オリエント急行の客車のよう♪ アガサ・クリスティーの世界に浸れるブックカフェ/神田「サロンクリスティ」

ミステリやSF、海外翻訳本を数多く送り出してきた出版社「早川書房」。そのグループ会社「株式会社ハヤカワ」が手がける「サロンクリスティ」が、2023年にリニューアルオープン。洗練された雰囲気のなか、アガサ・クリスティーの世界を味わえる非日常スポットとして注目を集めています。ここでのお楽しみは、作品にちなんだメニューたち。物語の余韻を噛みしめながら、ゆったりおいしい時間を楽しめます。

ことりっぷ

JR神田駅の北口を出て、歩くこと3分。大通りを少し入ったオフィスビルが建ち並ぶ一角に、「早川書房」の本社ビルはあります。 その1階にあるのが「サロンクリスティ」。1988年の誕生以来、35年以上にわたって、多くのミステリファンや本を愛する人々に親しまれてきました。

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店名の「クリスティ」とは、早川書房を代表する作家、アガサ・クリスティーから。その言葉通り、メニューを開けば、物語の面影を感じるエッセンスが散りばめられています。 ファン心をくすぐるのが、さりげなくあしらわれたお店のロゴ。よく見ると「C」の文字が「R」まで長く伸びています。 実はこれ、名探偵エルキュール・ポアロのトレードマークである「ひげ」をイメージしたもの。遊び心あふれる仕掛けを知ると、いつものティータイムがより特別なものになりそう♪

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2023年のリニューアルを経て、店内は「昔ながらの渋い喫茶室」から一変。深いブルーの壁に柔らかな光が映える、モダンで落ち着いた空間に生まれ変わりました。

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さらに奥へ進むと、本の世界に没頭できるカウンター席があります。スポットライトが手元を照らし、ほどよく視線を遮ってくれるのがうれしい♪ 初めてでも、周りを気にせず、ゆるゆると過ごせます。

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さらに、カウンター席の向かいには、ヨーロッパの鉄道にあるコンパートメントのような半個室席を完備。アーチ状の仕切りにベルベット調のソファ……。まるでポアロが乗り合わせた、オリエント急行の客車に迷い込んだみたい。

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一番奥には、4人掛けの広々としたテーブル席もあります。みんなで語らうのもよし、物語の世界にどっぷり浸るのもよし。クリスティー文庫も充実しており、いつもは手に取らないような一冊との思いがけない出会いがあるかもしれません。

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ここで絶大な人気を誇るのが、名探偵ポアロをイメージした「パフェ ポアロ」。 グラスの中には、オリジナルブレンドコーヒーを使用したゼリー、ホイップクリーム、サクサクとしたコーヒーメレンゲが美しく重なります。ポアロのトレードマークである「ひげ」のピックが、とびきりキュート♪

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仕上げは自分の手で。別添えのチョコレートソースを、上からとろりとかけていただきましょう。 美食家として知られるポアロは、とりわけチョコレートが大好き。朝の一杯や、リラックスしたいときに、ホット・チョコレートを飲むシーンが原作にもよく登場します。 そんな彼の好物だからこそ、チョコレートソースはカカオマスから手作りする本格派。ビターな甘さとコーヒーが溶け合う、奥深いハーモニーがたまりません。

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卵黄たっぷりの、ふくよかな風味のプリンもファンの多い一品。手間をかけて作るプリンは、やや硬めでむっちりとした食感。口に運べば、優しい甘みが口いっぱいに広がり、心がぷるんとほどけます。

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ドリンクのおすすめは、オリジナルのブレンドティー「オリエント・エクスプレス」。その名の通り、名作の舞台となった豪華列車「オリエント急行」をイメージした一杯です。 飲んでみると、渋みが少なく、すっきり華やかな味わい。ティーポットで提供されるので、たっぷり楽しめますよ。

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ランチタイムなら、メインにサラダと選べるドリンクがセットになった「クリスティ風スパゲティナポリタン」をセレクトして。スープもプラス200円で追加可能。ナポリタンは、ハーブを効かせた自家製トマトソースに、ブラックオリーブをあしらって、大人の味わいに仕上げています。 セットの飲み物には、レトロな小瓶に入った数量限定の「ハヤカワ珈琲牛乳」をぜひ。オリジナルブレンドのアイスコーヒーを使用し、黒糖でコクを深めた、深みのある甘みが後を引きます。

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おしゃれな夜ごはんにもぴったりなのが、季節ごとに内容が変わる「イブニングティーセット」。夕方から夜にかけて、完全予約の2部制でゆったりと楽しめます。 この春は、名探偵ミス・マープルが主役。三段のスタンドには、彼女が愛したガーデニングや編み物の世界、そして物語のエピソードをイメージしたメニューが並びます。 ドリンクにもこだわり、白ワインに桜のフレーバーを加え、花びらを浮かべた「カウスリップ風ワイン」が、スペシャルドリンクとして登場。春をぎゅっと閉じ込めたような、心ときめく味わいです。

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スイーツのラインナップも、趣向を凝らしたものばかり。「ポケットにライ麦を」にちなんだ「桜のスコーン」や、イギリスのティータイムでおなじみの「レモンケーキ」など、春らしい顔ぶれです。 なかでも「エクレア」は、アガサ・クリスティーが幼少期に兄弟と取り合うほど大好きだったという、彼女のお気に入りのお菓子。アガサの思い出のエピソードとともに味わってくださいね。

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店内の一角には、その時のイブニングティーのテーマに合わせた本や、関連商品が展示されているコーナーがあります。 おいしい時間を過ごしたあとは、テーマに連動した本やグッズを眺めてみて。訪れるたびに、作品の新しい魅力に出会えそうです。

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「サロンクリスティ」は夜9時までオープン。お酒も楽しめるので、夕ごはんや、一日の終わりに軽く一杯……なんて過ごし方も素敵です。本の街・神田でゆっくりした時間を味わいたいとき、ぜひ訪れてみてくださいね。

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