地中海で窮地に追い込まれるロシア海軍:アサド前政権の崩壊がきっかけ

地中海で窮地に追い込まれたロシア

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今年1月に地中海からの撤退に追い込まれたロシア海軍。いまだに一帯におけるプレゼンスを回復できていないようだ。

シリアのアサド前政権が崩壊

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ロシア海軍はシリアにある基地を拠点として地中海で活動していたが、昨年12月にアサド前政権が崩壊したことで、この方式を続けることができなくなってしまったのだ。

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タルトゥース海軍基地

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ロシアは1971年にタルトゥース(シリア)の深海港に海軍基地を設置。以来、地中海における唯一の拠点として、この基地を利用し続けてきた。

シリアに「ほぼずっと存在」していたロシア海軍

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『ニューヨーク・タイムズ』紙によれば、ロシア海軍はソ連時代から現在に至るまで、タルトゥースに「ほぼずっと存在」してきたとのこと。

シリア暫定政権の方針は?

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シリアではアサド政権の崩壊後、シャラア暫定政権が成立。ロシアがタルトゥース海軍基地を今後も使用できるかどうかは未知数だが、どうやら見通しは甘くないようだ。

ウクライナの主張

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ウクライナの情報機関は1月3日、ロシア海軍がタルトゥースにある船舶や装備品をリビアのオルダ港へ移す準備をしていると指摘。『キーウ・インディペンデント』紙が報じた。

通常動力型潜水艦が地中海から撤退?

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一方、ロシア海軍は近いうちに通常動力型潜水艦隊を地中海から撤退させることになる、という報道もなされている。

10年間にわたって潜水艦を配備

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軍事情報サイト「Naval News」いわく:「ロシアはおよそ10年間にわたって、ほぼ継続的に通常動力型潜水艦を地中海に配備し続けてきた」

地中海常設作戦部隊

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ロシア海軍は2013年に地中海常設作戦部隊を設置し、キロ型潜水艦を常に1隻以上派遣していた。

ロシア軍にとっては大きな痛手

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「Naval News」によれば、アサド前政権の崩壊にともない、ロシアはタルトゥース海軍基地の使用権を失った可能性が高いという。となれば、通常動力型潜水艦を長期間にわたって地中海に展開するのは不可能だろう。

ロシア海軍の潜水艦ノヴォロシースク

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実際、1月2日にはロシアが地中海に配備していた唯一の改キロ型潜水艦「ノヴォロシースク(B-61)」がシリア近海を後にしたが、後任の潜水艦は派遣されていない。

画像:Wiki Commons By Guy Pool/MOD, OGL v1.0

ポルトガル沖を航海中に捕捉される

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その後、ノヴォロシースクはロシア海軍の船舶とともにポルトガル沖を航行していたが、1月5日にポルトガル海軍によって捕捉されたという。NATO海上司令部がSNS上で報告した。

画像:X @NATO_MARCOM

NATO海上司令部のコメント

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「NATOは警戒を続けています! 最近、NATOメンバーであるポルトガル海軍のフリゲート艦『アルヴァレス・カブラル』および『セトゥーバル』が、ポルトガル近海を通過するロシアの潜水艦『ノヴォロシースク』と大型揚陸艦『アレクサンドル・シャバリン』を監視しました」

画像:X @NATO_MARCOM

原子力潜水艦が活動し続けている可能性

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ただし、ロシア軍の潜水艦が地中海から今後も完全に姿を消すかどうかは今のところ不明だ。「Naval News」いわく、ロシア軍の潜水艦は12月3日以降、タルトゥース海軍基地に寄港していないものの、長期潜航可能な原子力潜水艦が地中海で活動を続けている可能性は否定できない。

後任の潜水艦は派遣される?

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ともあれ、通常動力型潜水艦に限って言えば、すでに地中海を去っており、後任の潜水艦を派遣するとしても、現時点ではまだ北海に留まっているようだ。「Naval News」が伝えている。

「地中海における継続的なプレゼンスは維持できない」

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同サイトいわく:「ロシアの通常動力型潜水艦は展開中であっても、ほぼずっと港湾内に留まっていることが多い。したがって、地中海における継続的なプレゼンスは維持できないだろう」

低下するロシアの影響力

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シリアやイランといった同盟国を足掛かりに、中東に影響力を及ぼしてきたロシア。しかし、タルトゥース海軍基地へのアクセスが完全に断たれるようなことになれば、一帯への影響力低下は免れない。

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