クリミア半島でロシア軍の防空システムを圧迫するウクライナ国防省情報総局の特殊部隊
- クリミア半島でロシア軍を攻撃したウクライナ国防省情報情報総局
- 防空システムのレーダー装置を狙い撃ち
- 攻撃に用いられたのは固定翼ドローン
- レーダー装置「91N6」の役目
- 使用不能に陥った
- 敵の防空態勢を圧迫する作戦
- 7月にも行われていた同様のドローン攻撃
- 先進的な防空システム
- ウクライナ軍のドローン5機が突入
- レーダーを狙ったドローン
- レーダーステーションおよびミサイルランチャーに命中
- レーダーステーションは「防空システムの目」
- ダメージの程度は不明
- クリミア半島でドローン攻撃を繰り返す「ゴースト」部隊
- キーパーツを狙い撃ち
- 何でも撃墜できるS-400
- ステルス機も探知可能
- 長距離ミサイルシステム
- ロシア軍が失ったS-400関連装備の数
クリミア半島でロシア軍を攻撃したウクライナ国防省情報情報総局

ウクライナ国防省情報総局(GUR)が8月28日に行った発表によれば、同局傘下の実働部隊はクリミア半島に設置されていたロシア軍の防空システムに対し、ドローン攻撃を加えたという。
防空システムのレーダー装置を狙い撃ち

今回、ドローン攻撃の標的となったのはロシア軍の地対空ミサイルシステムS-400を構成するレーダー装置「91N6」だという。ウクライナ国防省情報総局はさらに、ドローン攻撃の様子を撮影した動画を公開し、作戦の詳細も明かした。
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攻撃に用いられたのは固定翼ドローン

それによれば、攻撃に用いられたのは固定翼ドローンで、ターゲットとなったレーダー装置「91N6」にダメージを与えたという。
画像:Telegram @DIUkraine
レーダー装置「91N6」の役目

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」によれば、レーダー装置「91N6」は標的の探知や追跡を行い、S-400の照準を合わせる役目を担っているという。
画像:Telegram @DIUkraine
使用不能に陥った

同サイトいわく、公開された動画には、「91N6」のアンテナ上空を飛行する固定翼ドローンが映っていたとのこと。このアンテナはデリケートな部品であり、今回の攻撃によって防空システム全体が使用不能に陥った可能性が高いそうだ。
敵の防空態勢を圧迫する作戦

「Militarnyi」はこれについて、「レーダー装置を使用不能にすることは、クリミア半島で現在実施されている(ロシア軍の)防空態勢を圧迫する作戦の一部だ」と解説。なお、今回のドローン攻撃を行ったウクライナ軍の特殊部隊「ゴースト」は7月にもクリミア半島で敵のレーダー装置を破壊していた。
7月にも行われていた同様のドローン攻撃

ウクライナ国防省情報総局(GUR)は7月26日にも、ドローン特殊部隊「ゴースト」がクリミア半島で、ロシア軍の運用するS-400を攻撃したと発表。
画像:Wiki Commons By Kremlin.ru, CC BY 4.0
先進的な防空システム

ニュースサイト「ビジネスインサイダー」によれば、S-400は「世界でも屈指の先進的な防空システムだとされている」とのこと。実際、このシステムはロシア軍に配備されている地対空ミサイルとしてはもっとも高性能だ。
画像:Wiki Commons By Соколрус, Own Work, CC BY-SA 4.0
ウクライナ軍のドローン5機が突入

ウクライナの軍事ニュースサイト「Militarnyi」いわく、GURが公開した映像により、少なくとも5機のドローンがターゲットに突入したことが確認された。
画像:Telegram @DIUkraine
レーダーを狙ったドローン

動画には、ドローン2機がシステムを構成する多機能レーダー「92N6E」に突入する様子が映っていた。なお、S-400はレーダーステーション、コマンドモジュール、ミサイルランチャーをはじめとする複数の装置からなっている。
画像:Telegram @DIUkraine
92N6Eとは?

「Militarnyi」によれば、92N6Eは標的の探知や追跡、ミサイル誘導を担うものであり、最大100個の標的を追跡し、同時に72発のミサイルを誘導できると見られている。
画像:Wiki Commons By Vitaly Kuzmin, CC BY-SA 4.0
レーダーステーションおよびミサイルランチャーに命中

同サイトいわく:「91N6Eレーダーステーション2基に命中した。これはミサイルシステムの中で探知や追跡、照準を行うものだ」さらに、別のドローン1機がミサイルランチャーに突入したとのこと。
画像:Telegram @DIUkraine
レーダーステーションは「防空システムの目」

一方、GURも「レーダーは敵の防空システムの目であり、これがなければ、防空システムは無力だ」と述べ、作戦の意義を強調。
画像:Telegram @DIUkraine
ダメージの程度は不明

公開された動画から、S-400がどの程度のダメージを受けたのか知ることはできない。しかし、レーダーステーション2基およびミサイルランチャー1基が破壊されたり、修理が必要な状態に置かれたりしていれば、クリミア半島におけるロシア軍の防空態勢は弱体化するはずだ。
画像:Telegram @DIUkraine
クリミア半島でドローン攻撃を繰り返す「ゴースト」部隊

「Militarnyi」いわく:「特殊部隊のドローンは占領下にあるクリミア半島で、ロシア軍の防空システムを一貫して弱体化させ続けている」
キーパーツを狙い撃ち

同サイトはさらに、「今回は占領下のクリミア半島で、防空システムを構成する高価なキーパーツを攻撃することに成功した」と付け加えた。
画像:Telegram @DIUkraine
S-300の後継機

ロシア軍の防空システムS-400は旧式化しつつあるS-300の後継機として開発されたものであり、最新版は非常に先進的だとされる。
何でも撃墜できるS-400

軍事ニュースサイト「Army Recognition」によれば、S-400は航空機やドローン、弾道ミサイル、さらには米国製のトマホークなど、上空を飛来する物体ならほぼ何でも撃墜することができるという。
ステルス機も探知可能

さらに、S-400は「ステルス機をはじめ、あらゆる高度で戦闘飛行中の標的を見通し距離ぎりぎりでも探知できる」とのこと。
長距離ミサイルシステム

S-400は米国製のパトリオットと同じく、長距離防空システムであり、最大400キロメートル離れた標的を攻撃できるとされている。
ロシア軍が失ったS-400関連装備の数

オープンソースインテリジェンス大手「Oryx」によれば、ロシア軍が失ったことが確認されたS-400の関連装備は9月5日の時点で、コマンドモジュール2基、ミサイルランチャー18基、レーダーステーション11基となっている。
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