ウクライナ軍部隊が北朝鮮製の骨董品兵器をドローンで破壊
ウクライナ軍が珍しい北朝鮮製兵器を破壊

前線で戦闘を続けるウクライナ軍部隊が珍しい北朝鮮製兵器を破壊したようだ。この事実は同部隊の司令官によるSNS投稿で明らかになった。
75式多連装ロケット砲

投稿によれば、ウクライナ軍の第429無人システム独立連隊(通称:アキレス)が北朝鮮製の75式多連装ロケット砲を破壊したとのこと。
画像:Telegram @fedorenkoys
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光ファイバー誘導式のFPVドローン

アキレス連隊の司令官はTelegram上で作戦の詳細を説明すると同時に、その様子を捉えた動画も公開。同連隊は光ファイバー誘導式の一人称視点(FPV)ドローンを用いていたことが見て取れる。一方、標的となった75式多連装ロケット砲がロシア軍または北朝鮮軍のどちらに配備されていたのかは不明だ。
画像:Telegram @fedorenkoys
ドローンは多連装ロケット砲の発射管に命中

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」は動画に映っているドローンが多連装ロケット砲の発射管に命中したと報道。発射管のうち少なくとも4本は装填されていたという。
画像:Telegram @fedorenkoys
発射されたロケットが爆発

同サイトいわく:「ドローンが命中したとき、ランチャーからはロケット弾1発が発射され、爆発を引き起こした」動画からは多連装ロケット砲が破壊されたように見えるが、第三者による独自の検証はなされていない。
画像:Telegram @fedorenkoys
75式多連装ロケット砲の破壊は2度目

Telegramチャンネル「War Archive」は今回の作戦が行われた現場について、ハルキウ州リマン・ペルシ村付近だったと特定。一方、「Militarnyi」によれば、北朝鮮製の75式多連装ロケット砲がウクライナ領内で破壊されたのは今回が2度目だという。
同じタイプの兵器が破壊された前例

同サイトは7月12日に、ウクライナ軍の第1特務旅団(通称:ブレヴィー旅団)が75式多連装ロケット砲を破壊したと伝えていた。
画像:Telegram @ngu_3027
北朝鮮製の75式多連装ロケット砲とは?

北朝鮮製の75式多連装ロケット砲システムは設計が時代遅れであり、いまさらウクライナで使用されるというのは奇妙なことだが、最近では前線に姿を見せることが増えている。
コピー兵器のコピー

ウクライナ支援プラットフォーム「United24」いわく、75式多連装ロケット砲は中国製の63式12連装107ミリメートルロケット砲をコピーして開発されたものだ。一方、コピー元となった63式12連装ロケット砲も、旧ソ連が開発した多連装ロケット砲BM-14のコピー兵器なのだ。とはいえ、北朝鮮製の75式多連装ロケット砲はいまだに、かなりの威力を発揮しているようだ。
画像:Wiki Commons By Tyg728, Own Work, CC BY-SA 4.0
75式多連装ロケット砲

75式多連装ロケット砲の射程は8.5キロメートルで、ロケット弾12発を斉射できる。旧式ではあるが、比較的軽量で輸送も容易であり、ウクライナの前線では効果を挙げている。
自走式ではない

また、この兵器は自走式でないため、ウクライナの戦場ではロシア製の無人車両「ヴァラン」に搭載され、運用されているとのこと。軍事ニュースサイト「Defense Express」が報じた。
車両による牽引も可能

一方、「Militarnyi」によれば、75式多連装ロケット砲の一部モデルは車両による牽引が可能で、艦載向けのものでは16発・24発・27発の発射筒を追加できるという。
画像:Wiki Commons By Bình Giang, Own work, Public Domain
軍用トラックの荷台に取り付けられていたケース

実際、ブレヴィー旅団が破壊した75式多連装ロケット砲のケースでは無人車両に搭載されておらず、軍用トラックの荷台に取り付けられていたことが動画から判明している。
画像:Telegram @ngu_3027
動画から判明した作戦の様子

また、この動画には、ブレヴィー旅団が多連装ロケット砲を発見し、ドローン攻撃を仕掛ける様子が映っていた。なお、この作戦はクピャンスク付近で実施されたという。
画像:Telegram @ngu_3027
標的は破壊されたのか?

ターゲットとなった75式多連装ロケット砲が完全に破壊されたかどうかを動画のみから判断することはできない。しかし、ブレヴィー旅団は標的を撃破したと説明している。
画像:Telegram @ngu_3027
ブレヴィー旅団のコメント

ブレヴィー旅団は「北朝鮮製のエキゾチックな装備は前線の現実に耐えられなかった」とコメント。さらに、75式多連装ロケット砲は「射撃をはじめるため位置についたが、ブレヴィー旅団のパイロットが先手を打った」とした。「United24」が報じている。
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