国民民主が参院選の東京選挙区に元NHKアナの牛田茉友氏と奥村祥大氏の2人を擁立すると発表

国民民主党は4月23日、今夏の参院選東京選挙区(改選数6、補選1)に元NHKアナウンサーの牛田茉友(まゆ)氏(39)と、会社員の奥村祥大(よしひろ)氏(31)の新人2人を擁立すると発表した。当選すれば、国民民主にとって東京選挙区で初の議席となる。

◆玉木代表「東京から党の政策を全国に熱伝導する」

◆玉木代表「東京から党の政策を全国に熱伝導する」, ◆牛田氏「伝えるだけでは変えられない壁を感じた」, ◆「手取りを増やす」掲げ、昨年の衆院選で躍進, ◆自民は2人目を調整中、立憲民主も2人擁立, ◆参院選東京選挙区 これまでの当選者

参院選東京選挙区の国民民主党公認候補に内定し、記者会見する奥村祥大氏(左)と牛田茉友氏=4月23日、国会内で(佐藤哲紀撮影)

国会内で記者会見した玉木雄一郎代表は「東京選挙区は(参院選)全体にも影響を与える、わが党としても最重点選挙区の一つ」とした上で、「6月の都議選、7月の参院選と、東京から国民民主党の政策をしっかりと日本全国に伝えるつもりで、熱伝導していきたい」と語った。

榛葉賀津也幹事長は東京選挙区について、党が実施した都内の情勢調査で「自民にも立憲にも決して負けていない」と説明。立憲民主党が2人の擁立を既に発表し、自民党も2人擁立を目指していることを踏まえ、「これだけ頑張っている国民民主党が1でいいのかと。都議選と相乗効果を出すためにも、苦しくても2名出して、2名取る」と述べた。

◆牛田氏「伝えるだけでは変えられない壁を感じた」

牛田氏はNHKで4月13日まで、各党幹部らが出演する「日曜討論」のキャスターを務めていた。18日付でNHKを退職したという。

奥村氏は通信会社やIT関連企業での勤務を経て、2024年秋の衆院選に国民民主公認で東京28区から立候補したが、落選した。

記者会見に同席した牛田氏は「アナウンサーの仕事には誇りを持って取り組んできた。ただ、ニュースを伝える中で、どうしても伝えるだけでは変えることができない制度の壁を感じることがあった」と指摘。

「右でも左でもない、真ん中にいる国民のSOSにしっかりと耳を傾け、そして今できる最善の解決案を提案し、スピード感をもって政治を進めていきたい」と語った。

◆玉木代表「東京から党の政策を全国に熱伝導する」, ◆牛田氏「伝えるだけでは変えられない壁を感じた」, ◆「手取りを増やす」掲げ、昨年の衆院選で躍進, ◆自民は2人目を調整中、立憲民主も2人擁立, ◆参院選東京選挙区 これまでの当選者

玉木雄一郎代表と握手する牛田茉友氏=4月23日、国会内で(宮尾幹成撮影)

奥村氏は「(国民民主は)昨年の衆院選で議席を4倍に増やし、30年動かなかった(年収の)壁、50年動かなかった(ガソリン税の暫定)税率がなんとか変わろうとしているが、まだまだ大きな岩を動かす力が足りない」と話し、「何とかして、これを変えていきたい。その思いで今回、改めて挑戦をさせていただきたい」と訴えた。

◆「手取りを増やす」掲げ、昨年の衆院選で躍進

国民民主は2024年秋の衆院選で、「手取りを増やす」をキャッチフレーズに消費税や所得税の減税、社会保険料の軽減などを掲げ、大幅に議席を増やした。最近の各種世論調査では、政党支持率で野党第1党の立憲民主党を上回り、特に若い世代の支持は自民党よりも高い傾向が定着している。

東京選挙区の改選数は6だが、2024年夏の都知事選への立候補に伴い自動失職した蓮舫氏(2022年当選)の補欠選挙を併せて行うため、今回は上位7人が当選者となる(7位当選者の任期は、蓮舫氏の残り任期である2028年までの3年間)。

◆自民は2人目を調整中、立憲民主も2人擁立

これまでに、自民党が現職の武見敬三氏、共産党が現職の吉良佳子氏、立憲民主党がいずれも現職の塩村文夏氏(東京選挙区)と奥村政佳氏(比例代表)、社民党が新人の西美友加氏の擁立を発表。公明党は現職の山口那津男元代表が引退し、新人の川村雄大氏が立候補する。

昨年夏の都知事選で2位だった石丸伸二氏が設立した地域新党「再生の道」は、東京選挙区に1人を擁立する方針。国民民主党と同様、政党支持率が伸びているれいわ新選組の動向も注目される。

◆玉木代表「東京から党の政策を全国に熱伝導する」, ◆牛田氏「伝えるだけでは変えられない壁を感じた」, ◆「手取りを増やす」掲げ、昨年の衆院選で躍進, ◆自民は2人目を調整中、立憲民主も2人擁立, ◆参院選東京選挙区 これまでの当選者

ガッツポーズで写真撮影に応じる(左から)玉木雄一郎代表、奥村祥大氏、牛田茉友氏、榛葉賀津也幹事長=4月23日、国会内で(宮尾幹成撮影)

東京選挙区の2019年改選で当選した6人のうち、自民党の丸川珠代氏と日本維新の会の音喜多駿氏は、2024年の衆院選に立候補したため自動失職。欠員2となっている。

自民党は丸川氏に代わる2人目の候補として、NPO法人代表理事の新人の擁立を検討したが、過去に自民党への批判的な言動があったことが明らかになり、調整は難航している。このほか、衆院議員を10期務めた石原伸晃元幹事長も公募に名乗りを上げている。(宮尾幹成)

◆参院選東京選挙区 これまでの当選者

【2019年改選】

① 丸川 珠代(自民党・現職) 114万3458票 ※2024年10月15日に失職

② 山口 那津男(公明党・現職) 81万5445票

③ 吉良 佳子(共産党・現職) 70万6532票

④ 塩村 文夏(立憲民主党・新人) 68万8234票

⑤ 音喜多 駿(日本維新の会・新人) 52万6575票 ※2024年10月15日に失職

⑥ 武見 敬三(自民党・現職) 52万5302票

【2022年改選】

① 朝日 健太郎(自民党・現職) 92万2793票

② 竹谷 とし子(公明党・現職) 74万2968票

③ 山添 拓(共産党・現職) 68万5224票

④ 蓮舫(立憲民主党・現職) 67万0339票 ※2024年6月20日に失職

⑤ 生稲 晃子(自民党・新人) 61万9792票

⑥ 山本 太郎(れいわ新選組・元職) 56万5925票

(敬称略)

◆玉木代表「東京から党の政策を全国に熱伝導する」, ◆牛田氏「伝えるだけでは変えられない壁を感じた」, ◆「手取りを増やす」掲げ、昨年の衆院選で躍進, ◆自民は2人目を調整中、立憲民主も2人擁立, ◆参院選東京選挙区 これまでの当選者

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