米イラン2週間の停戦合意 ホルムズ海峡通航料で懸念…外務省幹部「到底容認できない」

アメリカとイランが2週間の停戦に合意した一方、懸念されるのがホルムズ海峡の開放をめぐる動きです。イラン側が求める通航料は各国が払うことになるのでしょうか。

■トランプ氏“一時停戦” イランは勝利宣言

トランプ大統領が日本時間8日午前9時に設定していたイランとの交渉期限。タイムリミットの12時間前には「イランの全ての文明が滅び、二度とよみがえることはないだろう」とSNSに投稿し脅していました。

交渉期限まで1時間半をきった時でした。

トランプ大統領のSNS(日本時間 8日午前7時半すぎ)

「私は2週間にわたりイランへの爆撃および攻撃を一時停止することに同意する。これは双方による停戦となる!」

イランとの一時停戦を宣言しました。

トランプ大統領のSNS

「停戦の理由は、我々がすでに全ての軍事目標を達成し、それを上回っていること、そしてイランとの長期的な平和、および中東の平和に関する最終的な合意に向けて非常に大きな進展を遂げていることにある」

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このようにしつつ“仲介国にお願いされたから”とも語っています。

トランプ大統領のSNS

「この長年の問題が解決に近づいていることを光栄に思う。本件にご注目いただき感謝申し上げます!」

アメリカとともに戦っているイスラエルも停戦合意を支持。ただ、親イラン組織ヒズボラに対しては、戦闘を続ける構えで、停戦の先行きは不透明です。

一方、イランは高らかに勝利宣言をしました。

イラン国営テレビ

「偉大で勇敢なイラン国民の皆さまにお知らせします。イランは犯罪国家であるアメリカに大きな勝利をおさめました」

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夜明け前の広場には、大勢の人が集まりました。

イラン国民

「今やアメリカはイランが超大国であることを理解しています」

ただ、半信半疑の人も多いようです。

イラン国民

「アメリカはこれまでに何百回も本性を見せてきた。本質は変わらない」

■ホルムズ海峡“完全開放”は

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アメリカが停戦の条件として求めているのが、“ホルムズ海峡の即時開放”です。

ホルムズ海峡周辺の船の8日の様子を示したデータは、一時停戦が発表された時間から見ていくと、8時間ほどの間、大きな変化はなく、まだ、開放されたようには見えません。

イラン・アラグチ外相のSNS

「イランに対する攻撃が停止されれば、我々の軍隊は防衛作戦を中止します。2週間の間、ホルムズ海峡の安全な航行が可能となります」

ホルムズ海峡は今後、“完全開放”されるのでしょうか。専門家は…

日本エネルギー経済研究所・中東研究センター長 坂梨祥さん

「イランの発表では停戦が成立すれば、イランを攻撃するような国以外は船舶を安全にホルムズ海峡を通すことができる。日本とかイランと敵対関係にない国の船舶は、通ることができるようになると想像できる」

■“通航料”懸念…原油価格に上乗せ可能性も?

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ただ、通れるようになったとしても、イラン側が船舶に通航料を課すという話も出ています。

具体的な金額はわかりませんが、ここ最近、ホルムズ海峡を通過した一部の船は、1隻あたり日本円で数億円にのぼる通航料を払ったという報道もあります。

そうなれば、ホルムズ海峡が開放されても、原油価格に上乗せが発生する可能性もあります。

日本の外務省幹部は「ホルムズ海峡は国際海峡なので、自由で開かれているべきだ。通航料は到底容認できない」と話しています。

8日、発表されたレギュラーガソリンの平均価格は1リットルあたり167円。3週連続の値下がりとなっていますが、政府の補助金がなかった場合の小売価格は、217円にまであがっています。

ガソリンスタンド利用客

「昔は90円台や80円台。倍ぐらいになっている。ちょっとキツい」

「補助金も安心材料じゃない。先のことを考えるとちょっと車は控えちゃう」

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――“2週間停戦”を聞いてどう?

ガソリンスタンド利用客

「トランプさんのことだからなんとも言えないけど、早いうちに(ガソリンを)入れた方がいいかなと」

日本は今後、どう働きかけていくのか。

木原官房長官

「米国・イラン双方の発表、前向きな動きとして歓迎。最も重要なことは今後、ホルムズ海峡の航行の安全確保を含む事態の沈静化が実際に図られること。国際社会と緊密に連携しながら、外交的取り組みを進める」