米側「最終攻撃」検討か、3つの軍事作戦 イラン側、新たな攻撃警告も…交渉合意の見込みは【#みんなのギモン】
アメリカとイランとの間で続く戦闘を終結させるための交渉が水面下で始まったとされています。双方が合意する見込みはあるのか、見ていきます。
そこで今回の#みんなのギモンでは、「地上戦も…交渉どうなる?」をテーマに解説します。
■トランプ大統領“攻撃期限”を再延長 狙いは――

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トランプ大統領が日本時間27日朝、「イラン政府の要請に基づきエネルギー施設の破壊を10日間延期する」といった内容をSNSで投稿しました。
これは何の話かというと、トランプ大統領は22日朝、イランが事実上の封鎖を宣言して世界中のタンカーなどが足止めさせているホルムズ海峡を“完全開放”するよう要求。応じなければ、イラン国内の発電所を総攻撃するとして、回答期限を日本時間24日朝までの48時間としました。
しかしその後、この期限を28日まで5日間延長すると表明しました。さらに27日、この期限を日本時間の来月7日まで再延長すると発表したのです。
トランプ大統領には、イランとの停戦交渉を進展させたいという思いがあるとみられているのです。
■アメリカから15条件 イラン側が正式に返答

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アメリカメディアなどによりますと、トランプ大統領はイランに対し戦闘を終結させるための15の条件を提示しました。この中には、ホルムズ海峡の開放や今ある核施設を破壊すること、イランが保有するミサイルを制限することなどが盛り込まれています。
これに対しイラン側は、現地メディアによりますと、正式に返答してアメリカの回答を待っている状態だということです。
ただ、イラン側はすんなり受け入れることには否定的で「賠償金の支払い」や、この先「再度、攻撃を受けない保証」などを逆に要求しているとみられています。
追い込まれているのはトランプ大統領の方で、イランとの停戦交渉を急かしているという報道も出ていますが、トランプ大統領は苛立ちを見せています。
トランプ大統領(26日)
「私がイランと合意したがっているというフェイクニュースがある。合意を求めてるのはイラン側」「核開発断念のチャンスを手放すなら、我々はイランにとって最悪の悪夢になる」
■「最終攻撃」米側検討か 3つの軍事作戦とは――

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こうした中、アメリカメディアは国防総省が「最終攻撃」と称する大規模な軍事作戦を検討していると報じました。
どのような作戦か具体的に3つ見ていきます。
まずは、「カーグ島」の占領。この島はイラン全土の原油を集めて輸出するための拠点のため、占領されるとイラン経済には大打撃となります。
2つめが、ホルムズ海峡に面した島々の占領です。この作戦によってイラン軍によるホルムズ海峡の封鎖を解除する狙いです。
3つめが、イラン内陸部の核施設に地上部隊を投入することです。これは、イランが貯蔵する高濃縮ウランを確保するためです。
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こうした作戦を選択肢として、どれでも実行できるよう準備を進めているといいます。
作戦にあたって、アメリカ軍の増強も進んでいて複数のアメリカメディアによると、沖縄のアメリカ軍基地とアメリカ西海岸のカリフォルニアから合計数千人規模の海兵隊の部隊が、中東に向かっています。
また、アメリカ陸軍の精鋭部隊空挺師団1000人の以上が派遣が命じられたと報じられました。さらにウォール・ストリート・ジャーナルは26日、最大1万人の地上部隊の中東派遣が検討されていると報じました。
■イラン側「地獄を味わわせる」 攻撃警告も

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これに対し、イラン側も迎え撃つ準備を進めているといいます。
イランメディアは、アメリカ軍の地上侵攻に備えて100万人以上の戦闘員が動員されたと報じました。アメリカ軍に「地獄を味わわせる」と戦意が高まっていると伝えています。
さらに、アメリカ軍がイランの島などに侵攻した場合、イラン側は新たな場所でも攻撃を拡大すると警告しています。
その場所は、アラビア半島の反対側に位置するバブ・エル・マンデブ海峡です。
この海峡は紅海からアジアなどに向かうタンカーの航海ルートにあたっていて、ホルムズ海峡が事実上の封鎖状態に陥る中、原油輸送の大事な迂回路の一つと位置づけられています。ここにも戦火が広がると、世界の原油供給にはさらに打撃となります。
また、この海峡の近くには、イランと関係が深い武装組織フーシ派も拠点を置いています。このフーシ派も新たにイランへの支持を表明していて、戦闘に参加する準備があると明らかにしています。
■“一刻も早く手を引きたい” トランプ大統領の本音は?

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戦闘拡大と交渉、どちらがトランプ大統領の本音なのでしょうか。日本テレビ国際部の山崎ワシントン支局長に聞きました。
山崎支局長は、トランプ大統領は「一刻も早く手を引きたいのが本音」と話していました。
中東に兵力を集めているのも軍事的な脅しをかけてイランに譲歩を迫る狙いがある。ただ、どうしても交渉がうまくいかない場合は最後の選択肢として、大規模な攻撃を行い、一方的に勝利宣言をする可能性もある」ということでした。
アメリカもイランもどちらも譲らない姿勢を示している中、緊張状態が続いています。双方が戦闘終結に合意できる道筋はあるのか、まだ先は見通せません。
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