日本郵便の特別監査開始 不適切点呼で国交省 高輪郵便局に立ち入り

高輪郵便局に立ち入り検査に入る関東運輸局と東京運輸支局の職員=2025年4月25日午前10時2分、東京都港区三田3丁目、増山祐史撮影
日本郵便の全国の郵便局で運転手への法定の点呼が適切に行われていなかった問題で、国土交通省は25日、貨物自動車運送事業法に基づいて郵便局への特別監査を始めた。各地の郵便局に立ち入り検査などを実施して違反の状況を把握し、「車両停止」などの行政処分を決める方針だ。
記者会見で謝罪し、頭を下げる日本郵便の千田哲也社長=2025年4月23日午後3時31分、東京都千代田区、嶋田達也撮影
日本郵便は23日、点呼の実施状況に関する全国の調査結果を発表。対象となる全国3188郵便局のうち、75%にあたる2391局で不適切な点呼が確認された。事例は全国を管轄する13支社全てであった。業務繁忙の時は行わなかったり、点呼をしていないのに実施したかのように記録簿を偽造したりしていた。
25日は高輪郵便局(東京都港区)に関東運輸局などの職員が立ち入り検査に入った。調査結果公表後、初の立ち入りとなる。順次、各地の局に立ち入る方針。中野洋昌国土交通相は同日の閣議後会見で、「点呼業務を実施しないまま貨物運送事業を行うことは、輸送の安全確保を揺るがしかねない。事実関係を精査したうえで、法の不備がある場合は厳正に対処する」と話した。(増山祐史)