ロシア軍への大打撃:1億ドル相当の防空システムを失う
高価値目標を破壊したウクライナ軍

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、今年4月にウクライナ軍は高価値目標の破壊に成功し、防空システム3基を失ったロシアはそれから約1か月にわたり戦力の低下に見舞われたという。
ドローン部隊と砲兵部隊が協力

ウクライナの第14独立無人航空機システム連隊は第15独立砲兵偵察旅団と協力し、ロシアの防空システム3基に加えてその指揮車両1台の破壊に成功した。これによりロシア軍が被った損害総額は1億ドルに上るという。
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公開された攻撃映像

第14連隊は今回の攻撃についてオンライン上に動画を投稿し、ドネツク地方で活動する同部隊がロシア軍の貴重な対空ミサイルシステム「Tor-M2」および「Buk-M3」を破壊する様子を公開した。この攻撃により、ロシア軍の希少な対空ミサイルシステムである「S-300V」とその発射装置、および迎撃ミサイルも失われた。
画像:X @ 14reg_army
指揮車両も破壊

ウクライナの軍事情報サイト「Militarnyi」によれば、同部隊はロシア軍の対空部隊を統率していた指揮車両も発見、その破壊に成功したという。しかし、実際の被害は当初の予想を上回るものだった。
画像:X @ 14reg_army
多層防空システムに打撃を与える

ウクライナ寄付プラットフォーム「United24」によれば、同国軍が破壊に成功した3基の防空システムは、ロシアが最前線の空を守るために採用した多層防空システムのメイン装備にあたるという。
短距離防空システム「Tor-M2」

破壊された「Tor-M2」は、ドローンや精密誘導兵器を撃墜するためにロシア軍が運用している短距離防空ミサイルシステムだ。前出の「United24」によれば、「Tor-M2」の推定価格は1基あたり2,500万ドルから3,000万ドルだという。
中距離防空システム「Buk-M3」

一方、「Buk-M3」は中距離防空システムであり、射程は70キロメートル以上で航空機や巡航ミサイルに対して使用される。推定価格は2,000万ドルから2,500万ドルに上る。
長距離防空システム「S-300」

「S-300」は射程250キロメートルを超える長距離防空地対空ミサイルシステムで、航空機や弾道ミサイルを対象としている。1,000万〜2,000万ドルの価値があるという。
指揮車両も破壊

こうした対空ミサイルに加え、ウクライナ軍が攻撃を加えたロシア軍の指揮車両は「戦場における統率と通信に使われる移動式の装甲車両」であり、その価格は約1,000万ドルから2,500万ドルと推定されている。つまり、今回の損失総額は6,500万ドルから1億ドルに上るということだ。
画像:X @14reg_army
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ウクライナ製ドローンが活躍

前述のプラットフォーム「United24」は、「目標捕捉および自動誘導システムを搭載したウクライナ製のドローンで攻撃が行われた」としている。
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画像:Wiki Commons By U.S. Marine Corps/Lance Cpl. Tyler Forti, Public Domain
成果を上げるドローン攻撃

一方、軍事ニュースサイト「Militarnyi」は、ウクライナ製の偵察ドローン「シャーク」に加えて米国製の自爆型ドローン「スイッチブレード600」も使用されたと伝えている。実際に防空システムを破壊したドローンがどちらかははっきりしないが、いずれにせよウクライナ軍が保有する装備の際立った性能が実証される機会となった。