トランプ大統領の「お誕生日軍事パレード」にしらける米国人たち
誕生日を軍事パレードでお祝い?

6月14日に79歳を迎えたトランプ米大統領。プーチン大統領や金正恩総書記の“指導力”に憧れる同大統領としては、自分の誕生日に合わせて軍事パレードを開催し、グレートな米国をアピールしたかったらしい。
米陸軍創設250周年

正確には、米陸軍創設250周年を記念する軍事パレードであり、トランプ氏の誕生日を祝うためだけに開催されたわけではない。とはいえ、同大統領肝いりのイベントには違いなかった。ところが、その実態はトランプ氏の期待とは裏腹に、いまひとつ盛り上がりに欠けるものだったようだ。
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一部始終を見守るトランプ大統領

トランプ大統領はメラニア夫人やピート・ヘグゼス国防長官をはじめとするVIPらとともに、ワシントンD.C.で行われたパレードの一部始終を見守った。
「米国としては異例」

『インデペンデント』紙いわく、米軍の戦力を誇示するような今回のイベントは「米国としては異例」のことだ。実際、パレードには各時代の戦車や航空機、兵装がお目見えし、米軍の歴史を振り返る趣向となっていた。
独立戦争時代の軍服

なかでも興味深いのは独立戦争のころの軍服を身に着けた兵士の一団だろう。彼らは行進を先導していたが、米国の団結を象徴する意図があったのだろう。
第2次世界大戦のころの兵装

さらに、第2次世界大戦のころの軍服を着た兵士の一団が登場。パレード後半には、当時の車両や航空機も姿を見せた。
軍事パレードは1991年以来、34年ぶり

ワシントンD.C.を米兵が闊歩するのは、湾岸戦争の終結を記念して1991年に行われた軍事パレード以来、実に34年ぶりのことだ。
莫大なコスト

しかし、このようなハデなパフォーマンスには莫大なコストがかかる。NPR放送によれば、米陸軍の広報担当者は今回の軍事パレードにかかった費用について、2,500万~4,500万ドルとしているが、9,000万ドルに達するという見方もあるとのこと。
6,000人の兵士が参加

パレードには6,000人の兵士が参加し、米軍が保有するさまざまな兵器や装備がお披露目された。なかでも、注目を浴びたのは各種の車両だった。
大通りを走行するエイブラムス戦車

NPR放送はイベントに先立ち、パレードには米軍車両128両および航空機49機が参加すると報じていた。そして、同市を貫くコンスティチューション・アベニューでは、主力戦車「M1A1 エイブラムス」がひときわ存在感を放った。
第2次世界大戦のころの戦車

しかし、ミリタリーマニアにとってはエイブラムス戦車よりも、第2次世界大戦時代の戦車「M4 シャーマン」のほうが興味深かったはずだ。乗員たちも当時の兵装の身を包み、実にリアルだったのだ。
軍馬もお目見え

さらに、まるで南北戦争の前線から抜け出してきたかのような軍馬25頭が、当時そのままの騎兵を乗せてパレードに参加。
軍事技術の未来をアピールするロボット犬

その一方で、人工知能を搭載した自立型のロボット犬もお目見えし、軍事技術の最先端をアピールした。
軍事パレードの前後に行われた各種イベント

技能訓練や名誉勲章授与式、バースデーケーキカットから始まった軍事パレードは、夜も更けたころに入隊セレモニーと盛大な花火によって締めくくられた。
観客は多くなかった

ただし、報道各社によれば、トランプ大統領の期待とは裏腹に、米軍の威容を眺めにやってきた観客は思いのほか少なかったという。
ホワイトハウスの主張

『ニューズウィーク』誌によれば、ホワイトハウスはおよそ25万人がパレードを見学したと主張しているそうだ。しかし、当日の天気予報は雨であり、実際の参加者数はもっと少なかったようだ。
「ノー・キングス」デモの参加者は数百万人

一方、『ガーディアン』紙によれば、同日には全米で数百万人が「ノー・キングス」デモに参加し、トランプ政権がロサンゼルスで展開する移民取り締まりキャンペーンに抗議の声を挙げたとのこと。
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