蓮舫氏を参院選比例代表の公認候補として擁立 立憲民主が決定 野田佳彦代表が党内の慎重論を押し切る
立憲民主党は24日の常任幹事会で、7月の参院選比例代表に蓮舫元参院議員(57)を公認候補として擁立することを決めた。小川淳也幹事長が終了後の記者会見で発表した。
◆都知事選後の「国政選挙もう考えていない」から一転

東京都知事選で街頭演説する蓮舫氏=2024年6年20日、東京都中野区で(川上智世撮影)
蓮舫氏は旧民主党、立憲民主党などで参院議員(東京選挙区)を4期務めた。2024年夏の東京都知事選に立憲民主を離党して無所属で立候補し、約128万票を獲得したものの、小池百合子氏、石丸伸二氏に次ぐ3位で落選した。
蓮舫氏は都知事選の後、Instagramのライブ配信で「今は国政選挙はもう考えていない」「120万を超える人が『蓮舫』と書いてくれた。これで国政に戻ったら渡り鳥みたい」と発信していたが、都議選(今年6月22日投開票)では連日のように立憲民主候補の応援に駆け付け、選挙戦が終わった21日夜にはX(旧Twitter)に「次の闘いに向け力をいただきました」とつづっていた。
小川幹事長は記者会見で「あれだけの知名度と実績がある方。都議選でも東奔西走していただき、一定の成果につながったと思っている」と語った。
大串博志選挙対策委員長は、報道陣の取材に「都知事選後、しばらく置いた後、国政に戻って力を発揮していきたいという思いを持たれるようになったと受け止めている。去年の秋も深まる頃だったと思う」と説明した。
蓮舫氏の党籍は既に回復しているという。
◆「国民民主の二の舞いになるかも…」

街頭演説を終え、聴衆に手を振る蓮舫氏=2024年6月30日、東京・銀座で(七森祐也撮影)
蓮舫氏の擁立を巡っては、連合(日本労働組合総連合会)などの反対も根強かった。
参院選の比例代表は、党名または候補者名による投票の総数に基づいて党が獲得した議席を、候補者名での得票が多かった順に割り振る仕組み。知名度の高い蓮舫氏には上位当選の可能性もあり、党勢が伸び悩む現状では、連合傘下の産別(産業別労働組合)が立てる組織内候補たちが押し出されて落選する懸念があるためだ。
また、国民民主党が参院選比例代表に山尾志桜里元衆院議員の擁立を検討したところ、過去に週刊誌が報じた不倫疑惑などを巡って激しい批判を浴びて撤回に追い込まれた経緯から、SNS上の毀誉褒貶が激しい蓮舫氏の擁立がプラスに働くかどうかいぶかる声もあった。
若手衆院議員の1人は「国民民主の二の舞いになるかもしれない。やめたほうがいい」と話していた。ベテラン議員も「都知事選で3位だった人を公認しても、プラスよりマイナスの方が大きい」と批判的だった。
◆現職時代は野田佳彦代表のグループに所属

立憲民主党の野田佳彦代表=2025年6月21日、東京都港区のJR田町駅前で(池田まみ撮影)
だが野田佳彦代表や、野田氏側近の手塚仁雄(よしお)都連幹事長(党幹事長代行)が慎重論を押し切った。蓮舫氏が都議会の議席増に貢献したことなどを踏まえたとみられる。蓮舫氏は現職時代、野田氏が率いる党内グループ「花斉会」に所属しており、同じグループの手塚氏とも長年の盟友関係にある。
野田氏は3月の記者会見で、蓮舫氏について「突破力のある人」と評し、連合や党内の反発にも擁立方針を曲げなかった。
党幹部の1人は「蓮舫氏は不倫とかもしていない。擁立の方針は揺るがない」と野田氏の考えを代弁していた。
6月24日の常任幹事会でも、蓮舫氏の擁立に慎重論は出たという。小川幹事長は記者会見で「仮に心配される影響があるとすれば全力で補っていく必要がある、というような角度から、複数意見の表明があった」と説明した。(佐藤裕介、中沢穣、宮尾幹成)
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