「支持率崩壊で停戦へ一直線?」トランプ大統領、敗北確率95%報道でイラン交渉に必死なワケ

トランプ大統領、苦境深まる イラン終戦交渉に懸ける事情

引用:depositphotos

米国のドナルド・トランプ大統領がイランとの戦争終結交渉に全力を注いでいるなか、11月の中間選挙で勝利する可能性は極めて低いとの見方が出ている。

エコノミストは最近、現時点で模擬中間選挙を実施した場合、民主党が下院の過半数を握る確率は95%に達すると報じた。今回の推計は、トランプ大統領に対する世論をもとに算出されたものとされる。

実際、先月28日に公表されたロイターとイプソスの共同世論調査によると、15日から20日にかけて成人1,269人を対象に調べた結果、トランプ大統領の支持率は34%にとどまった。第2次政権発足後では最低水準だという。

ロイターは、イランへの戦争宣言以降にガソリン価格が急騰し、支持率も大きく落ち込んだと分析した。

先月3日のエコノミストの調査でも、トランプ大統領の純支持率はマイナス21だった。純支持率は、支持すると答えた割合から支持しないと答えた割合を差し引いた数値を指す。このマイナス21という水準は、ジョー・バイデン前大統領を下回るだけでなく、トランプ第1次政権時よりも低い数字となっている。

これについてエコノミストは、現在のトランプ大統領に対する反感は、統計に表れた以上に強い可能性があると分析した。実際の中間選挙では、予想を上回る大差で敗れる余地があることを示唆する内容といえそうだ。

さらにエコノミストは、トランプ大統領の支持率を押し下げている最大の要因として物価を挙げた。同誌は、人気低迷の背景には経済認識があり、景気が良くなっているとみる有権者より、悪化していると受け止める有権者の方が多いと伝えている。

民主党が上院の半数を占める可能性も

トランプ大統領の支持率低下は、下院だけでなく上院でも共和党と民主党の差を縮める結果につながる可能性がある。

引用:Daum

エコノミストによると、現時点では上院で共和党が民主党を6議席上回っているものの、5日の模擬選挙の結果では、両党が半数ずつ議席を分け合う可能性が大きいと示された。

上院の採決が同数になれば、副大統領がキャスティングボートを行使できる。ただ、議席の優位が崩れれば、政権の政策推進力は大きくそがれる公算が大きい。これは事実上、トランプ大統領のレームダック化の始まりを意味し、米国政治と外交に深刻な混乱をもたらしかねない。

米国のトランプ政権は、すでに中間選挙での敗北に備えているとも伝えられている。

ワシントン・ポストは最近の報道で、ホワイトハウス法律顧問室が民主党の中間選挙勝利の可能性を念頭に、任命職の関係者らに対し、議会による監督権行使に関する規定や対応方針を周知していると伝えた。さらに、ホワイトハウス高官の間でも、最悪のシナリオに備えるべきだとの認識が広がっているという。

トランプ大統領が中間選挙を諦めた場合の影響

一方、トランプ大統領が中間選挙での敗北を予感し、途中で選挙戦を事実上放棄した場合、イランとの戦争にも影響が及ぶとの見方が出ている。これについてパク教授は、米国が逆封鎖を続ければ経済はさらに悪化すると指摘した。

そのうえでパク教授は、第1次停戦交渉の際、約束どおり米国が海峡の逆封鎖を解除すべきだったにもかかわらず、それを実行しなかったために事態がこじれ、最終的にイランが再び海峡を閉ざしたと述べている。

引用:ニューシス

また、11月の中間選挙を強く意識しているトランプ大統領が選挙戦を投げ出さない限り、戦争を終わらせようとする意思も維持されるとの見通しを示した。

パク教授は、トランプ大統領が中間選挙を諦めていないからこそ、足元では原油価格の抑制に力を入れていると分析した。そのうえで、もし選挙戦を放棄すれば事態はさらに複雑化するおそれがあるとして、懸念を示している。

こうしたなか、トランプ大統領は、戦争終結に向けた米国の提案に対するイランの回答が近く示されるとの期待感をにじませている。ただ、イラン政府は公の場での言及を控えている。

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