと言っている」と解説した。
これに対し、瀧波氏は「そうなのかな。挑戦でやることなのかな」と疑問を呈した。
憲法改正以外にも、高市政権は様々な政策を進めている。武器輸出三原則の「5類型」の撤廃について、澤井氏は「25日、自民党と与党で提言をまとめて、来週総理に提出すると。おそらく春、4〜5月ぐらいには政府でもこの方針を決めることになると思う」と今後のスケジュール感を明かした。
さらに、選択的夫婦別姓をめぐる動きとして、旧姓の使用拡大についても言及した。
「旧姓の使用拡大は、今まで旧姓の通称使用と言われてきたが、今回、高市総理から閣僚への指示書の中で『旧姓の単記』というのが初めて出てきた。今まで、新しい姓と旧姓を併記してきた。それを旧姓だけを書けるようにしましょうと。そうしたらだいぶ不利益はなくなるのではないかと。それによって選択的夫婦別姓はいらないよねということかもしれない」
瀧波氏は「海外でやっているスタンダードなやり方をわざわざ避けて、日本独自の枠組みを作る理由は一体何でしょう」と質問。
これに澤井氏は「海外で通用するのかという問題はあると思う。法制度は結構難しい」としつつ、自民党内には「戸籍をいじることに関してはかなり強い反対がある。家制度という意味で」と語った。
■憲法改正に若者世代は賛成7割…中身なき「賛成多数」に瀧波氏が苦言

ANNの世論調査で、武器の輸出解禁については過半数が反対している一方、憲法改正についてはすべての年代で「進める動きに賛成」が反対を上回り、18〜39歳の若い世代では7割が賛成と回答したことが明らかになった。
この結果について、瀧波氏は厳しい見方を示した。
「武器の輸出に関しては反対が半分になっているが、国民はよく知らされていない。これが戦争に肩入れすることになると考えて、反対・賛成で分かれているけれども、本当はもっと情報が必要だと思う。何のためにするのかを知らない人が多いと思う。また、憲法改正の方は質問もどうかと思う。どう憲法改正するのか、その枠組みや内容の部分を問わないまま、憲法改正どうですか?と聞いて賛成・反対って、マジで意味ないと思う」
「例えば、中学生に校則変えたいと思いますか?と聞くのと大して変わらないと思う。中学生だったら、制服をなくしてくれるのだったら、校則を変えるのもいいと思いますと言うだろうけれど、先生側にとっては、もっと生徒を厳しく取り締まる校則に変えるかもしれない。そこの中身を明かさないで、賛成・反対を聞いたとしても全く意味がない」
憲法改正について「賛成」が上回った背景について、澤井氏は「戦後が終わったという感じ。石破前総理の戦後80年談話が以前話題になったが、戦争の記憶を持っている人々が年々少なくなってきて、記憶の風化が起きているのではないか」と分析。
一方で「憲法改正の一番の肝は9条だと思う。自民党は自衛隊の明記を掲げるにとどめているが、何を最もやろうとしているのかはっきりとは言っていない。4項目は挙げているが…」と、具体的な内容が曖昧であることに触れた。
また、賛成と回答した人々の心理について、徳永有美キャスターが「何を変えるからという点は、もしかしたら曖昧なままで、高市氏が進める憲法改正だから賛成と答えている人も多いのかもしれない?」と聞くと、「もしくは日本人として憲法改正を1度もやったことがなくていいのかというところだったりもするのかも…」と続けた。これに対し、瀧波氏は「別に良くないですか。チャレンジするようなものではない」と懸念を示した。
憲法改正の現実味について、澤井氏は「衆議院で3分の2、自民党だけで取ったわけだから、かなり現実味がある。ただ、参議院の方はまだないが、参政党も議席が多いし、(野党を含め)改憲勢力を見ると3分の2ある。かと言って2年半後、参院選でいきなり国民投票というスケジュール感ではおそらくないと思う」と解説した。
最後に瀧波氏は、メディアや有権者のあり方について「憲法改正をやりたがっているのはやりたがっていることとして、メディアもきめ細かい情報発信をもっと増していかなきゃいけないと思う。賛成か反対かを聞かれた時に『どういう内容で?』と国民も聞き返さなきゃいけないし、質問する側ももっと高い質を求めてほしい。こんなグラフで機運が高まったと思われたらたまったもんじゃない」と警鐘を鳴らした。
(『わたしとニュース』より)
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