全国の高校の修学旅行先 沖縄は過去5年、上位続く 「平和学習」重点は高校全体の2割弱

辺野古沖転覆事故は、同志社国際高校の「平和学習」のなかで起きた=3月17日、沖縄県名護市

沖縄・辺野古沖転覆事故は、同志社国際高校(京都)の生徒らが修学旅行中の16日、「平和学習」を行っているときに発生した。公益財団法人「日本修学旅行協会」(東京)によると、沖縄は近年、全国の高校から修学旅行先の上位に選ばれ続けており、「平和学習」を目的に旅行先を選んだ高校も全体の2割弱を占めている(最新調査は2024年度)。

同協会は各年度ごとに全国の国公立、私立高校から抽出し、修学旅行先の選定について教諭らにアンケートを実施。結果を公表してきた。

24年度は全国の4774校から3200校に質問し、うち1076校(33・6%)から回答を得た。全国47都道府県別でみると、沖縄は273校(12・5%)で、大阪290校(13・3%)に次ぎ、2位となった。

過去をさかのぼると、沖縄は23年度に12・8%でトップ。22年度は大阪、京都に次ぐ3位(7・9%)、21年度は5位(4・7%)、20年度は2位(5・8%)だった。いずれも五指に入る人気の修学旅行先となっているようだ。

では、修学旅行ではどんな活動に重きを置くのか。24年度では全体2284件のうちトップが「歴史学習」666件(約29%)だった。次が「平和学習」387件(約17%)。これに「自然・環境・科学学習」310件(約14%)、「スポーツ体験」181件(約8%)などが続いた。

同協会の担当者は30日、産経新聞の取材に「『平和学習』は先の大戦を学ぶ施設などを訪ねることが大部分だ。ただ、戦争に限らず、未来に向け、平和について学ぶこともいう」と指摘する。辺野古地区では米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)からの移設作業が進むが「そうした実態を学ぶことについても「ここでいう『平和学習』に入る可能性はおおいにある」(担当者)という。

  • 〈主張〉辺野古沖で転覆 「平和学習」はき違えるな