ウクライナ、またしてもロシア領内で破壊工作に成功:こんどは飛び地のカリーニングラードで
カリーニングラードの変電所を攻撃

ウクライナによるロシア領内での破壊工作が相次いでいる。6月14日未明にも、ロシアの飛び地カリーニングラードの変電所が攻撃され、軍事工場や基地への電力供給が遮断された。ロシア側の損害は500万ドルに及ぶとも言われている。
ウクライナの工作員が実施

ウクライナ国防省情報総局内部からの情報によると、今回のカリーニングラードでの破壊活動に従事したのはウクライナの情報機関や保安庁に所属する工作員らだったという。
500万ドルもの損害を与える

この作戦でカリーニングラードの電力を遮断したことで、ロシアに対して与えた損害は500万ドルほどとも言われている。
変電所が炎上

『キーウ・インディペンデント』紙によると、作戦部隊はまず工場を変電所の変圧器から切り離し、それから変電所に放火したという。
画像:Telegram @FastFocus
動画も流通

この破壊活動の様子とされる動画もSNS上で出回っている。画質は悪いものの、変電所から冷媒が漏れ出ているところや、ウクライナの破壊活動によって炎上する様子が収められている。
画像:Telegram @FastFocus
「ロシアに銃後は存在しない」

『キーウ・ポスト』紙の取材に応えたある匿名の人物はこう語っている:「もはやロシアに銃後は存在しない。西であれ東であれ、あるいは地球上のどこであれ」
「すべて破壊される」

その人物はさらにこうも語っている:「ウクライナとの戦争に関わったロシアのものはすべて燃え、沈み、破壊される。どれだけ守ろうと、どこにあろうとだ」
ロシア当局側は沈黙

「ユーロマイダン・プレス」いわく、6月15日時点ではロシア当局も地元当局も、停電や攻撃についてなにも述べていないという。だが、仮にこの攻撃が事実だとすれば、ウクライナはいままでよりもさらに一歩踏み込んだ行動に出たことになる。
カリーニングラードとは

カリーニングラードはロシアの飛び地で、ポーランド、リトアニア、ベラルーシの3カ国に囲まれた位置にある。1945年まではドイツ領ケーニヒスベルクだったが、第二次世界大戦後、ソ連に併合された。『キーウ・ポスト』紙が解説している。
相次ぐウクライナの破壊工作

ウクライナ情報機関による今回の破壊活動は、「蜘蛛の巣作戦」のようなロシア領内における一連の秘密攻撃に連なるものだ。「蜘蛛の巣作戦」ではロシアの戦略爆撃機を攻撃し、70億ドル近い損害を与えたとされている。
4月にも爆撃機を破壊

また、4月24日にはウクライナ情報機関の工作員がロシアの都市ロストフ・ナ・ドヌの飛行場を攻撃、爆撃機のSu-30SMを破壊している。ウクライナ国防省情報総局の推計では、ロシア側の被害は5,000万ドルにも及ぶという。「United24」が報じている。
画像:Telegram @DIUkraine