台風9号(クローサ) 小笠原付近で動き遅く 週末は関東への影響懸念

台風9号(クローサ) 小笠原付近で動き遅く 週末は関東への影響懸念

2025/07/29 10:08 ウェザーニュース

台風9号(クローサ)は本州付近を覆っている高気圧に行く手を遮られ、動きが非常に遅くなっています。小笠原諸島では影響が数日にわたって継続する見通しです。

週末以降は進路の不確実性が非常に大きく、関東に影響する可能性もあります。 ▼台風9号 7月29日(火)10時(推定)

中心位置 父島の北東約120km

大きさ階級 //

強さ階級 //

移動 北西 ゆっくり

中心気圧 980 hPa

最大風速 30 m/s (中心付近)

最大瞬間風速 40 m/s

小笠原諸島は影響長引く

衛星画像を見ると、台風の雲の渦はやや隙間が増えていて、勢力が弱まってきたことがわかります。

ただ、西側に広がる活発な雨雲が小笠原諸島を次々に通過しているため、この後も断続的に雨が降る見込みです。また、風も強く父島では最大瞬間風速21.0m/sを観測しています。

今後は動きが遅くなるため、明後日31日(木)頃まで影響が長引くおそれがあります。特に波の高い状態はさらに続く見通しで、警戒が必要です。

高気圧の勢力により台風の進路は変化

8月1日(金)頃からは速度を上げて北上をはじめるとみられます。本州付近に張り出す高気圧を避けるように東側を進むパターンや、高気圧の南側に入り込んで再び速度が遅くなるパターンなど、現時点では様々な進路が想定されます。

予報円が非常に大きくなっていて、進路の不確実性が大きい状況です。進路によっては週末に関東に近づく可能性もあります。

陸地から離れて通った場合でも沿岸部では波やうねりが高くなりますので、特に週末に海のレジャーを予定している方は、今後の台風情報をしっかりとご確認ください。

参考 世界各国の気象機関が計算した進路の数値シミュレーション結果 この図の細い線1本1本は、世界各国の気象機関が計算した数値シミュレーションの結果をあらわします。アンサンブル予報という手法による低気圧中心の計算結果で、初期値に意図的な誤差を与えることで予報の確実性などを検討する材料になります。

これらを比較すると、小笠原諸島から北上を開始した後はコースにかなりのばらつきがあることがわかります。最新の予測では本州の南に進むものが増加し、陸地にかなり近づく予測もみられる状況です。日がたつにつれて誤差は縮小する見込みですので、今後の情報にご注意ください。

最大10日先まで延長 台風進路予測Max(要ログイン)

世界各国の進路予想(要ログイン)

台風の暴風域に入る確率

5日先までに台風の暴風域に入る確率が5%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)

【台風9号(クローサ)】

福島県 9 %

茨城県 13 %

栃木県 11 %

群馬県 11 %

埼玉県 12 %

千葉県 20 %

東京都 100 %

東京地方 13 %

伊豆諸島北部 19 %

伊豆諸島南部 30 %

小笠原諸島 100 %

神奈川県 15 %

新潟県 7 %

上中下越 7 %

富山県 6 %

石川県 5 %

福井県 5 %

山梨県 13 %

長野県 12 %

岐阜県 10 %

静岡県 17 %

愛知県 11 %

三重県 10 %

滋賀県 6 %

京都府 5 %

大阪府 5 %

奈良県 7 %

和歌山県 6 %

台風の名前

北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号のクローサ(Krosa)はカンボジアが提案した名称で、鶴を意味するクメール語です。