寝台特急「北斗星ルーム」で暮らす さいたま新都心駅直結の賃貸住宅「エキスム」に開設

寝台特急「北斗星」のA寝台個室「ツインデラックス」を再現した部屋=30日、さいたま市大宮区(鴨志田拓海撮影)

店舗や公共施設を併設した駅直結の複合賃貸住宅「ekism(エキスム)さいたま新都心」(さいたま市大宮区)に、かつて活躍した寝台特急「北斗星」の備品を取り入れたコンセプトルームが設けられ、注目を集めている。8月末まで入居申し込みを受け付けており、入居開始は10月の予定。

「北斗星」のA寝台個室「ロイヤル」を再現した部屋。右は食堂車「グランシャリオ」の看板

北斗星は上野駅と札幌駅を結んでいた夜行特急で、平成27年に惜しまれながら引退した。その後、寝台客車内のベッドや備品は宿泊施設「トレインホステル北斗星」(東京都中央区)で使用されたが、コロナ禍の影響で令和3年に閉業。今回、「北斗星ルーム」として再出発する。

玄関付近には車両形式板などが飾られている

賃貸で2戸用意され、それぞれ2人用個室の「ツインデラックス」と1人用個室「ロイヤル」をモチーフにしている。室内にはベッドをはじめ、客車内の灯具や扉などの備品が使用され、当時の寝台特急の雰囲気を味わうことができる。バルコニーからは「北斗星」が走行していたJR東北本線などの線路を一望できる。

北斗星ルームの賃料は、9階のツインデラックスが19万円、10階のロイヤルが21万円(月額)。希望者向けの内覧会を8月下旬から9月初旬に開催予定という。

運営するジェイアール東日本都市開発の担当者は「備品はもちろん、キッチンなどもレトロ感に寄せるなどこだわった。当時の雰囲気を再現した北斗星ルームで、特別な時間を過ごしてほしい」とアピールしている。

「ekism さいたま新都心」は、賃貸住宅にレストランやファストフード店、スーパー、埼玉県の産業交流拠点「渋沢MIX」などを併設する複合施設。今月25日にグランドオープンした。(文・写真 鴨志田拓海)

再現されたA寝台個室「ロイヤル」

鴨志田拓海

東京写真報道局記者。東京都生まれ、茨城県出身。令和3年入社、ニュース担当。ローカル鉄道の取り組みなどを追った写真で2024年東京写真記者協会企画部門賞を受賞。趣味はドライブ。