園芸用の土、どう捨てる?……「不法投棄」で生態系壊す恐れ 東京23区は“ごみ”NG あなたの地域は?【#みんなのギモン】

多くの人が花や野菜を育てて楽しむ中、頭を悩ませるのが、園芸用の土をどう処分するかです。公園に不法投棄されて生態系に悪影響を及ぼしている例もあり、新たな対策を始める自治体もあります。住んでいる地域によってルールや対応はさまざまです。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「園芸用の土 どう処分?」をテーマに解説します。

■三鷹市、園芸用の土を無料回収

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山﨑誠アナウンサー

「(広く)親しまれている園芸ですが、使わなくなった土をどうすればいいのか。住んでいる地域にもよりますが、例えば東京23区の場合、ゴミとして出せません。どうされていますか?」

森圭介アナウンサー

「捨てるのも大変なので、私は庭の端っこにこんもり寄せてしまっています」

斎藤佑樹キャスター

「一緒です。僕もイチゴを育てていたんですけど、家を空けていて枯れちゃったんです。 その土をまさに今、どうしようかなと思って…」

山﨑アナウンサー

「処分に悩む土ですが、今年、新たな動きが出てきました。東京・三鷹市に提供していただいた写真があります。園芸用の鉢を手に持っている人が写っていて、中の土を回収しています。今年4月から市内の2カ所で、園芸用の土の無料回収が始められました」

「市民が持ち込む形で、7月末までに2.1トン回収したということです。回収が始められたのは市民からの要望があったということと、もう1つ理由があります」

■植木鉢も…井の頭公園で不法投棄

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山﨑アナウンサー

「三鷹市と武蔵野市にまたがる井の頭公園で去年、every.が市民団体の協力のもと撮影したのですが、一部土の色が違っていて、白い小石が落ちている場所がありました。 これは捨てられた園芸用の土です」

「こうした状況が園内の複数箇所で見られ、土だけではなく、植木鉢ごと捨てられている場所もありました」

森アナウンサー

「これはひどいですね」

鈴江奈々アナウンサー

「みんなが使う場所ですし、土で混じって気づかれないだろうと思っても、やっぱりいろいろな影響がありますからね」

山﨑アナウンサー

「三鷹市が回収を決めた理由の1つが、公園への不法投棄です。特に増えたのは、新型コロナウイルスの影響が落ち着いた頃からです」

瀧口麻衣アナウンサー

「コロナ禍で家庭菜園を始めた人が多いということですかね」

森アナウンサー

「おうち時間でね…」

山﨑アナウンサー

「あくまでも推測ですが、コロナ禍で家にいる機会が増えて園芸をする人が増え、コロナが落ち着いて外に出られるようになって、園芸をやめたということが考えられるそうです」

「ただ、どういった理由があるにせよ公共の場に土を捨てる行為は犯罪になりますし、刑事罰を受ける可能性もあります」

■公園内の看板で「生態系が…」

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山﨑アナウンサー

「公園に園芸用の土を捨てると、どういったことが起きてしまうのか。井の頭公園に設置されている看板の文字を見ると、『公園内に園芸用の土を捨てないでください』とありますが、その下に『植物の生態系が狂ってしまいます』と記されています」

「実際に、ちょっとギザギザした形の緑の葉っぱが群生しています。これは元々公園にはなかった植物なんですが、木にも巻きついて広がっていました。土が勝手に捨てられることで園芸用の品種が育ち、生態系を壊してしまう恐れがあります」

斎藤キャスター

「野球場を造っていますが、お金を費やしてちゃんと丁寧に手入れしている芝や土に、(外部から)持ってこられたもので雑草が生えてしまうようなことはすごく嫌なので、本当にやめてほしいですね」

■自治体によって対応はさまざま

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山﨑アナウンサー

「本当に小さなきっかけが、後々大きな影響になるということも考えられます。適切な処分が大事になってきますが、その処分方法が住んでいる地域によって異なります」

「東京23区内のいくつかの自治体に確認したところ、主に3つの対応に分かれていました。 まずは、専門の回収業者などを紹介するというもの。杉並区がそうですが、区としては回収しておらず、住民から問い合わせがあれば、都度業者を紹介しているということでした」

「それぞれ23区のホームページを見たところ、8割ほどの区は、自分で業者に依頼してくださいという内容になっていました」

「一方で、清掃事務所に自分で持ち込むという方法をとっているのが足立区です。こうした取り組みは去年の7月から始めたそうで、以前は回収業者を紹介するという形でしたが、こちらも区民からの要望が多かったため、この方法を始めたということです」

「去年7月から今年8月までで、のべ847人が利用したということです。月々だいたい60人~70人ぐらいですね」

森アナウンサー

「そう考えれば結構いますね。 ニーズがあるということですよね」

山﨑アナウンサー

「拠点回収という対応もあり、品川区で行われています。月に2回、 区内の小学校や地域センターなど31カ所に持ち込むと、無料で回収をしてもらえるということでした」

■不純物を除去→イベントで無料配布

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山﨑アナウンサー

「では、回収した土がその後どうなっていくのか。品川区の資源リサイクル施設で回収した土の不純物を取り除き、綺麗な状態にして、区のイベントなどで無料配布するということです」

森アナウンサー

「取り除くのは大変そうですけどね…」

鈴江アナウンサー

「必要ない方が必要としている方にまた回っていて、リサイクルでいい形で循環するのはいい取り組みですね」

山﨑アナウンサー

「自治体で回収していない場合は、専門業者に依頼するほか、店で購入するとその時に不要な土を回収してくれるホームセンターもあるということです。もちろん全てのお店でやっているわけではないので、事前に確認が必要です」

「また、土が重くて運べないという方もいらっしゃるかと思います。家まで回収しに来て、また植木鉢ごと持って行ってくれる業者もありますので、確認してみてください」

「自治体によって可燃ごみや不燃ごみの日に出せる場合もあります。自分が住んでいる地域のルールに沿って、正しく処分をするようにしてください」

(2025年9月9日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)

【みんなのギモン】 身の回りの「怒り」や「ギモン」「不正」や「不祥事」。寄せられた情報などをもとに、日本テレビ報道局が「みんなのギモン」に応えるべく調査・取材してお伝えします。(日テレ調査報道プロジェクト)