火災沈没の掃海艇うくしま、6月に引き揚げへ 34億円で契約

火災のあった海上自衛隊の掃海艇「うくしま」(手前)=2024年11月10日午後3時52分、福岡県宗像市沖、朝日新聞社ヘリから、日吉健吾撮影

 福岡県沖で昨年11月、海上自衛隊の掃海艇うくしまが炎上・沈没した事故で、海自は25日、船体を6月上旬にも引き揚げる方針を明らかにした。費用は34億円で、24日に民間サルベージ会社の「オフショアエンジニアリング」(東京)と契約。5月上旬から引き揚げに向けた準備作業を始めるという。

海上自衛隊掃海艇「うくしま」=2023年12月14日午後3時11分、北九州市若松区沖、興津洋樹撮影

 火災は昨年11月10日朝、福岡県宗像市沖で発生。延焼をくい止められず、23時間後の翌11日朝に沈没した。火元は船底に近いエンジンルームとみられ、そこで当直をしていた機関員が死亡した。

 現場海域は水深約50メートルと比較的浅いが、冬は風や波が強い。引き揚げ時に船体が崩れかねないとして、天候が落ち着くまで引き揚げ作業を見送っていた。

 海自は事故調査委員会を立ち上げ、出火原因を調べている。引き揚げ後、エンジンを含む関連機器について製造元などに調査分析を依頼するという。(矢島大輔)