愛子さま、沖縄初訪問 “戦争の記憶”継承…皇室にとって特別な場所 かつては複雑な感情も

戦後、皇室の一員として初めて沖縄を訪問されたのが上皇ご夫妻です。そして戦争の時代を生き抜いてきたお二人の思いを引き継がれたのは、戦争を直接知らない世代である天皇陛下です。大切にされてきた戦争の記憶の継承を振り返ります。

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戦後80年の節目にあたり、沖縄を訪問されている天皇皇后両陛下と長女の愛子さま。

歓迎ムードの裏で、デモも…。沖縄の人たちが抱える、皇室への思い。

戦前、昭和天皇は軍の大元帥「最高指揮官」の立場にありました。「天皇の名の下」に、戦争へと突き進んだ日本。

沖縄の激しい地上戦の犠牲者は20万人以上。このうち沖縄の住民は12万人あまり。当時の県民の4人に1人が命を落としたことになります。

こうして、沖縄の人々には皇室への“複雑な感情”が根強く残ったのです。

昭和天皇の訪問は、沖縄返還の翌年に模索されましたが、警備上の不安もあり実現には至らず。その後も、昭和天皇は訪問を切望していましたが、手術などが重なり断念することとなりました。

戦後、皇室の一員として初めて沖縄を訪問されたのは、上皇ご夫妻。終戦から30年たってからでした。

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ただ、お二人がひめゆりの塔を訪問された際。火炎瓶が投げつけられました。

さらに、1987年に再び上皇ご夫妻が沖縄を訪問された際は、掲げられた日の丸が引き下ろされ、焼かれる事件も起きました。

それでも、訪問を続け県民一人ひとりに言葉をかけられてきた、上皇ご夫妻。戦争の時代を生き抜いてきたお二人の思いを引き継がれていったのは、戦争を直接知らない世代である天皇陛下です。

1987年の初訪問以来、さまざまな行事に出席するため、たびたび沖縄を訪問されてきました。

陛下が大切にされてきたのが、戦争の記憶の継承。今年2月、65歳の誕生日を迎えられた際には…。

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「戦争の記憶が薄れようとしている今日、戦争を体験した世代から戦争を知らない世代に、悲惨な体験や歴史が伝えられていくことが大切であると考えております」

その思いは、さらに次の世代である愛子さまにも。

沖縄と本土の小中学生が記者の仕事を体験しながら、互いの歴史や文化を学ぶ豆記者交歓会。

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愛子さまは2歳のときに陛下に手を引かれ、初めて豆記者と交流。中学3年生となった2016年には、同世代の豆記者たちにさまざまな質問をされました。

ご両親や祖父母の気持ちを受け継ぎ、思いを寄せられてきた愛子さま。中学の卒業文集には戦争に対する思いをつづられていました。

愛子さまの卒業文集

「毎日不自由なく生活ができること、争いごとなく安心して暮らせることも、当たり前だと思ってはいけない。 なぜなら、戦時中の人々は、それが当たり前にできなかったのだから」

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そして6月4日。愛子さまは初めて沖縄をご訪問。愛子さまは両陛下とともに4日と5日、沖縄の地で戦争の記憶と向き合われます。