75歳・ひとり暮らしの節約家、突然の長期入院で学んだこと。入院バッグは取りに行く暇もなし
画廊と美術館勤務を経て、現在は月4万円の年金を軸に「1日1000円」の暮らしを実践している75歳のエッセイスト、小笠原洋子さん。今回は、そんな小笠原さんが昨年経験されたという長期入院について、当時の大変だったことや、入院生活で本当に必要だと感じたものについて聞いてみました。

節約上手なエッセイスト・小笠原洋子さん
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まさかの骨折で長期入院!その驚きの原因とは

いつもはつらつと元気な小笠原さんですが、昨年、予期せぬアクシデントで大変な経験をされたそう。
「じつは、けがをして長期入院をいたしました。骨折だったんです」(小笠原さん、以下同)。
ある秋の日、海を見に行きたくなって、海岸へ出かけたという小笠原さん。
「コンビニで肉まんを買って、1人で食べていたんです。最後の一口を食べようとした瞬間さっとなにかが私の前をよぎって、気づいたら手元の肉まんが消えていたんです。空を旋回していたトンビだったんですね」
突然の出来事に呆然としていたら、手に持っていた包み紙が風で飛んでいきそうに。
「なぜかそのとき、『あの紙を拾わなきゃ!』という思いに駆られて、自分が座っていた高い場所から飛び降りてしまったんです。そして、着地に失敗。骨が粉々になるほどの大けがでした」
最初に運ばれたのは現場近くの病院。
「ただ、自宅からとても遠くて。病院のすすめもあり、退院後の通院が大変だろうということで、その日の夜遅くに介護タクシーで自宅に近い救急病院に転院しました。そこから急な入院生活が始まりました」
突然の入院生活。病室になくて「いちばん困ったもの」

その後、救急車で病院に搬送されてはじまった入院生活。小笠原さんは、日頃から入院に備えて必要なものを入れた「入院バッグ」を準備されていたのですが…。
「退院してわずか2日目に具合が悪くなってしまって。けがをした部分の傷口が開いてしまうという災難に見舞われ、その日のうちに再手術、そして再入院となりました。結局、最初の入院と合わせて、合計で4か月、120日間ほど入院していました。一度は自宅に戻る時間もありましたが、ほとんど病院でした」
今回の“トンビ事件”の時は、もちろん入院バッグを取りに行く間もありません。
「いちばん困ったのが、携帯電話の充電器です。充電器は家に1つだけで、持ち歩いておらず売店ですぐに買えなかったので、多くの方との連絡が途絶えてしまい、本当にご迷惑をおかけしました。それから、医師からはお薬手帳も常に持ち歩くように言われましたね。これも普段から携帯できるよう、チェックですね」
入院生活、自分では万全に準備をしたつもりでも、予期せぬトラブルが起こってしまうもの。「もしも」のときに備えて、本当に必要なもの、普段から持ち歩くものについて、改めて見直してみるのはいかがでしょうか?
※ この記事は2025年5月にvoicyチャンネル「明日のわたし研究所 by ESSE」で放送した内容を再編集して記事化しています