【そのまま植えるな】夏野菜を植える前にやるべき5つの準備|家庭菜園初心者必見
農業YouTuber黒壁の「誰でも手軽に家庭菜園」vol.33
YouTubeチャンネル「まるっと農業日記」を運営する黒壁勇人(くろかべ・はやと)さんが、家庭菜園のコツをまるっと伝える本連載。第33回のテーマは「夏野菜を植える前の準備」。苗を買ったら、すぐに植えたくなるところですが、その前にやっておくべき大切な準備があります。今回は、夏野菜の植え付け前に押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
夏野菜を植える前の5つの準備
さあ、夏野菜の植え付け時期がやってきましたね! 植える野菜を決めて、苗を買ってきたら、ついすぐに植えてしまいがちですが……ちょっと待って!
植える場所が決まっていない、土が整っていない、支柱やマルチも後回し……。準備ができていないまま植え始めると、植えたあとに作業がしにくくなったり、水やりがしづらくなったり、資材を追加で用意することになったり。結果的に、苗の根付きにも影響することがあるんです。
そこで今回は、夏野菜を植える前に最低限やっておきたい5つの準備をレクチャーします。
まずは用具をそろえよう

【そのまま植えるな】夏野菜を植える前にやるべき5つの準備|家庭菜園初心者必見
植え付け当日に慌てないために、必要なものをそろえ、すぐに使えるように出しておきましょう。
用意しておきたい基本の道具はこちらです。
・スコップ
・移植ごて
・堆肥
・元肥
・石灰
・支柱
・マルチ
・ジョウロ
・メジャー
このあたりが最初からきちんとそろっていれば、植え付け作業はかなりスムーズになります。
必要に応じて、防虫ネット、クリップ、Uピンなども用意しておくと便利ですが、防虫ネットはすべての夏野菜に必須というわけではありません。キュウリのように新芽が虫にやられやすい野菜を育てる場合は、準備しておくと安心です。クリップやUピンも、なければできないというものではありません。クリップの代わりに紐で結ぶ、Uピンの代わりに土をかけて押さえるなど、自分のやり方で固定できればOKです。
大事なのは、すべての道具を完璧にそろえることではなく、植え付け前に「どう作業するか」を決めておくことです。
さて、その後の準備を5STEPで紹介します。
STEP1 植える場所を先に決める

まず「どこに植えるか」を決めましょう。
「空いているからここでいいか」
「なんとなくこのあたりでいいか」
などと安直に決めてしまうと、あとから管理しにくくなることがあります。
植える場所を決めるときに見ておきたいのは、次の4つです。
・日当たり
・水はけ
・風の当たり方
・作業のしやすさ
日当たりが悪すぎると、苗の生長が鈍くなりますし、水がたまりやすい場所では、根が傷みやすくなります。また、風が強く抜ける場所では、植えたばかりの苗が傷みやすいので注意が必要です。
さらに見落としがちなのが、作業のしやすさ。植えたあとには、水やりをしたり、支柱を立てたり、何度も様子を見に行くことになります。
そのため、育つかどうかだけでなく、あとから管理しやすい場所かどうかまで考えておきましょう。
STEP2 土を整える

植える場所が決まったら、次は土を整えます。
夏野菜は元気に育つイメージがありますが、植えたばかりの苗はまだそれほど強くありません。最初に根を張る土の状態が、その後の生育に大きく関わります。
土づくりでは、堆肥、元肥、石灰などを使うことが多いですが、ここで大切なのは入れすぎないこと。
「よく育ってほしい」と思っていろいろ入れすぎると、かえって苗に負担がかかってしまうので、適量を守ることが大切です。
また、土は植える直前に慌てて触るより、あらかじめ整えて少し落ち着かせておくと作業しやすくなります。堆肥や元肥などを混ぜ、畝の形も見ながら土を整えておくと、そのあとの植え付けがスムーズになりますよ。
STEP3 畝を作って水はけを確保する

土を整えたら、次は畝づくりです。
夏野菜は、水やりの回数も多いですし、雨を受けることも多いので、水はけのよさがとても大切。平らなまま植えるのではなく、畝を作って高さを出しておくと、水はけを確保しやすくなります。
畝は、ただ土を盛ればよいというものではありません。あとで作業しやすい形にしておくことも大切です。通路が狭すぎると、畑に入りにくくなり、水やりや手入れがしにくくなりますし、畝の形があいまいだと、植える位置も決めにくくなります。まずは管理しやすい形にすることを意識しましょう。
事前に畝をきちんと作っておけば、植え付け後の作業がかなりラクになりますよ。
STEP4 支柱・マルチを先に用意する

次に準備しておきたいのが、支柱やマルチなどの資材です。
植え付け当日に、苗を置いてから支柱を探し、マルチを広げ、防虫ネットを考える……となると、作業がスムーズに進みません。
支柱が必要な野菜を植える場合は、先に本数や位置のイメージを持っておきましょう。マルチを張る場合も、植え付け前に準備しておくのがおすすめです。
防虫ネットは、必要な場合だけでOK。すべての夏野菜に必ず使うものではありませんが、虫に狙われやすい野菜では役立ちます。
また、クリップやUピンも必須ではありません。紐で結んだり、土をかけて押さえたりする方法でも十分対応できます。
大切なのは、道具をすべてそろえることではなく、植えたあとにどう固定するかを先に決めておくこと。そうすれば、植え付け当日に慌てずに作業できます。
ステップ5 株間と並び方を決める

最後に確認しておきたいのが、株間と並び方です。
植える場所だけ決めて、あとはその場の感覚で苗を並べてしまうと、成長してきてから窮屈になってしまうことがあります。
植えたばかりの苗は小さいので、最初はスカスカに見えるかもしれませんが、成長すると葉が広がったり、支柱が必要になったりします。
また、株間が狭すぎると、風が抜けにくくなりますし、水やりや手入れもしにくくなります。
見た目よく並べることよりも、成長してからを見据えた間隔にすることが大切です。
一度苗を仮置きし、メジャーを使って作業スペースも踏まえながら最適な株間を確認しておきましょう。
【まとめ】夏野菜は植える前の準備で差がつく!
夏野菜は、実は植える前の準備で、その後の作業のしやすさも、野菜の生育も大きく変わります。
苗を買ったらすぐ植えたくなる気持ちはわかりますが、まずは場所、土、畝、資材、株間を確認しておきましょう。
植える前の準備をしっかりしておくことが、夏の家庭菜園の成功につながります。植え付け前のひと手間を大切にしてみてください。
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