好評の大阪万博…「会場内全面禁煙」から一転、喫煙所が会期中に新設された「深い事情」

問題噴出も好評の大阪万博

10月13日で閉幕となる大阪万博。来場者数は9月10日時点で、2088万人を突破し、8月末には過去最多となる来場者数を記録した。SNSでの投稿などの影響で人気は高まりを見せ、公式キャラクター「ミャクミャク」グッズの売れ行きも好調だ。ミャクミャクのぬいぐるみが当たる「ミャクミャクくじ」も長いときには2時間ほどの待ち時間になるほど。

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一方で、4月の開幕当初から基準値超えのメタンガスの検出や、パビリオン予約の困難さなど数々の問題点も指摘されてきた。会場内での喫煙マナー違反もその一つである。開幕当初は東ゲート外付近の2箇所のみに喫煙所が設置されており、煙草を吸うためには必ずいちど会場の外へ出なくてはならなかった。喫煙所の利用後は再入場手続きが必須のほか、西ゲート付近からだとおよそ25分以上も歩かなくてはいけない。

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喫煙所問題の行く末

そのため、会場内でのマナー違反の喫煙が横行。特に海外パビリオンスタッフはスタッフ専用エリアでの喫煙が多く確認された。また、一般来場者が喫煙によって警備員と揉める様子、側溝にポイ捨てされる吸い殻なども見られた。「会場内全面禁煙」としていた万博であったが、こうした現状を前に、喫煙所の新設は必須課題と見なされることになった。方針転換のすえ、6月末ごろには会場内に来場者向けに2箇所、関係者エリアに3箇所の喫煙所が新設された。結果として、会場付近での喫煙マナーは大きく向上した。新設された喫煙所内でも、利用者の大きな混乱は見られなかった。

西側に新設された喫煙所

北側に新設された喫煙所

大阪府と大阪市は屋内における望まない受動喫煙の防止、屋外での路上喫煙防止の条例を施行し、万博開催にあたってその規制を強化してきた。一方で、受け皿となるはずの市内の喫煙所の増設や、ルールを徹底させるための仕組みづくりは十分ではなく、結果として繁華街を中心に路上喫煙や吸い殻のポイ捨てが散見される事態となっている。閉幕間近の大阪万博をモデルケースとして、市内の喫煙環境も整備されることを期待したい。