「米早期警戒機5機を一斉投入」孤立するトランプ、“最後の一手”で戦況は覆るのか

引用:TheWarZone
米海軍のE-2D早期警戒管制機(アドバンスト・ホークアイ)が大西洋を横断し、中東に向かい始めた。ドナルド・トランプ米政権が中東情勢を踏まえ、緊急対応に乗り出した可能性がある。
米軍事専門メディアTheWarZoneは17日(現地時間)、前夜にポルトガル領アゾレス諸島でE2D機の姿が確認されたと報じた。オンラインの航空追跡データでも少なくとも5機が同諸島へ向かう様子が確認されたという。
また、米空軍のKC46ペガサス空中給油機2機も、戦闘機とともにアゾレス諸島テルセイラ島のラジェス航空基地へ向かう様子が追跡されたと伝えた。
E2Dアドバンスト・ホークアイは米海軍の航空戦力において「目と脳」とされる中核装備の一つで戦闘機や艦艇、ミサイルを結ぶネットワークの要とされる。早期警戒に加え、空中戦の状況をリアルタイムで指揮・統制し、艦隊や航空機、衛星のデータを統合するデータリンクの中枢としても機能する。
特に空母周辺の数百キロ圏を監視でき、イランのシャヘド型ドローンのような低速・小型目標の探知にも役立つ。

引用:TheWarZone
TheWarZoneによると、E2Dの最終的な目的地は明らかにされていないが、アゾレス諸島は米軍機が中東へ向かう際の中継拠点として知られており、最終目的地は中東とみられる。
中でもラジェス基地は米国とポルトガルが共同使用する戦略的拠点で、米国が先月28日に対イラン軍事作戦を開始する直前にも大規模な航空戦力の増強に活用された。
E2D早期警戒管制機配備の意義
今回のE2Dの配備はイランがホルムズ海峡を封鎖し、海上戦の様相が強まる中で行われた。イランの報復攻撃への備えに加え、周辺地域の目標への攻撃支援を通じて、海上の制空・制海権の確保に寄与する可能性がある。
特にE2Dはシャヘドのような自爆型ドローンや巡航ミサイルといった低高度目標に加え、爆発物を搭載した無人艇などの小型海上目標の探知能力にも優れており、米軍の重要戦力と位置付けられている。
TheWarZoneは「E2Dはペルシャ湾やオマーン湾、ホルムズ海峡といった沿岸地域での任務に非常に適している」とし「低高度の巡航ミサイルや短距離弾道ミサイルさらには海上の脅威も探知可能で、イランが同盟国に及ぼすあらゆる脅威への対応に適している」と評価した。
ホルムズ海峡で「モスキート艦隊」に苦戦する米海軍
米海軍のE2Dの中東投入は、米国が日本やNATOなど同盟国に支援を求めるほど、ホルムズ海峡に対するイランの支配力が強まっているとの見方の中で行われた。
イスラム革命防衛隊はいわゆる「モスキート艦隊」を運用し、ホルムズ海峡を強力に封鎖している。モスキート艦隊は小型高速艇や無人水上艇のように小型で高速、回避が困難な艦艇を指す通称で、ペルシャ湾内のイラク・バスラ港で爆発した米国のタンカーも、このモスキート艦船の攻撃を受けたとみられている。

引用:米海軍
ワシントン研究所のイラン海軍専門家は「約2週間に及ぶ空爆にもかかわらず、革命防衛隊の主要な小型艦隊は大きな損害を受けていない」と指摘した。
複数のモスキート艦が同時に攻撃を仕掛けた場合、米海軍のイージス艦であっても対応が難しいとの見方もある。革命防衛隊は地下施設にモスキート艦船である小型高速艇を大量に配備しているともされる。
ホルムズ海峡を取り囲むイラン沿岸からのミサイル攻撃と海上からの高速艇による同時攻撃が、ホルムズ海峡をイランの要塞のような状況にしている。
こうした中、同盟国の十分な協力を得られていないトランプ政権が、どのような戦略で対応するのかに注目が集まっている。
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