【アリサ・リウ】アップヘアに80万人が即「いいね」TikTokで真似する人続出の超個性的なアリサスタイルを手に入れる秘訣は?

 ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケートで2冠となった、中国系アメリカ人アリサ・リウ選手が今、SNSでものすごい人気を集めている。彼女がヘアアレンジを変えただけでも80万人が即「いいね」する。そんな彼女の「自分らしさ」を貫いた自由なスタイルにクローズアップ。

金メダリストからファッションアイコンへ

金メダリストからファッションアイコンへ, 時を刻む“年輪ヘア”がTikTokでZ世代にバイラルヒット, 笑顔に輝くDIYで開けたスマイルピアス, 金メダルを獲得した「ゴールドドレス」へのこだわりも

パリ・ファッションウィークにてストレイキッズのフィリックスと(アリサ・リウのInstagramより)。

 ミラノ・コルティナ冬季五輪で金メダリストとなったアリサ・リウ選手は、およそ従来のフィギュアスケート選手のイメージとはかけ離れている。金髪と黒のストライプに染めた「ハロー(光の輪)ヘア」に、歯に開けたスマイルピアス、「好きなものを好きなときに食べる」ポリシーによるヘルシーボディ。その奇抜なスタイルと、幸福感に溢れる自然体の演技は人々を夢中にさせ、現在ではおしゃれインフルエンサーとしても注目を集めている。

金メダリストからファッションアイコンへ, 時を刻む“年輪ヘア”がTikTokでZ世代にバイラルヒット, 笑顔に輝くDIYで開けたスマイルピアス, 金メダルを獲得した「ゴールドドレス」へのこだわりも

『Vanity Fair』誌主催のアカデミー賞アフターパーティーでのアップヘア(アリサ・リウのInstagramより)。

 すでに彼女は五輪後モード界から引っ張りダコで、『Teen VOGUE』誌のカバーを飾り、パリ・ファッションウィークのルイ・ヴィトンのフロントロウに招待され、ティモシー・シャラメやニコール・キッドマンたちに並んでアカデミー賞の『Vanity Fair』誌主催のパーティーにも招かれた。アリサの新たなスタイリストを務めるのは、ティモシー・シャラメ主演の映画『マーティ・シュプリーム』でアカデミー賞のコスチューム・デザイン賞にノミネートされたミヤコ・ベリッツィ。Instagramのフォロワーは五輪前の数十万人から700万人に増加し、あのBTSのリーダー・RM(アールエム)からも連絡があったという。アカデミー賞のパーティーで披露したアップヘアには即座にInstagramで80万を超える「いいね」がつき、彼女の一挙一動が今や影響力を持っている。

時を刻む“年輪ヘア”がTikTokでZ世代にバイラルヒット

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Z世代から絶代な指示を受ける“年輪ヘア”。

 彼女の最もシグネチャーであるヘアスタイルは、英語では「ハロー(光の輪)ヘア」と呼ばれるカラーリングがポイント。アライグマの尻尾のようなツートーン・カラーは2000年代初期に流行ったヘアカラーで、アリサのようなストライプ・カラーのほか、ビリー・アイリッシュがかつてしていたネオングリーンとレッドの対照的なカラーに染めたスタイルなどもハローヘアの一種となる。過去にはクリスティーナ・アギレラやリアーナといったアーティストもこのハローヘアのファンだった。Z世代のY2Kブームの波に乗り、アリサのこのヘアは、直ちにTikTokでバイラルとなった。

金メダリストからファッションアイコンへ, 時を刻む“年輪ヘア”がTikTokでZ世代にバイラルヒット, 笑顔に輝くDIYで開けたスマイルピアス, 金メダルを獲得した「ゴールドドレス」へのこだわりも

アリサ・リウ選手。©Asami Enomoto/JMPA

 この独特のヘアは、アリサが3年前にアライグマのようなストライプ・カラーにしたいと思い立ち、メンテナンスが大変そうなので断念。代わりにゴールドの輪をひとつだけ入れることにし、それから「樹木のように毎年新しい年輪を刻みたいと思い、翌年にふたつめを植えた」もの。毎年冬に新たな“年輪”を入れ続け、現在彼女のヘアには3つのブロンドのストライプがある。樹木の輪のように時間を示すというコンセプトが素敵だ。「12月末にはまた新しいリングを入れると思う」とアリサ。2022年に引退したときと決定的に違うのは、彼女が決めた「髪型も衣装も音楽も自分で選ぶこと。食べ物の制限も受け付けず、好きなものを食べる」というルール。もしも髪を黒に戻せと言われたら、すぐさま辞めるつもりだったという。アリサは自分らしさをあきらめるつもりはない。

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“アリサヘア”に染める若い女性が続出中(complexstyleのInstagramより)。

 NBCのインタビューでは当初は自宅でDIYによりジンジャーカラーに染めていたこと、オリンピックを前にもっと明るいカラーにしたくてサロンに出かけたことも明かしている。アリサの黒髪にプラチナブロンドのストライプを入れたヘアスタイリストのケルシー・ミラー氏は「USA TODAY」に「これは彼女の象徴的なルックなので、商標登録すべき」と意見を述べた。ミラーによれば、アリサが望むミルクティー色に彼女の黒髪を染めるには5時間もかかったという。この年輪ヘアのメリットは、根元をブリーチしていないので、髪が伸びて来てもレタッチする必要がないこと。『Teen VOGUE』の取材によると、アリサヘアを手に入れるポイントは、ブリーチする部分をしっかり配置することで、テープでブロッキングするのが有効だという。すでにSNSでは多数の若い女性が、サロンで「アリサヘア」に染める動画をシェアしており、ハローヘアは20年ぶりにトレンドの気配。

笑顔に輝くDIYで開けたスマイルピアス

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アリサ・リウ選手。©Asami Enomoto/JMPA

 もうひとつ、彼女のトレードマークとなっているのがアリサが「スマイリー」と呼ぶ、笑ったときに2本の前歯に輝くスマイルピアス。これは上唇と歯茎を繋ぐ部分に装着されており、2年前に「妹に唇を上げてもらい、鏡を見ながらピアス用の針で開けた」もの。

 『Teen VOGUE』に語ったところによれば「痛みのレベルは10点万点中0点」だけど、メンテナンスに手がかかると警告する。「歯茎や歯の状態をチェックするために、2週間に1枚写真を撮らなければなりません」。これは口腔衛生のために欠かせないケアで、さらに歯茎の後退の可能性もあるためピアスの取り外しには細心の注意が必要。つまり安易に開けることは彼女自身、勧めていない。

金メダルを獲得した「ゴールドドレス」へのこだわりも

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アリサ・リウ選手。©Kaoru Watanabe/JMPA

 ファッションへの愛も語るアリサは、今回のオリンピックのプログラムでクリエイティブなアイデアに対してかなり主導権を握っていたことを『Tha Tonight Show』で明かしている。ドレスのデザインをスケッチしてデザイナーに送ることもあったというから、すごいこだわりだ。「私のプログラムはとても楽しくて、本当に自信を感じられました。そしてこれは今までで最もお気に入りのドレスだということも大きかったです。それに、私のヘアにぴったりでした」

 『USA Today』は「アリサ・リウのヘアスタイルは彼女によく似合っている。なぜならそれは全く控えめではなくて、彼女の真の姿に忠実だからだ」と書いている。彼女がゴールドのアシンメトリーのドレスを纏い、プラチナブロンドのハローヘアにスマイルピアスを煌めかせてスケートリンクを舞ったとき世界中を熱狂させたのは、競技の実力はもちろんのこと、それが彼女のパーソナリティに完璧にマッチしていたからだ。

 好きな髪の毛で好きな服を着て、好きなようにスケートする。―制限なく自由に自分を表現するのはこの上なく楽しいことだと、アリサ・リウは教えてくれた。そしてもちろん、これはフィギュアスケート界ではちょっとした革命だ。当たり前のようなこの事実に私たちがこんなに感動を覚えるのは、私たちは知らぬ間に、周りから浮かないよう個性を押さえ擬態しながら生きることに慣れすぎていたからかもしれない。

 彼女自身もこう自覚している。「私は自由とはどういうことかを伝えるために生きなければならないと考えています」。そんな彼女のアティチュードに今、多くの人が共感している。