「ウォーキング」だけでは不十分…柔道整復師が教える、転倒・寝たきり回避のための《5つの体タイプ診断》

高齢者の転倒は、筋力低下だけが原因ではありません。実は、関節のゆがみや硬さから、日常に潜むわずか5ミリの段差につまずくことがあるのです。本稿では『ストレスゼロで一生歩ける! 5ミリの壁体操』より一部抜粋のうえ、転倒リスクが高い5つのタイプを見ていきます。
前編はコチラ→「筋トレ=転ばない」の誤解 たった5ミリの段差に負ける体"5つのタイプ"と、見過ごされてきた「関節」の重要性

つま先が上がらなくてつまずく、こんなことありませんか?

【イラストを見る】つま先をしっかり上げて歩けているケース

□ しゃがむとかかとが浮く

□ 踏ん張れない

□ 正座がつらい

□ すねが痛い、力が入らない

□ 夏でも手足の冷えを感じる

□ 靴擦れが増えた

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つま先型は……足の指・足首の関節が硬い, ひざ痛型は……ひざ関節と股関節が硬い, 腰痛型は……骨盤がゆがんでいる, 猫背型は……背骨が硬い, 肩こり型は……肩の関節が硬い

(画像:『ストレスゼロで一生歩ける! 5ミリの壁体操』より)

つま先型は……足の指・足首の関節が硬い

人は足を前に出すとき、「足首とつま先を曲げる」ことで、足を上に蹴り出します。この動きがスムーズだと、つま先は自然に少し持ち上がります。だから、地面に引っかかりません。

逆にここが硬いと、筋力があっても、蹴り出すということができない。だからすり足になって、つまずいてしまうというわけです。さらに、柔軟性は足が地面につく瞬間も大事です。本来は、足首が少し上を向いた状態で、かかとから着地します。だから段差に引っかからない。

でも足首が硬いと、つま先から着地します。すると、5ミリの壁や、地面との摩擦で足が止まり、体だけが前に倒れて転んでしまいます。

足が上がらなくてつまずく、こんなことありませんか?

□ ひざが痛い

□ ふくらはぎがよく張る

□ 横断歩道が渡りきれない

□ 階段の上り下りがつらい

□ 足がすぐに疲れる

□ 足がつりやすい

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つま先型は……足の指・足首の関節が硬い, ひざ痛型は……ひざ関節と股関節が硬い, 腰痛型は……骨盤がゆがんでいる, 猫背型は……背骨が硬い, 肩こり型は……肩の関節が硬い

(画像:『ストレスゼロで一生歩ける! 5ミリの壁体操』より)

ひざ痛型は……ひざ関節と股関節が硬い

「足を上げる」ときは、ひざ、そして足の付け根(股関節)が折りたたまれることで、地面からの高さが出ます。ここがやわらかいと、足は自然に持ち上がります。「段差がつらい、怖い」と感じている人は、筋力よりも、まず関節の動きが小さくなっている可能性があります。

足を上げるときはもちろん、階段を下りるときもひざと股関節を曲げることで、体を低くしています。ここが硬いと、うまく姿勢を低くできず、ふらつくというわけです。「ひざ痛型」という名前にしているのは、多くの人が悩んでいるひざの痛みの原因も、ひざ関節が硬いことだからです。硬いのに、無理に曲げたり伸ばしたりするから痛い。体の硬い人が、前屈すると痛いのと同じ理屈です。ここがやわらかければ、転ばないうえに、ひざの痛みも薄れていきます!

体がうしろに傾いてつまずく、こんなことありませんか?

□ 腰が痛い

□ 長時間ソファーに座ることが多い

□ 靴底の減り方が左右で違う

□ あぐらがかきにくい

□ 太ももを両手で抱えて胸に引き寄せられない

□ イスから立つとき「よいしょ」と言う

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(画像:『ストレスゼロで一生歩ける! 5ミリの壁体操』より)

腰痛型は……骨盤がゆがんでいる

体は、足から頭までが一直線になっているのが自然な状態です。でも骨盤がゆがむと、体の重心はうしろにずれます。まっすぐ立っているつもりでも、実は体が少しうしろに倒れているんです。ちなみに腰痛は、体がこれ以上傾かないように、まわりの筋肉が無理をして支えることで起こります。

この状態で足を上げて歩こうとすると、どうなるでしょうか?体は重心に引っぱられ、後ろ向きに倒れてしまいますよね。体はすごいもので、無意識にそれを防ごうとします。足を高く上げず、小刻みで、小さい歩幅で歩くようになるんです。一見、安全そ腕すが、足を上げないので、ちょっとした段差でつまずいてしまうことに……。体操で骨盤をもとの位置に戻していきましょう。

前かがみになってつまずく、こんなことありませんか?

□ 壁にぴったり寄りかかったとき、後頭部がつかない

□ 最近急に視力が落ちた

□ つかまり立ちが習慣になっている

□ 気づくと壁や柱に寄りかかっている

□ 急に自分の唾液でむせる

□ 深呼吸がしづらい

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(画像:『ストレスゼロで一生歩ける! 5ミリの壁体操』より)

猫背型は……背骨が硬い

腰痛型が「うしろに傾くタイプ」なら、猫背型はその逆です。ただし、原因は骨盤ではなく、背骨です。テレビを見るときなど、背中を丸めた姿勢になりますよね。背骨が硬いとその状態で固定されて、猫背になります。

約5キロもある頭が前に出た状態ですから、重心は前のめりになって、歩くと前に倒れそうに。それを防ぐために体ががんばります。そ腕す、足を高く上げず、ちょこちょこと小刻みに歩くのです。猫背型は体が前に傾いている分、倒れるまでのスピードが早く、立て直しの余裕がないという危険もあります。

日本人の猫背率は8割といわれていますが、背中のケアをしたことはありますか?ぼくの体感、9割の人がそもそも背中を気にしたことがありません。「背中伸ばし」は猫背予防にもなるので、「まだ大丈夫」という人にもおすすめです。

腕が振れなくてつまずく、こんなことありませんか?

□ 肩・首のこりが強い

□ ペットボトルのふたがあけられない

□ 首だけで振り向けない

□ 昔より字が下手になった

□ 戸棚の上のものが出せなくなった

□ 手すりを探すようになった

→ 4つ以上当てはまったら、「タオル伸ばし」「ぐるぐる肩甲骨」で解決!
つま先型は……足の指・足首の関節が硬い, ひざ痛型は……ひざ関節と股関節が硬い, 腰痛型は……骨盤がゆがんでいる, 猫背型は……背骨が硬い, 肩こり型は……肩の関節が硬い

(画像:『ストレスゼロで一生歩ける! 5ミリの壁体操』より)

肩こり型は……肩の関節が硬い

「肩こりが、どうして転倒と関係あるの?」と思う人もいるかもしれません。肩がこっていると、肩まわりの関節がだんだん硬まり、腕が振れなくなっていきます。これが転ぶ原因です。

どういうことかというと、腕の振りと足の動きは連動しています。だから腕を大きく振った分だけ、足も大きく上がります。逆に腕の振りが小さければ、足の動きも小さくなります。足を上げないで、ちょこまかと歩くようになる。これはつまずきやすい歩き方でしたね。

ポケットに手を入れながら歩いてみると、腕振りの大切さを実感できると思います。足が動かないので、早歩きがむずかしくなるはずです。肩は意外にも歩き方を左右する大事な関節なので、しっかりゆるめていきましょう。