富士山で同じ人物が一週間に2度も遭難、地元当局に救助される
挑戦することは大切?

成功の秘訣は一度失敗してもあきらめず、成功するまで何度でも挑戦することだという。だが、この言葉を都合よく解釈する人がいることも事実だ。
一週間で2度も遭難

CNNによれば、今年4月、都内に住む27歳の中国籍の男性が1週間のうちに2度も富士山で遭難し、救助隊に助け出されたという。
The Daily Digest をフォローして世界のニュースをいつも手元に
4月の富士山に入山

同メディアによれば、この男性が最初に救助されたのは4月22日で、標高3,776メートルの富士山の頂に到達したあとに遭難したという。
アイゼンを紛失して立ち往生

BBCによれば、男性は登山用のアイゼン(スリップ防止のために靴底の下に装着する金属製のスパイク)を紛失して下山できなくなったとして、警察に通報。このときは山梨県の防災ヘリコプターで救助されたという。
ふたたび山頂を目指す

これで遭難事件は終わったと思われたが、なんとそれから4日後、この人物はふたたび富士山頂を目指したというのだ。BBCによれば、前回の登山で携帯電話が入ったバッグを山頂に置き忘れたのがその理由だという。
The Daily Digest をフォローして世界のニュースをいつも手元に
今度は高山病で救助を求める

学生だというこの中国籍の男性は、2度目の登頂では高山病にかかって身動きが取れなくなり、救助を求めたようだ。結局、静岡県警の山岳遭難救助隊が7時間かけて男性を担架で運び、車道のある5合目からは救急車に乗せたという。
山開き前の弾丸登山?

BBCによれば、一週間に2度も救助されたこの男性は、すでに命の危険は脱したという。しかし、地元当局は今回のケースを重く受け止め、開山前の富士山に上ることの危険性を改めて人びとに訴えた。
入山できるのは夏場だけ

富士山では7月初旬に山開きが行われ、開山期間はそれから9月上旬までの約2か月間と定められている。救助された27歳の男性は、こうした規定にも関わらず無断で入山したというのだ。
閉山したら通行止め

富士山は突風や吹雪などにさらされるなど気象条件が厳しく、開山時期以外は五合目から上の登山道は通行止めとなり山小屋も営業していない。そのため遭難のリスクがきわめて高くなるのだ。
加速するオーバーツーリズム

BBCによれば、2023年7月から9月にかけて富士山の登山者数は22万人を超えたという。それに伴い、山道の混雑やマナー違反を含むオーバーツーリズムが問題になっている。地元当局はこうした事態に対処するため、通行料を設置したほか、入山者数を一日4,000人までに制限するなどの対策を打ち出している。
世界の宝

山梨県の長崎幸太郎知事は2024年2月、「富士登山の総合安全対策を強力に推し進めることで、世界の宝である富士山を未来の世代にしっかりと引き継いでいく」という声明を発表した。今年も行政と利用者の協力により、安全な登山が続けられることを祈りたい。
The Daily Digest をフォローして世界のニュースをいつも手元に