女子大がどんどん無くなる…金城学院が共学化、名古屋学院大学と統合のショック

元SKE48の須田亜香里もOGだ
和泉節子さん、元SKE須田亜香里ら輩出の名門

和泉節子さん
名古屋の女子教育を象徴する「名門」が、歴史的な転換点を迎えた。
4月29日、学校法人金城学院は、金城学院大学および金城学院幼稚園の設置者(運営法人)を変更する方針を公式サイト上で発表した。特に大学については、2028年4月から設置者を学校法人名古屋学院大学とし、その後の2029年度以降、共学化を検討するという。

柴田阿弥
愛知県内では、2025年に名古屋柳城女子大学、2026年に愛知文教大学が募集停止を決めるなど、地方大学の再編が加速している。その象徴ともいえる今回の発表は、地元に大きな衝撃を与えている。

村上佳菜子を抱きしめる山田満知子コーチ
山田満知子コーチ、伊藤孝恵議員、柴田阿弥…多才なOG「金城ブランド」
金城学院の強みは、何といってもその華麗なる卒業生(OG)たちの活躍だ。「就職の金城」と称されるほど地元企業からの信頼は厚いが、著名人の顔ぶれを見れば、その層の厚さに圧倒される。
狂言師・和泉元彌の母で、“セッチー”の愛称でワイドショーを席巻した和泉節子さん(和泉家宗家会理事長)は、同校の伝統的な品格とバイタリティを象徴する存在だ。また、アイドル界ではSKE48出身の須田亜香里や、現在はフリーアナウンサーとして活躍する柴田阿弥を輩出。須田の努力家で芯の強いキャラクターは、現代の金城生像を体現しているといえるだろう。
さらに、フィギュアスケート界の重鎮・山田満知子コーチや、直木賞作家の杉本章子さん、さらには国民民主党の伊藤孝恵参議院議員など、スポーツ・文化・政界に至るまで多才な人材が揃う。この「OGネットワーク」こそが、大学の設置者が変わろうとも揺るがない金城の財産である。
「設置者変更」と「共学化」の背景を読み解く
金城学院の小室尚子理事長が発表したメッセージには、苦渋の決断とともに、伝統を守るための攻めの姿勢が滲む。
「設置者変更は、未来をつくるために行います。学校法人金城学院は今後、中学校・高等学校を運営する法人として、教育内容の充実……に一層力を注ぎ、時代に求められる教育の価値を磨き上げてまいります」
今回のスキームでは、大学の運営主体は名古屋学院大学へと移るが、校名は「金城学院大学」を維持。そのうえで、最大の焦点はやはり「共学化」だ。
「金城学院大学の将来的な発展と学生募集環境の変化に対応する観点から……2029年度を基本として共学化を検討します」
SSKブランドの生き残りを賭け
かつて愛知淑徳大学、椙山女学園大学とともに、東海地方の女子受験生の憧れである「SSK」ブランドの一角を占めた金城学院。しかし、18歳人口の急減と女子受験生の共学志向の強まりは、伝統校といえども無視できない現実となった。女子大としての幕を閉じ、共学化という道を選ぶことで、教育リソースの維持と生き残りを図る狙いがある。
幼稚園も運営変更、中高は単独法人で存続
今回の再編では、金城学院幼稚園も2027年度から学校法人名古屋YMCA学園へと設置者が変更される。一方で、金城学院中学校・高等学校については、引き続き現法人が運営を継続する。
(zakⅡ編集部 霞蓮刃)