各国機関が伝えるロシア軍の損耗状況:累計1万両以上の戦車が失われる

失われたロシア軍戦車の数は

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ウクライナへの一方的な侵攻をきっかけとする2022年の開戦以来、ロシアはいったいどのくらいの戦車を失っただろうか。ウクライナ軍参謀本部によれば、その数は1万両以上にのぼるという。

ウクライナ軍参謀本部の発表

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同参謀本部は今年2月10日に、ロシア軍における戦車の損失は1万14両に上ると発表。開戦から3年が経過する直前に、1万両の大台を突破してしまったことになる。

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ウクライナ当局の発表は信頼できる?

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とはいえ、戦争の当事者であるウクライナが発表したデータを鵜呑みにすることはできない。また、ロシア側は自国の損害について、データをまったく公表していない。そこで、参考になるのは第三者による推計だ。

オープンソースインテリジェンス「Oryx」

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なかでも、オランダのオープンソースインテリジェンス大手「Oryx」は両軍の損害について、画像や動画によって確認されたもののみを集計し、公表している。当然ながら、「Oryx」が確認したロシア軍における戦車の損失は、ウクライナ軍参謀本部による推計よりもはるかに小さい。

確認された損失は3,700両あまり

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「Oryx」は2月11日時点で、ロシア軍が失ったと確認された戦車の数は3,740両に上ると発表。その内訳は撃破2,672両、損傷157両、放棄377両、鹵獲534両となっている。

実際の損失はさらに大規模

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ただし、「Oryx」がウェブサイト上で説明しているとおり、同グループは画像や動画から確認された損失のみを集計しているため、実際にロシア軍が失った装備の点数はさらに多いものと見られる。

「Oryx」による説明

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「Oryx」いわく:「このリストに記載されているのは、写真や動画から破損が確認された車両および装備のみです。そのため、実際に破壊された装備の点数は、この集計よりもはるかに多いと考えられます」

ロシア軍はどのようにして戦闘を続けているのか?

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ロシア軍が失った戦車の正確な数は不明だが、ウクライナ軍参謀本部による推計と「Oryx」による集計の中間にあるものと見てよいだろう。では、ロシア軍はこれほどの損害を出しながら、どのようにして戦闘を続けているのだろうか?

衛星画像を分析した英国防省

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 202412月、英国防省は衛星画像を利用して、ロシア国内の兵器保管施設の状況を分析。その結果、ロシア軍は旧式の兵器システムを保管施設から引っ張り出して、戦闘を続けているらしいことが判明した。

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英国防省による推計

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英国防省の報告によれば、ロシア軍は2024年12月の時点で主力戦車3,600両および装甲車8,000両を失ったとされており、このデータは「Oryx」による集計とほぼ一致する。

保管施設から旧式兵器を引っ張り出すロシア軍

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英国防省はロシア軍が「戦略兵器の保管施設にしまってある、旧式かつ整備不良のソ連時代の装備」に依存していると指摘。「装甲車は保管施設から引っ張りだされ、可能な場合はアップグレードを施されている」とした。

保管施設からウクライナの前線へ

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同国防省の発表によれば、旧式のロシア軍戦車および装甲車はウクライナの前線に派遣されており、このことは衛星画像からも確認されているとのこと。

装甲車基地に保管されていた車両が減った?

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実際、ロシア国内のアルセニエフ、ブイおよびウラン・ウデにある装甲車基地を捉えた衛星画像の分析によって、2022年半ば以降、これらの基地に保管されていた戦車および装甲車が大幅に減少していることが明らかになっている。

画像:X @DefenceHQ

2022年および2024年の画像を比較

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2022年および2024年に撮影された衛星画像を比較すると、これら3ヵ所の保管施設のすべてにおいて、戦車および装甲車の数が減っていることがわかる。つまり、ロシア軍はウクライナでの損失を補うため、旧式兵器を投入せざるを得なくなっているということだ。

画像:X @DefenceHQ

注目に値する変化

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『ニューズウィーク』誌によれば、保管されていた旧式兵器の数が減っていることは、ロシア軍が「ウクライナで長期にわたる攻撃作戦を維持する」能力が低下していることを示すものであり、注目に値するとのこと。

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